モンテ・クリスト伯〈1〉 (岩波文庫)

制作 : Alexandre Dumas  山内 義雄 
  • 岩波書店
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レビュー : 208
  • Amazon.co.jp ・本 (353ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003253311

感想・レビュー・書評

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  • フランスを代表する大作家による大河小説。
    始まりとなるこの巻の物語は、
    幸福から絶望に突き落とされた主人公ダンテスが、
    監獄の中でで師となる囚人ファリア司祭と出会い、
    自分が落された罠、財宝の秘密等を知らされるまで。
    個性際立つ登場人物たち。
    ダンテスの投獄のきっかけを作った者たち、
    ダンテスを愛し、信ずる者たち。
    親子関係。二つの婚約披露と美しい許婚者たち。
    彼らはナポレオン時代~第一復古王政~百日天下~
    第二復古王政の歴史の変遷に翻弄され、行動する。
    そして監獄の中のダンテスは・・・。
    思えば、小学校高学年のときに名作全集で読んだのが
    きっかけで、中学生になってこの岩波版に出会い、
    以後、何度もボロボロになるまで繰り返し読みました。
    今回は、全巻買い替えての久々の読書となります。
    明るいマルセイユの空、陰鬱なるシャトー・ディフ。
    この対比が鮮やかであるほど、ダンテスの運命の変化の
    恐ろしさが際立ちます。
    さぁ、先はどう展開されるのか?
    あ、読むの止められない!・・・・やっぱり面白いなぁ~。

  • 注:全7巻のうちの1巻の段階でのレビューです。

    フランスの文豪の大文学の序曲…と書くと尻込みしてしまう人もいるかもしれないが、その内容もさることながら、セリフや改行の多い言ってみれば純文学らしからぬ文体なので、意外とかなり読みやすい。ただ僕としては、この作品のレビュアーがしばしば言うところの「一気に読んでしまえる特性」や「物凄い楽しさ」は少なくともこの1巻ではあまり見出すことができなかった。

    というのは一つには、この物語ので出しが当時のフランスの政治に強くかかわっているところによると思う。僕は世界史を勉強していないので、ナポレオンやルイ18世、ロベスピエールと言った人物についてあまり知るところがなかった。それゆえその時代の彼らの背景をWikipediaで検索するなどして、知識を補うことを余儀なくされたわけだ。これらの部分も世界史を学んだ人には、楽しめる一つの要因になるのだろうが、そうでない人にはあらかじめこれらの人物の知識をつけたうえで読まれることが望ましいと思われる。

    また、翻訳は少々古いものの、おそらく原文が良いのであろう、上記のとおりあまり突っかからずにすらすらと読める。名訳とまではいかなくとも良訳と言っていいだろう。

    さて、ここまで書くと当時のフランスの知識がないと楽しめない文学かと思われるかもしれないが、そうではない。主人公のダンテスは初めおよそ復讐などというものをするような人間とは思えない素直な好青年として描かれている。ゆえに彼を取り巻く周囲の劇的な変化に、彼がどのように対応していき、また影響を受けるかということは大きな興味を持って読めるのだ。

    また、ダンテスを牢に入れるいわゆる悪役にも、その台詞などの中に思いがけぬ憎めなさがあったりする。要するに主だった登場人物皆が魅力的に書かれているのだ。

  • フランスの小説ぽくなかった。訳者が書いているようにシンプルで華美な装飾のない文章だからだろうか。

    主人公エドモン・ダンテスは物語はじめ、決して教養のある人物ではない。しかし彼は頭の良い人物だった。
    作中にも出て来たが、知識がある人と頭の良い人というのはイコールではないのだろう。我々は大体にして頭が良くないから、知識を身に付けることを目指せというファリア司祭の言葉には励まされるものがある。

    それにしても人を疑うことを知らないダンテス君には一種腹立たしささえ覚える。彼は善意によって自分の首を絞めた。いくら亡き船長の遺言だからと言って、当時追放されていたナポレオンから手紙を預かることがいかに危険かわからなかったのだろうか。

    ファリア司祭によって目を開かれたダンテスが今後どうなっていくかが楽しみな1巻だった。

  • 復讐劇の古典。
    とにかく圧倒的におもしろく、随所に非現実的で、ご都合主義的な展開もあるものの、そこはご愛嬌。
    まずは主人公エドモン・ダンテスが幸福の絶頂から転落するまで。自身が謀略にかけられたなどと疑いもしないエドモンの純粋さがもどかしく、痛ましい。続く獄中での絶望、脱獄の緊張、モンテ・クリスト島で宝を発見したときの高揚もたまらない。物語の核心をなす復讐計画も、真綿で首を絞めるようにじわじわと遂行されるさまがみごと。一見まったく関係のなさそうな多くの挿話が1つの復讐計画に収束してゆき、かつてエドモンを陥れた悪人たちが1人また1人と滅んでゆく展開は、ぞくぞくするような興奮とカタルシスを得られる。
    モンテ・クリスト伯が単なる復讐鬼に終わらず、人間的な魅力にあふれるところもみどころ。自身を救おうと奔走してくれたかつての恩人モレル氏には義理と温情を尽くし、復讐を止めるようかつての許嫁メルセデスに哀願されたときには「復讐しようと決心したとき、心臓をむしり取っておけばよかったんだ!」と弱音を吐き、無関係の子供を巻き込んでしまったことには大いに苦悩する。復讐鬼モンテ・クリスト伯=快男児エドモン・ダンテスであることを思わせる描写が随所にあらわれる。
    長い物語ではあるが、復讐、冒険、恋愛、決闘、相続、逃走劇や法廷劇など、それぞれの挿話にドラマがあるので、最初から最後まで中だるみせずに読み切れる。
    名作。

  • 作者は三銃士も手がけている人物。岩波文庫全八巻。
    古典文学の中でも非常に読みやすい作品で、ストーリーに躍動があり、テンポもよい。
    その中に復讐と正義とは両立するのかを問いかけるように感じる。
    気が狂う程の長い年月の幽閉を経て、一体主人公は何を思ったのか。
    正義と呼ぶにはあまりに私的な復讐を通して、一体何を得るのか。
    古典文学を読み始めたばかりと言う方にはオススメの一冊。
    ただ初めてならもっと短編の物をお勧めする。

  • 「モンテ・クリスト伯―華麗なる復讐―」
    TBS系 木曜22:00~
    放送開始日:2018年4月19日
    キャスト:ディーン・フジオカ、山本美月、大倉忠義(関ジャニ∞)、新井浩文、高橋克典
    http://www.fujitv.co.jp/MONTE-CRISTO/
    Youtube https://youtu.be/73EOMAe6hyM

  • 面白すぎるよ。夢中です

  • とにかく面白い!

    1巻の最後の100頁は頁を捲る手が止まらなかった!

    老神父とダンテスとの脱獄劇!その時に芽生える師弟感絆!

    そして老神父の壮絶で麗美な最期!

    海外文学で1番好きな1冊!震えが良い意味で止まらなかった!

  • ドラマが放送され、気になって読んでみた。全7巻という長編もので、本作は序章で話が入りにくそうな感じがしたが、復讐をテーマに様々な人間模様が繰り広げられ、政治情勢などが絡んで物語は進んで行く。無実の罪という辛い話であり、人間模様からは希望が見出せていたりと明るい兆しや、親子愛という人の繋がりの温かいところ、辛い現実に向き合うのに様々な葛藤があり、人間模様による新たな発見や感情の変化、良い方へ動き出していこうとしているなど、今後の展開に目が離せない。2巻へ。

  • いや、面白い❗️
    時代背景が王政復古の頃なので、現実にこういった冤罪はあったのだろうつと思われる。

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プロフィール

1802-70。フランスを代表する小説家・劇作家。生涯に長短合わせて250篇あまりの作品を書いたとされる。主な作品に『コルシカの兄弟』『モンテ・クリスト伯(巌窟王)』『三銃士』『ブラジュロンヌ子爵(鉄仮面)』『ダルタニャン物語』『王妃マルゴ』『王妃の首飾り』など。

「2016年 『ボルジア家』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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