- 岩波書店 (1956年2月25日発売)
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感想 : 102件
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Amazon.co.jp ・本 (356ページ) / ISBN・EAN: 9784003253328
作品紹介・あらすじ
二百年の長い間、世界各国で圧倒的な人気をあつめてきた『巌窟王』の完訳。無実の罪によって投獄された若者ダンテスは、十四年間の忍耐と努力ののち脱出に成功、モンテ・クリスト島の宝を手に入れて報恩と復讐の計画を着々進めてゆく。この波瀾に富んだ物語は世界大衆文学史上に不朽の名をとどめている。一八四一―四五年。
みんなの感想まとめ
物語は、自由を手に入れた主人公ダンテスが過去の真実を探る中で、さまざまなキャラクターに変装しながら進展します。怒涛の展開が続く前半では、感情を揺さぶる場面が多く、読者を引き込む力があります。新たに登場...
感想・レビュー・書評
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頼みのファリア司祭が亡くなり、見事でスリリングな脱獄劇から始まる2巻
密輸船に助けられ、船乗りの力量を発揮し順調なスタートを切るダンデス
結局彼は14年もの間牢獄生活を送ったことになる
20歳だったダンテスは34歳である
14年ぶりに見る自分の姿の変貌ぶりに「誰一人自分と気づかないだろう」と満足げに微笑む
この辺りがもうダンテスの完全なる精神変化が窺い知れ、こちらも不敵な笑みを浮かべ読み進める
もう以前のダンテスではない
精神を研ぎ澄ませ、知恵を活かし、とうとう宝の在り方であるモンテクリスト島へ
そして…
いやー実にドキドキするスリリングな展開である
まぁ出来すぎた内容でもある本書らしく、紆余曲折はあるものの、無事お宝ゲット!
いよいよここからダンテスは過去の人物らとの再会を図る
父の最期を知り、大いに嘆く
そして野心のためにダンテスを陥れたダングラール(元船乗りの仲間の会計士)とダンテスの婚約者メルセデス欲しさにダンテスを陥れたフェルナンも黒幕であることを再確認
しかも二人は大層出世した模様
さらにはフェルナンは愛するメルセデスと結婚したというではないか!
ダンテスの復讐の炎がジリジリと音を立てて燃えているのが想像できる
さらには船主であったモレル氏が破産に追い込まれていることを知り、身元を明かさず助ける
(もうダンテスと再会してもダンテスだと気づく者はもう居ない)
そしてストーリーは展開する
1838年イタリア
登場するのはパリの上流階級に属する青年二人
アルベールとその友人フランツである
(じつはアルベールというのが、フェルナンとメルセデスの息子であるが、それは前半にたった一度名前が出てくるだけなので見逃す人多発であろう…こういうのもデュマの演出なのかしらん?)
ここでダンテスは「船乗りシンドバッド」と名乗り二人に近づくのだが……
モンテクリスト島で宝を手にし、縁ある人達に再会する辺りから、ダンテス側からストーリーが進まないため、各所のダンテスの心情描写は一切ない
そしてこの青年二人へも少しずつ近づいているのだが、どんな展開になるのかまったく読めない
青年側からの描写でストーリーが進んでいくため、ダンテスが何を企み何を企てているのか読み手にもまったくわからないのだ
こういった構成の見せ方に読み手は完全に虜にされてしまう
うーんさすが名作!
ところどころにアラビアンナイト、ギリシャ神話、神曲のエピソードが散りばめられており、時間軸も空間も全く異なるのに同じ書に触れた作家の作品を読む喜びを味わうこともできる
続きが待ち遠しい
久しぶりのワクワク感♪詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
本筋に関係なさそうなエピソードがダラダラ続くことがあるんだけど、作者が当時の社会や情勢に関連して伝えたい何かが散りばめられているのかなとも思う。
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Yamaitsuさん、こんにちは。
見事なレビューを読みながら、きゃああー!…と歓喜の悲鳴を上げてしまいそうでした。
実は私も現在進行形で夢...Yamaitsuさん、こんにちは。
見事なレビューを読みながら、きゃああー!…と歓喜の悲鳴を上げてしまいそうでした。
実は私も現在進行形で夢中にこの作品を読んでいる最中なのです。
本当に面白い作品ですよね!
また次のレビューを楽しみにしています。
そして、仲間がいることを励みにラストまで読み切りたいです。
2020/02/29 -
hotaruさん、こんにちは(^^)/
おお、hotaruさんもモンテクリスト伯読まれているところなのですね!同志!!
私の感想は、脳内...hotaruさん、こんにちは(^^)/
おお、hotaruさんもモンテクリスト伯読まれているところなのですね!同志!!
私の感想は、脳内整理のための「あらすじ」になりがちなのでお恥ずかしい限りですが、とにかくやっぱり「名作」ってべらぼうに面白いものですよね。
読み始めるまでは、7冊もあるのかあ…とちょっと腰が引けてたのですが、読みだしたら止まらない!
hotaruさんの感想を読ませていただく楽しみもできました(^^) 一緒に最後まで走り抜けましょう!2020/02/29
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あらすじ書くとネタバレになるかもなんで感想のみ。
前半は怒涛の展開で、泣いたり息を止めたりで忙しい(私が)
後半は新キャラが登場して、これから彼らがどう絡むのかが楽しみな展開。
とにかく面白い! -
ずっと前に岩波少年文庫で読んだ事がある。子ども向けの本にしては長かったけど、当然はしょられてる部分がある。今回そういった細かいデティールに触れられて楽しめた。
自由の身になったダンテスは過去の事実を探るべく、関係者達に変装して近づく。ある時は司祭、ある時はイギリスの商人、そしてある時はイタリアの船乗りシンドバッド!
海賊や山賊も出てきて、エンタメ色も濃くて面白かった。 -
波乱万丈の第二巻!
ファリア司祭の死。
ハラハラドキドキの脱獄とお宝発見!
カドルッスとの再会とモレル家への救済。
カドルッスから聞き出した主要人物の経歴と現在の姿は、
ダンテスの今後の指標となったことであろう。
そして9年後・・・フランツとの出会いと、アルベール登場。
第三巻への展開の予感もはらんでいる。
山賊の挿話とか、エピソード風のものでも読み流せません。
実は、あちこちにフラグが立っていますからね~。
マクシミリアン、フランツ、ルイジ・ヴァンパ、アリ、
ペピーノ等々、キーパーソンになる人物も登場してますし、
イギリス人、司祭、船乗りシンドバッド、
そしてモンテ・クリスト伯!ダンテスの変装と偽名も
今後の物語の展開に大いに関わってきます。
多くの細い糸が縒り合され一本の物語に紡がれていく、
デュマの創造をかくと味わうべし! -
前半はダンテスの脱獄と、カドルッスの消息、まじめなモレルさんへの恩返しでものすごいスピード感だが、後半のフランツとアルベールの話はなんだか冗長で何がいいたいんだか、もしかすると何かの伏線なのかと思うと読み飛ばすわけにもいかない。そうこうしているうちにモンテ・クリスト伯の登場とあいなるわけだ。
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後半出てくるフランツとアルベールが誰なんだろう、と思って読むペースが落ちたけど、脱獄からモンテ・クリスト島のところまでは面白くて一気読み。
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いよいよダンテスの復讐の幕が
切って落とされた!
14年と言う長い年月と共にダンテスは
34歳になり、顔つきも昔のふっくらとした
無垢な青年とは思えない程顔は青白く精悍
な見目になって彼を知っていた者が見ても
誰か分からない程、変貌していた。
彼を貶めた人々を探しその者達が、今は金持ちに
なってこの世の春を満喫していると言う。
逆に彼を助けようとした者達は、苦境に陥っていた。
それら人々を陰から助け、モンテクリスト島
に隠れ住み謎のシンドバッドとして
あらゆる場所に出向いていた。
ある時モンテクリスト島で出会った若者フランツ
その友人アルベールにローマで、モンテクリスト伯
として姿を現すが、これからこの復讐撃が
どうなって行くのか先が読めないところが
このモンテクリスト伯の醍醐味だ。 -
ついに復讐が始まるのか~? と思いながら読み始めたけどまだだった。
密輸船で過ごしているときのダンテスが、生来の魅力で人を引きつけながらも、その愛情を受け止めたり感謝したりしないで冷徹に対処しているところが、シャトー・ディフで変わってしまった人となりを強く感じさせてきた。
わざとケガして心配させながら、謙虚なふりでみんなを追い返した後、「誠実さとか犠牲的好意といったものが返ってああいった連中の中に見いだされるとは」とか思ってたシーンはとくにひどい奴だなと感じた。
故郷を見て自分の身に降りかかったことの理解を確実なものにして、復讐心を固めていく巻だったと思う。ダンテスの復讐はこれからだ。 -
シャトー・ディフからの脱出。奇抜な着想。『巌窟王』を読んでいまだ印象に残るシーン。脱獄して世に地保を固める活動に入る。2021.5.28
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脱獄、海の旅、宝探し、味方の救済、復讐の幕開けと物語を大きく展開した巻。続きが楽しみ。
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脱獄に成功。
ファリア神父の残した財宝を手にいれる。
船乗りシンドバッドとしてモレル商会を救済。
モンテ・クリスト伯の復讐がいよいよ始まりそうだが、どう展開するのか見当もつかない。
著者プロフィール
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