モンテ・クリスト伯〈3〉 (岩波文庫)

制作 : Alexandre Dumas  山内 義雄 
  • 岩波書店
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レビュー : 60
  • Amazon.co.jp ・本 (335ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003253335

感想・レビュー・書評

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  • モンテ・クリスト伯出現!の第三巻。
    誘拐されたアルベールを助けたことで、
    パリ進出の足掛かりを得たモンテ・クリスト伯。
    物語はローマからパリへと移る。
    復讐対象の三人は、いまや地位も財産も絶頂に。
    だが、モンテ・クリスト伯=ダンテスは、
    彼らに復讐の糸を絡めていく。
    熱病に浮かされるようなローマの謝肉祭とカタコンブの
    情景から、場面はパリの上流社会へ。
    モルセール伯=フェルナン、ダングラール男爵、
    ヴィルフォール検事総長の登場!
    嫌な奴はやっぱり嫌な人格のまま出世していますね~。
    その描写の執拗なことw
    彼らの家での家族関係、アルベールの友人たち、
    再登場のマクシミリアン等、脇役のようで実は
    これからの物語の進行に絡んでくる人物が
    多数登場しています。フラグもいっぱい♪
    そしてベルツッチオの過去の話から、
    ヴィルフォールの罪、私生児の生い立ち、
    カドルッスの犯罪等、驚愕の判明!
    時は、ルイ18世~シャルル10世~7月革命後の、
    ルイ・フィリップ1世の頃。産業革命の時代です。
    そんな時代背景にも注目しながら読むと、
    面白いですよ。

  • この巻の見どころは何といってもローマの謝肉祭!仮装をして仮面をつけてのお祭り騒ぎ。ああ生で見てみたい!ざわめきが聞こえてくるような生き生きとした描写で読んでいて楽しくなった。中には撲殺刑を見ながら死刑について語るという怖いシーンもあるのだが…。夜にコロッセオを訪れたり、カタコンベに誘拐された人間を迎えに行ったりと、ローマの史跡も描かれていて、デュマがイタリアを気に入っていたことがうかがえる。
    後半舞台はいよいよパリへ。家令ベルツッチオの過去の話から様々なことが明らかに。ベルツッチオは殺したと思い込んでいるが、ヴィルフォールは今もパリで検事総長を務めている。そしてベルツッチオが命を救ったヴィルフォールの庶子も生きている。今後これらの人物たちがどう絡んでくるのか楽しみ。もう出てこないと思っていたカドルッスがとんでもないことをしでかしていた事もわかり、やはりこいつも報いを受けなければならなそうだ。これからいよいよ復讐のターンか?

  • <閲覧スタッフより>
    知人たちの陰謀により冤罪で投獄されたエドモンド・ダンテスが14年間の屈辱に耐え、遂に脱獄に成功する。モンテ・クリスト島の宝を手に入れたダンテスは、「モンテ・クリスト伯爵」を名乗ってパリ社交界に登場。自らを陥れた者たちへの壮大な報復を展開します。手に汗握る復讐劇と個性的な登場人物たち、そして要所々々に張り巡らされた伏線の綿密さは、まさにエンターテイメントです!
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    所在番号:文庫||953.6||テア
    資料番号:10096061
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  • モンテ・クリスト伯としてパリに戻ってきたダンテス。フェルナン、ダングラールの令嬢、子息との交友を深めながら徐々に復讐相手に迫ってくる。目が離せない。

  • モンテクリスト伯がメルセデスと再会し、ますます復讐への思いが強まっていく。そして、復讐が始まり、伯爵らの人間模様は更に複雑になっていく。何のために復讐するのか、果たして目的は何かが見いだせないまま、復讐によって人々の心は蝕まれようとしていく様子が感じ取れる。華やかな社交界は伯爵の復讐が始まったことで、どんどんと混沌し、華やかさに影を落としていくだろう。外見上では振る舞いは素晴らしいが、裏では壮大な復讐計画が立てられているのも露知らずとさせる伯爵の振る舞いに騙されてしまうだろう人々の様子が伺えるものだった。

  • 復讐譚3巻目。
    モンテ・クリスト伯の復讐も本格的に始まっていく。
    モンテ・クリスト島の財宝を手に入れた時点で、そのまま以前の自分を忘れて楽しく散財しながら生きていく、という選択肢もあったと思うのだが、それより伯爵を復讐に進ませたのは何だったのだろう。優雅な生活が最高の復讐ではないのか。
    言ってしまえば、復讐してやる!という感情を抱いているのは非常に人間臭い。
    人間離れした描写をされているモンテ・クリスト伯は、復讐をするという一点のみにおいて人間らしいのかもしれない。

  • この巻で関係者全員と再開した事になる。3人の中でとりあえず好感度がまずまずなのはフェルナン位、あとの二人、特にダングラールは酷い俗。

    それにしてもモンテ・クリスト伯爵の使用人に対する態度が気になる。エデの事をあっさり奴隷と言ってるし、ベルツッチオやアリにも何処か冷酷。

  • 全7巻を読んだうえでの感想です。

    この巻ではモンテ・クリスト伯がパリの社交界にデビューすると同時に、かつて自身を陥れた人物たちとの再開を果たしていく過程を中心に物語が進行していきます。
    他にもヴィルフォールが過去に犯した別の過ち、執事ベルトゥッチオの屈託、そしてまさかのカドルッスと、物語後半に向けての重要な伏線がいくつも登場します。
    一方でダンテスによる直接の復讐は次巻以降となることもあってか、1巻から2巻にかけての怒涛の展開はいったん落ち着き、読み手によってはやや冗長に感じられるかもしれません。

  • 舞台はパリ。かかわる人が増えながら因縁が複雑に絡み合っていく。

  • ようやく来たか!という感じ。
    人脈、知恵を携えて帰って来たという感じ。とうとうここに来たか、と思う。
    前巻あたりから登場人物が新しく増えてきて、だんだん混乱して「あー、人物一覧なり相関図なり紙に書いておけばよかったな…」と思い始めたけど今更読み返すのもあれなので検索してまとめで確認しました。アルベール、ダングラール、ヴィルフォールは我ながらよくそこまで混乱したものだと思うくらいこの先も疲れてるときに読むとごっちゃになったくらい。
    登場人物の多さも気にならないくらいこの巻ではさらに引き込まれていきます。

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著者プロフィール

1802-70。フランスを代表する小説家・劇作家。生涯に長短合わせて250篇あまりの作品を書いたとされる。主な作品に『コルシカの兄弟』『モンテ・クリスト伯(巌窟王)』『三銃士』『ブラジュロンヌ子爵(鉄仮面)』『ダルタニャン物語』『王妃マルゴ』『王妃の首飾り』など。

「2016年 『ボルジア家』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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