- 岩波書店 (1956年8月25日発売)
本棚登録 : 1178人
感想 : 80件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (354ページ) / ISBN・EAN: 9784003253359
作品紹介・あらすじ
二百年の長い間、世界各国で圧倒的な人気をあつめてきた『巌窟王』の完訳。無実の罪によって投獄された若者ダンテスは、十四年間の忍耐と努力ののち脱出に成功、モンテ・クリスト島の宝を手に入れて報恩と復讐の計画を着々進めてゆく。この波瀾に富んだ物語は世界大衆文学史上に不朽の名をとどめている。一八四一―四五年。
みんなの感想まとめ
復讐の物語が深まる中で、キャラクターたちの複雑な人間関係が浮き彫りになり、緊迫感が増す五巻。モンテ・クリスト伯が他人に化ける様子や懐かしい人々との再会、アルベールの激しい感情、そしてエデの過去が明らか...
感想・レビュー・書評
-
さて相変わらず強欲なダングラール
モンテ・クリスト伯の策略で財産が減りつつあることにビヒり出し、新たに知り合ったイタリア人貴族カヴァルカンティの息子アンドレア(実はベネデット)とモルセールの息子アルベールを娘の婿にと天秤にかけ始める
(まぁ恐ろしい!ベネデットと結婚させたいあんたの娘はベネデットの異父兄弟よ!)
不倫の末、子供(ベネデット)まで出来てしまった宿敵ヴィルフォールとダングラール夫人
ヴィルフォールから子供が生きている事実を知らされ、またしても倒れそうになるダングラール夫人
しかしこの秘密をどうやらモンテ・クリスト伯が掴んでいると睨んでいるヴィルフォールは、ダングラール夫人にモンテ・クリスト伯に気を許さないよう注意を促す
さらにはヴィルフォールはモンテ・クリスト伯の周辺を探り始め、お互いの騙し合いが始まる
(今のところモンテ・クリスト伯が優位)
さてヴィルフォールが最初に結婚したルネ・ド・サン・メラン(既に死亡)の一人娘、ヴァランティーヌ
いよいよフランツとの結婚が差し迫る
それに「ちょっと待った」をかけるマクシミリヤン
身分違いの二人の恋なのだ
ヴァランティーヌの祖父であるサン・メラン侯爵が亡くなり、さらにはその妻サン・メラン侯爵夫人までもが立て続けに亡くなる
夫妻の死は不審死だと医者がヴィルフォールに伝え何だかミステリーへと展開し始める
兎にも角にもこのおかげ(?)でヴァランティーヌはフランツとの結婚ギリギリセーフ免れる
マクシミリヤンまさかのチャンス到来であるが、未熟で味方のいない若い2人はなす術がない
そこへまさかの最強?の味方が…
全身付随のヴァランティーヌの祖父であるノワルティエ
自分が二人を結婚に導いてやる…
その方法はフランツの父とノワルティエにまつわる過去を暴露し、実に効果的で揺るぎのない過去の出来事を伝える
ノワルティエは全身付随であってもやると決めたことは何が何でも徹底的にやり尽くす凄腕なのだ
続いてエデの話し
エデの辛い過去をモンテ・クリスト伯はアルベールに話すよう促す
ギリシャの王女がなぜ奴隷になり下がったのか
そこにあった裏切り、悲しく辛い運命
そして父の最期、母の最期
奴隷商人に売られて、転々とし最後にモンテ・クリスト伯に買われる
アルベールはそんな話を恐怖と好奇を持って聞いていたが、まさか自分の父モルセールが関係するとはまだ夢にも思っていない
この関係性を使ってモンテ・クリスト伯はどうするつもりなのか…
最後はヴィルフォール家
ノワルティエの老僕が突然死
サン・メラン侯爵夫人と同じ毒殺だと言い切る医者
さぁ誰が得をするのだ
疑われているのはヴァランティーヌ
真犯人は…(もうわかるけど)
そしてその目的は…(もうわかるけど)
デュマの計算つくされた仕掛けの数々
まさかこれほど話を展開させ膨らませていくとは…驚きを隠せない
時間を相当かけ構成を練ったのがうかがえる
それを痛快な心持ちで読む私たち…
後世に読み伝えられ、続いていく理由なのだろう
しかしモンテ・クリスト伯の復讐方法は緻密だ
家族とその周辺から徹底的に過去を探り、弱みを見つけ巧妙に潰しにかかる
金と知恵がモノを言う
ここまでくると最後が気になる…
果たして彼はどこまでやるのだろうか…
彼にとっての復讐はなんなのだろうか
復讐をやり遂げ、最後に彼は何を思うのか?
残すところあと2巻である詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
色々とあっと驚く(割とわかりやすい)展開が!
-
モンテ・クリスト伯が他人に化けたり懐かしの人と再会したり、ヴァランティーヌ周りが騒がしくなったりエデの過去が明らかになったり、アルベールが怒り散らかしたりとなかなか派手な動きが多い五巻。→
復讐の種が育っているゾクゾク感。多すぎると感じた登場人物が繋がっているという衝撃。ここまで読んだからこその驚きがあるし、アレクサンドル・デュマはほんとにすごい。登場人物の相関図が欲しいぐらいこんがらがるけど、相関図そのものがネタバレになるんよなぁ(笑)
あと二冊!走り切るッ! -
ボーシャン回。
アルベールの回であってフェルナンの回なんだけど、なにしろアルベールと口でやりあってるときのボーシャンの言い回しが全部格好良い、最高。ずっと喋っててほしい。
モンテ・クリスト伯を疑うところまではさすがなのに、ブゾーニ司祭とウィルモア郷に話を聞いて安心しちゃう一枚下手ヴィルフォール面白かった。
一巻の頃からヴィルフォールの描写が色男だなあとは感じていたけど、高潔な検事長なのに女性関係だらしなすぎてひどいなこの人。
なんとなく気になっていたヴァランティーヌの悲観癖、伯爵がしっかり切り込んでいてスッとした。さすがだ。 -
復讐譚も5巻目。
モンテ・クリスト伯はどこへ?というくらいに出番がない。
しかし背後で色々と動いているのではないかと感じる。
伯爵がたまに見せる人懐こい感じに戸惑う。どれが本当の顔なのか、全ては復讐のための演技でしかないのか。 -
復讐の花が開花し始める第五巻!
ヴィルフォール家での連続毒殺事件、モルセール伯の過去、
ダングラール男爵とアンドレア・・・モンテ・クリスト伯の
蒔いた復讐の種は芽吹き、開花を始める。
メルセデス、マクシミリアンとヴァランティーヌ、
そしてエデ。
彼らもまた行動するが、それがどうモンテ・クリスト伯に
関わってくるのだろうか?
老僕のバロワ、ダヴリニー医師、ユージェニー、
ダルミイー嬢が登場、エデの過去もわかり、
新たな運命の糸が加わりました。
そして、なんといっても金・地位・名誉という欲望は、
如何に人を醜悪にするか。
ヴィルフォール然り、ダングラール然り、
そして毒殺者・・・。
エデの過去語りの中のフランス士官だって・・・ね。
なお、アリ・パシャは実在の人物がモデル。
調べてみると、なかなか興味深い歴史有り(^^♪ -
-
親が決めた結婚に気が進まない二組が破局を迎える。打算だけでしくまれたものだから壊れるのも容易い。サンメラン公爵夫妻の死亡からノワルティエ老人の働きによってフランツとの結婚は流れたが、どんどん関係者が死んでしまってさながらミステリーじたてになってしまった。そして本丸のモルセールの悪行も徐々に明らかになってきたな。読ませるなあ。
-
ヴァランティーヌの運命がゆらゆら揺れていたが、祖父ノワルティエが大爆弾を落として孫娘を救う。しかしヴィルフォール家で急死が続き不穏。
そして、モンテ・クリスト伯に救われたエデの辛い過去の原因が明らかに。
ますます目が離せない展開に。 -
モンテクリスト伯の手の中で繰り広げ
られる復讐の連鎖が本格的に始まり
美しいエデの過去、ダングラールの資金繰り
の悪化の影、マクシミリアンとヴァランティーヌ
の秘めた恋が祖父ノワルティエの
秘密の告白によって成就したかと思ったら
次々とヴィルボール家の家族が毒殺され
その犯人がヴァランテーヌだと濡れ着を着せられ
これからどうなる?
と言う所で幕を閉じ、モンテクリスト伯が
この現状をどうして行くのか次回の展開が
待ちどうしい! -
ヴァランティーヌは望まぬ結婚を回避して好きな人と一緒になれるのか?!
ええーっ、ノワルティエおじいさん、そうだったの?!
エデの話は悲しく、ちょっと重苦しい空気漂う5巻。相変わらず怒涛のてんこ盛りで目が離せない。
伯爵とメルセデスは。。。やあ、まだまだ先がわからない。どうなるどうなる。 -
、、
-
長い幽閉の期間を経て、なお言語に通じ、世事に通じ、超人的な思考と行動を発揮する主人公に読者は魅入られるだろう。2021.7.24
-
モンテ・クリスト伯の復讐は当人たちだけでなく、その家族にも及ぶのか…。自由とお金を得たなら、復讐なんて過去にとらわれたことにそれを費やすのではなく、未来に向かって生きればいいのに、と思ってしまう。
-
仇敵たちが崩壊しはじめる。
それにともない奇怪な死者が。
一方、若者たちのラブストーリー。こちらも目が離せない。
著者プロフィール
山内義雄の作品
