モンテ・クリスト伯 5 (岩波文庫 赤 533-5)

  • 岩波書店
4.07
  • (138)
  • (98)
  • (108)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 1026
感想 : 74
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (429ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003253359

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 復讐が始まった?

    2013/03/03図書館から借用;03/06朝の通勤電車から読み始め;03/08夕方読了

  • ダンテスがどうこう、よりも、彼を取り巻く人々の話がメインに。
    とりわけ、二組の婚約者たち。お互いに望まぬ。の話がメイン。
    そのうらに、ヴィルホールとダングラール夫人の隠された過去、アルベールの父、フェルナンがギリシアで犯した罪。
    ここから、ダンテスはどう復讐を果たすのか?

    そんななか、サン・メラン公爵、夫人の立て続けの死があり、フランツと結婚させられそうになっていたヴァランティーヌは、祖父ノワルティエの力で結婚を免れたが、思わぬ疑いがかかり…ってか、公爵夫人の件も、ヴィルホール夫人がやったことかと!助けて伯爵!!と思ってしまう。

  • 仇共に忍び寄る不穏な気配……

    じわじわ追い詰めていく過程がスリリングだ。

  • 相変わらず復讐モードに入らず中だるみ中ですが、アルベールがボーシャンに決闘を申し込む場面のセリフ回しはデュマ節全開で最高です。

  •  復讐、もしくは仕返しはその行為の理由を相手に突きつけてこそ。

     例え復讐すべき相手に、首尾よく不幸が訪れても
     その理由、根源を突きつけなければ、気持ちは納得できまい。

     ましてモンテ・クリスト伯は正体を隠しての復習劇。
     その復讐の果たす時、正体を相手に告げる時、高まる気持ち。

  • ナポレオン戦争が終わる頃のフランスにおけるモンテ・クリスト伯ことエドモン・ダンテスの復讐譚。現実の歴史に基づく舞台設定や人物の背景描写が緻密で、作品の世界にどんどん引きずり込まれる。1つ1つの復讐には胸のすく思いがしたが、後には一抹の寂しさが残る。間違いなく名作。

  • 2011.10.21

  • 【概要・粗筋】
    ダングラール男爵は、アンドレ・カヴァルカンティの金に目がくらみ、娘・ユージェニーの婚約者であるアルベールを疎んじ始める。他方、ダングラール夫人との過去の秘密をモンテクリスト伯に知られてしまったヴィルフォールは、伯爵の身辺調査を開始する。その娘・ヴァランティーヌは母方の祖母のたっての願いにより、婚約者フランツがパリに戻ったらすぐに婚姻契約書に署名することになってしまう。それを知った恋人・マクシミリアンはヴァランティーヌを説得し、駆け落ちすることを約束させた。モンテクリスト伯の復讐計画が着実に動き始める。

    【感想】
    見所のひとつは、モルセール家での舞踏会におけるモンテクリスト伯とモルセール夫人メルセデスの邂逅のシーン(70話「舞踏会」と71話「パンと塩」)。確信は持てないまでも薄々伯爵がエドモンであることに気づいているメルセデスと、内面を隠し切ることのできない伯爵のやり取りがもどかしくも切ない。

    読書の時間が取れなくて五巻を読むまでにだいぶ間が空いてしまった。それでも、一度読み始めるとすぐに読み終わってしまう。

  • 毒婦ヴィルフォール夫人には毒物知識注入、モルセール伯爵とダングラール男爵には情報操作。モンテクリスト伯の謀略が、目に見える形で奏功して来た。これまでの長い長い伏線(2~5巻)が、いよいよ回収されつつある。

  • 物語はいよいよ後半に入り、次々に展開を始めている。1800年代に書かれた物語だとはとても思えない面白さだ。現代にも十分に通用する。この本で映画を作ったら面白いのではないかと思うのだが。さて、ラスト2巻、どんな展開が待っているのだろうか。

全74件中 41 - 50件を表示

著者プロフィール

1802-70。フランスを代表する小説家・劇作家。生涯に長短合わせて250篇あまりの作品を書いたとされる。主な作品に『コルシカの兄弟』『モンテ・クリスト伯(巌窟王)』『三銃士』『ブラジュロンヌ子爵(鉄仮面)』『ダルタニャン物語』『王妃マルゴ』『王妃の首飾り』など。

「2016年 『ボルジア家』 で使われていた紹介文から引用しています。」

アレクサンドル・デュマの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×