- 岩波書店 (1956年9月25日発売)
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感想 : 79件
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Amazon.co.jp ・本 (362ページ) / ISBN・EAN: 9784003253366
作品紹介・あらすじ
二百年の長い間、世界各国で圧倒的な人気をあつめてきた『巌窟王』の完訳。無実の罪によって投獄された若者ダンテスは、十四年間の忍耐と努力ののち脱出に成功、モンテ・クリスト島の宝を手に入れて報恩と復讐の計画を着々進めてゆく。この波瀾に富んだ物語は世界大衆文学史上に不朽の名をとどめている。一八四一―四五年。
みんなの感想まとめ
復讐劇が本格化するこの巻では、エドモン・ダンテスの復讐が着実に進行し、緊張感が高まります。カドルッスやフェルナンといった敵たちに対する復讐が描かれ、彼らの運命がどのように変わっていくのかが見どころです...
感想・レビュー・書評
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クライマックスに近づきつつある6巻
緊迫感とスピード感がさらに加速し、さらには予想外の意外なストーリーが展開していく
(ハイ、興奮しております)
モンテ・クリスト伯ことダンテスの隣人であったカドルッス
軽率で浅はかな隣人であったが、当初はそこまで悪党ではなかったはずだ
それでもダンテスを裏切ったことには間違いない
モンテ・クリスト伯はブゾーニ司祭になりすまし何度かカドルッスに情けをかけチャンスを与えるが、欲深さが増していきとうとうホンモノの悪党に
そのカドルッスの最期
モンテ・クリスト伯は自分の正体を明かす
モンテ・クリスト伯の憎しみと情けと哀しみが溢れる
彼は言う「これで一人」
そうまずは一人目の目的を達したのだ
アルベールの父であるフランツことモルセール伯爵
エデの父アリ・テブランを裏切ったことにより、地位と財産までを手に入れたことが、ある者の告発により新聞に投稿される
すっとぼけようとするモルセール伯爵の前にエデが登場し、力強く真実を語る
ショックを受けるアルベールは気が動転しながらも、この経緯に至ったのは誰の差し金か探り、とうとうモンテ・クリスト伯にたどり着く
あれほどに慕っていたモンテ・クリスト伯に決闘を挑む
これを影で見ていた母メルセデスはモンテ・クリスト伯の元へ
そしてはじめからエドモン・ダンテスであることがわかっていたという!(えーそうだったの⁉︎)
そして息子の命を助けてほしいとひざまづいて哀願するのだが…
動揺しまくるモンテ・クリスト伯
二人の過去からの苦しみが溢れ出す中、メルセデスの心からの説得が続き、とうとう打ち負かされる
今までモンテ・クリスト伯と化してから、描かれなかった彼の心情が滝の如く溢れ出す
〜あれほどの時をかけて準備した計画、あれほどの苦労と心づかいで築き上げた計画がわずか一言、わずか一息で、一挙にして、崩れ去ってしまおうとは!………〜
語られることがなかっただけに、このほとばしる心の叫びが読者の胸を貫く
モンテ・クリスト伯はアルベールを助けるということは自分の死を意味すると覚悟し、遺言状の作成にかかる
しかしここで死を覚悟した彼はエデに対する愛情に気づく
「おれはまだ幸福になれたのに!」
(ううっ、よかったねよかったね!)
いよいよ決闘の時
アルベールは彼の友人らの前で母メルセデスから聞いた父親のモンテ・クリスト伯に対する裏切りの真実を語り出す
そして彼は謝罪し決闘を取りやめる
そうメルセデスの高貴な心により息子を納得させたのだ
アルベールは自分の家の秘密をさらけ出し、父親を思う心を殺し、メルセデスは決闘を回避させどちらかが落としたであろう命を救ったのだ
モンテ・クリスト伯は「神の摂理だ!自分は神から遣わされた」と確信を持つ
そしてメルセデスとアルベール親子は父との訣別を決意し地位と財産を放棄し家を出る
フェルナンの最後もモンテ・クリスト伯がダンテスだと知り、さらに妻と息子から見放されたことを知り、絶望から自ら命を絶つ
一方ヴィルフォールの娘ヴァランティーヌ
どうも体に異変が起きている
どうやらサン・メラン侯爵夫妻と同じく毒薬に侵されつつあるのだ
しかしそれを察していた祖父ノワルティエ
密かにヴァランティーヌ体に毒の免疫を施しておくのだ
ヴァランティーヌの容体に不安を隠せなくなったマクシミリヤン
モンテ・クリスト伯にヴァランティーヌを愛していることを告白し、助けを懇願
モンテ・クリスト伯はショックを隠しきれない
自分の最大の宿敵の娘と最高の恩人である父親の息子が愛し合っているとは
しかしここでモンテ・クリスト伯はマクシミリヤンへの息子にも似た愛情が打ち勝つことに
ダングラールの娘ユージャニーとアンドレアに扮したベネデットの婚約契約書署名の日
アンドレアの罪が暴露され、警官が乗り込んでくる
ベネデットは逃亡
(あら?結婚までさせてどうにもならないところに行くのかと思いきや…)
このどさくさに紛れユージャニーと彼女の女音楽教師は二人で家を出る
この2人とベネデットが皮肉にも再会
ベネデットは捕まり、ユージャニーらはまた逃げる
ここにきて大きな局面を迎え物語が急速に動き出す
意外な展開に驚いたが、メルセデスの深い愛情、モンテ・クリスト伯の心の叫び、エデに対する愛の気付き
なかなか感動的な場面が多い
モンテ・クリスト伯に扮してからダンテスはもういない…さらに彼の心は硬く閉ざされ、読者にさえ見る隙間与えなかったのだが…
クライマックスが近づき、ダンテスの心から血潮のように溢れる感情が激しく伝わる
この効果的な見事な演出にアッパレである
そしてまんまとやられておりますワタクシ(笑)
残すところ最後の1巻
モンテ・クリスト伯の最後なんて知りたくないなぁ…
なんかバットマンみたいな感じになってきた…詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
もうすぐ物語が終わる。
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いよいよ復讐劇の幕開けとなる六巻。
何を書いてもネタバレになるからとりあえず感想だけ。
めちゃくちゃおもしろい。
以上です。
詳しい感想は次巻まとめて。 -
復讐の第六巻!
カドルッス、フェルナンに復讐の槌が振り下ろされる。
メルセデスとアルベールの選択は?
ヴィルフォール家の毒殺の手がヴァランティーヌに。
苦悩するマクシミリアンのとった行動は?
そして、ダングラール家にも・・・。
破滅の道を転げ落ちたカドルッスの憐れさ。
その死すら復讐の手駒の一つになってしまうとは。
フェルナンは・・・ずっとエドモンの影に脅かされて
いたのじゃないかな?それが現実に現れたことの恐怖、
妻と息子に去られた絶望。これまた憐れです。
また、この巻では、メルセデスの言動と行動、
マクシミリアンの告白、エデの愛に心乱される
モンテ・クリスト伯の姿が印象的でした。
終盤は、ダングラール家が舞台に。
第一巻のエドモンの婚約披露での出来事が彷彿されます。 -
着々と復讐が達成されていく。初めはカルドッスだったのは意外だったがこいつは何度も真っ当な道に戻れるチャンスをふいにしてきたやつだな。続いて一番憎いだろうフェルナンを自殺に追い込んだが、すんでのところで息子と決闘しそうだった。残るは金の亡者ダングラールとヴィルフォール検事総長か。ベネデットも多分死ぬだろうからヴィルフォールとダングラール夫人の不義の証拠はいなくなってしまったが、これは不問になるのか?裁判であきらかになるのか?ヴィルフォール夫人の怪しい殺人疑惑はどうなる?次巻で完結。
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モンテクリスト伯の復讐が次々となされ
て行く様がスリリングで面白い。
アルベールとの決闘事件はどうなる事かと
思ったが、元恋人のメルセデスの計らいで
事なきを得た。
フェルナンの悪事の発覚からの自殺、ダングラールの娘の出奔。
モンテクリスト伯の復讐は隙のない完璧な
復讐だ。
いよいよ最終話、ヴォフールへの最後の復讐は
どの様に成されるのかハラハラする。
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復讐劇場幕開け。メルセデスとエドモン・ダンテスとしての会話は、苦しさの根源でもあるから生死を賭すものになる。これからはモンテ・クリスト伯として男の幸せもつかんでほしい。カドルッス、フェルナン、カヴァルカンティが片付いた。どの復讐も各人の断末魔の叫びが聞こえる強烈な一撃だった! もうあと1巻で終わってしまうと思うと長いようで短く感じる。
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「これで一人!」冷徹に、着々と進めていく復讐劇。
しかしアルベールくん、そりゃ確かに父が侮辱を受けたかもしれないが、それをやっていたことは事実なんだから、少々逆恨みでは。
エデの弁舌がキレキレでカッコいい法廷劇。
ユージェニー、なかなか豪快でいいぞー!
実はカッコいい女性たちが何人か登場してますよね。
そしてまた変装劇も続くのであった。 -
メルセデスおまえ……。
正直読んでる最中は、何も知ろうとしないでただ悲しんで生きてきた奴が、エドモン・ダンテス、モンテ・クリスト伯爵の大きな絶望や計り知れない覚悟を悟ろうともせずに自分の要求を通そうとする姿にすごく苛立ったし、これで折れてしまう伯爵に納得がいかなかった。結果色々あって丸く収まった風になるんだけど、その収まった状態も読んでるときのわたしには不満で、どうして殺すことが許されないんだろうと思っていた。
でも今改めて感想をまとめていると、こうなるしかなかったんだなあという気がする。伯爵は巨大な力を持って復讐劇を続けているけれど、その復讐劇は、マルセイユの朴訥な船乗り、エドモン・ダンテスのためのものだ。そして彼は神に遣わされたものであって、復讐の鬼ではないはずだ。
殺していたらシンプルにスカッとして、悲嘆に暮れるメルセデスを見て少し苦しんで、「あなたを一生お許しできない」とか言われちゃって、それでもまだ復讐を続ける、みたいな進行しかないと思うんだけれど、それだとモンテ・クリスト伯じゃないんだな、多分。
息子を思う尊き母と、何も知らなかった息子には、真実を知らせて悔い改めさせて、罪を隠して生きてきた張本人にはその重さを思い知らせる。これが神の摂理なんだ、わかんないけど。 -
復讐劇は続くが、正体がばれてるメルセデスに懇願され、アルベールに討たれてることを決意、また恩人の息子マクシミリアンに恋する相手が復讐ヴィルフォールの娘ヴァランティーヌであったことに衝撃を受けるも甘受していく。愛なのか良心の為す技か。ストーリーにアクセントがつけられ、ますます虜になる。2021.8.12
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着々と復讐が進み、決着もつき始める。人の不幸を願うって不毛。自分の幸せが他者の反応に依存するってバカみたい。昔の彼女に息子との決闘をやめてほしいと頼まれた時の、じゃあ僕に死ねと言うのだねって感じで、拗ねて(?)みせるとことか、引くわ…。最終巻がどんな結末になるのか。
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次々と復讐が遂げられていく。
残り1巻。
ちなみに、第1巻目を読んで、その3日後に二、三巻目を読んで、その2日後に四、五、六、七巻目を一挙に読んでいます。
読み始めたら止まりません。
著者プロフィール
山内義雄の作品
