テレ-ズ・ラカン (下) (岩波文庫 赤 544-4)

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  • Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003254448

作品紹介・あらすじ

肉欲のとりことなったローランとテレーズは秘かにテレーズの夫を殺して事故死にみせかけた。やがて二人は待ちのぞんだ結婚の日をむかえるが、その夜…。自然主義作家としての出発点となった作品。著者は「外科医は死体に対して解剖学上の作業を行なうが、私はこの作業を二つの生体に対して行なったにすぎない」と言っている。

感想・レビュー・書評

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  • 「一定の状況の元におかれると、ときとして変化を生じる」「変化は身体から脳へ」一見すると当たり前のようだが、自分に落とし込む。すると神経が昂っていることや原因がわかり気が落ち着く。

    陰惨とした内容とは裏腹に、精神面での解剖が行われて、自分の精神状態と当てはめて分析が出来たから逆にスッキリした。

    2人は、モルモットです。

  • 私がこのタイミングで出会って読むというのが愉しい。

    フランス文学の自然派っぽさにすごく共鳴する。私はこういうものに育てられてきたし、自分の一部のように感じるくらいだ。

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著者プロフィール

エミール・ゾラ
1840年、パリに生まれる。フランスの作家・批評家。22歳ごろから小説や評論を書き始め、美術批評の筆も執り、マネを擁護した。1862年、アシェット書店広報部に就職するが、1866年に退職。1864年に短編集『ニノンへのコント』を出版、1865年に処女長編『クロードの告白』を出版。自然主義文学の総帥として論陣を張り、『実験小説論』(1880年)を書いた。1891年には文芸家協会会長に選出される。

「2023年 『ボヌール・デ・ダム百貨店』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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