水車小屋攻撃 他七篇 (岩波文庫 赤545-7)

  • 岩波書店 (2015年10月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784003254578

みんなの感想まとめ

物語は、戦争の悲劇と人間の善悪を織り交ぜた深いテーマを描いています。特に表題作では、牧歌的な村の風景と、そこに潜む醜い戦争の現実が対比され、読者に強い印象を与えます。ゾラ特有の描写力が光り、物語の展開...

感想・レビュー・書評

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  • 手腕だと初めて感じました。
    娯楽小説のように読みやすく、だけどゾラの持ち味の落ちが楽しみで頁を捲る手が止まらなかったです。
    描写の仕方が面白く、始め→惹き付ける→引きつける→落ち→どうぞご自由に、という感じがして、落ちのあとは本当にご自由に…で考えたり想像したりを許されていて、悪く言えば放ったらかしになってしまう程、何かしないと申し訳が立たない作品でした。
    居酒屋を是非楽しみに読もうと思います。

  • 悲しい話ばかりだった。ゾラの作品は初めて読んだけれど、こういう筆致なんだなと思った。2015年に初めて読んだときにそう感じたのだけれど、あらためて戦争は醜い。牧歌的な風景の描写と善良な村人の描写が愚かで醜い戦争で縫い合わされていく、そんな流れの悲しい話の水車小屋は、廃墟になってしまった。

  • 1875~80年、サンクトペテルブルク発行の月刊誌『ヨーロッパ通信』に掲載された作品を中心に計8篇を収録。ロレーヌ地方の美しくのどかな夏の夕べ、水車小屋の老人は、娘とベルギーから来た青年との婚約披露の準備をしている。小さな村でつつましく生きてきた名もなき人々の生活が、戦争によって一瞬のうちに蹂躙される悲劇を描いた「水車小屋攻撃」と、続く掌編「小さな村」に、現在も世界の各地でおきている戦争の無惨さを思わずにいられない。晩年、イギリス亡命中に書かれた「アンジュリーヌ」は、非業の死をとげたとされる少女と、荒れ果てた幽霊屋敷が奇跡のようによみがえる珠玉の一品。余韻が美しい

  • 3つ目「シャブール氏の貝」が好きかなー。

    話の筋はシンプルながらも一つ一つの描写がすさまじい。絵画に立体感をつけるように、執拗に表現を重ねているような。
    とっぴさなどはなく、ごく普通の人の日常の出来事が題材って感じだが、どっか洗練されてる。今で言うと雑誌のコラムエッセイの洒落て小粋で、状勢への鋭さが適度に見えるような。
    何か今まで手に取った岩波文庫とは違う感じで不思議。しっかり濃いのに胃もたれしない。悲惨さえも立ち去るのが上品。

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著者プロフィール

エミール・ゾラ
1840年、パリに生まれる。フランスの作家・批評家。22歳ごろから小説や評論を書き始め、美術批評の筆も執り、マネを擁護した。1862年、アシェット書店広報部に就職するが、1866年に退職。1864年に短編集『ニノンへのコント』を出版、1865年に処女長編『クロードの告白』を出版。自然主義文学の総帥として論陣を張り、『実験小説論』(1880年)を書いた。1891年には文芸家協会会長に選出される。

「2023年 『ボヌール・デ・ダム百貨店』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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