女の一生 (岩波文庫 赤 550-2)

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  • Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003255025

作品紹介・あらすじ

初版: 昭和9年

感想・レビュー・書評

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  • 名著ですし今更ネタバレも何も無いのですが、明確なあらすじを読んで先にすべてを知りました。
    表紙に書かれている簡単なあらすじだけでもジャーヌはあまり幸せにはなれないようだということはわかってはいたのですが、どろどろ展開と息子のクズっぷりにジャーヌにはやや同情しました。
    しかしジャーヌのような人はあまり好きにはなれない。
    この物語で一番嫌いなのは犬を殺した司祭ですが。

  • 風景描写などの表現が美しかった。
    ささやかな真実…ありふれた不幸。

  •  
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/400325502X
    ── モーパッサン/杉 捷夫・訳《女の一生 1949-195601‥ 岩波文庫》
     
    ── ジャーヌは、自分の荷造りをすまして、窓のところへ行ってみた
    が、雨はやんでいなかった。(↑starting ↓ending)
    「なんのはや、世の中というものは、そんなに人の思うほど善くもなし
    悪くもなしですわい」。── Maupassant《Une Vie 1883‥‥ France》
    http://carecopain.gooside.com/openend.html
     いんとろ&えんでぃんぐ
     
    ── 世の中というものは人の思うほど、そんなによくも悪くもないも
    のですよ(ロザリは昔ジャンヌの夫ジュリアンの子を産んだ召使、女中)。
     ロザリーの台詞「人生は思っていたほど良くも悪くもないものですわ」
     
    http://q.hatena.ne.jp/1254736502#a955377
     愚夫列伝 ~ 西欧文学史上、最低の男たち ~
     
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/4022605413
    ── 紀田 順一郎《世界の書物 19890320 朝日文庫》俗世の暗黒(P349)
     

  • 別に今更どうってことない感じだけど。


    読み安すぎて、私が文学に求める噛み応えを感じられなかった。

    でもそれも含めて最後の一行できれいにオチたなと思った。


    誰かが三浦綾子は文学としては簡単すぎる、文学というのはもう少し難解であるべきだと批評してたけどこの作品にもまんま当てはまる批評。
    最後の一行がそういう批判・批評を絡みとる強さはあるけど、触れ幅が少ない話しだからきれいなオチしかつかなかったんだろうなっていう風にも捕らえられる。



    中上健次の「枯木灘」も描写は似てる。
    読んでる時の感覚も。
    ただ「枯木灘」は最後の最後で文学足り得る畳み掛けるような圧倒する締めだったけどね。

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