地獄の季節 (岩波文庫)

著者 : ランボオ
制作 : J.N.A. Rimbaud  小林 秀雄 
  • 岩波書店 (1970年9月1日発売)
3.72
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  • Amazon.co.jp ・本 (123ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003255216

地獄の季節 (岩波文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 小林秀雄訳ランボーの引用を、全く予期しない本で見てその格好の良さに驚いて購入。小林全集は持っていたが翻訳はスルーしていた。ランボー詩集は別訳のを数冊持っているがこの訳者のは明らかに違う。意味とか脈絡とか関係なく、言葉の迫力やアジテーションや喚起するイメージの力が素晴らしい。ようやくランボーの凄みが分かった。個人的に断定の歯切れ良さと発想の飛躍さは訳者の評論を連想した。

  • 正直前半はそんなに面白いとは思わず。しかしこれが書かれたのは筆者が若干十代のときのはず…『悪の華』ほど毒吐きではないものの、その分若さによる激烈さに溢れてます…

  • タイトルに惹かれて読むが、いつも数頁たどったところで挫折する。薄っぺらいのに読みとおせない。

  • 正しいかはともかく読んで楽しめる小林訳。

  • 一読して、煌びやかな言葉ばかりで、イメージし辛いな、と思った。

    最後の訳者後記まで読み終わってから、もう一度『地獄の季節』を読み返したら、今度はすっと受け入れることが出来た。

    多分、度々読まないと、もっと深く文意を汲めないような気がする。

    それはそうと、棕櫚と金剛石の比率が多いような気がするので、形態素解析してみたいと思った。

  • ひたすら凄いとしか言いようがないんだけど。

    翻訳家の小林秀雄も凄い。
    何たるボキャブラリー。

    そもそも文学なんて 学生が読むものなんだから、何でも厨二病で片付けるのはどうかと思うよ。

  • 2011.01.17-

    『地獄の季節』
    苦しみを、怒りを、煮詰めて凝縮させて美しい結晶にまで高めた。
    全身全霊で詩と向き合い、己の全てをかけて捨て去った。きっと彼は自分の思うとおりに生きたんだろう。そう信じたい。

    地獄の夜
     明らかに、俺たちはこの世にはいない。何の音も聞こえて来ない。俺の触感は消えた。ああ、俺の城館、俺のサックスと柳の林。夕を重ね、朝を重ね、夜は明けて、昼が来て、……ああ、俺は疲れた。
     怒りのために俺の地獄が、驕りのために俺の地獄が、――さては愛撫の地獄が、俺には要ったのかも知れない。地獄の合奏。
     疲れた果てはのたれ死だ。いよいよ墓場か、この身は蛆虫どもにくれてやる。ああ、思ってもやりきれない。悪魔め、貴様も道化者だ、いろいろな妖力で、この俺が蕩かしたいとは。よし、俺は要求する、戟叉(げきさ)の一撃、火の雫、いいとも、結構だ。
     ああ、また、生活へよじて行くのか、俺たちの醜さに眼を据えるのか。この毒、この口づけ、重ね重ねも呪わしい。この身の弱さと、この世の辛さ。ああ神様、お情けだ。この身を匿い給え、俺にはどうにも扱えない。――俺は隠されている、しかも隠されていない。
     火は亡者を捲いて立ち直る。

    「飾画」
    大洪水後
    『大洪水』の記憶もようやく落着いた頃、
    一匹の兎が、岩おうぎとゆらめくつりがね草との中に足を停め、蜘蛛の網を透かして、虹の橋にお祈りをあげた。

    少年時
    Being Beauteous
    酩酊の午前

    断章
    網を鐘塔から鐘塔へ、花飾りを窓から窓へ、金の鎖を星から星へと張り渡し、俺は踊る。


    道徳も言葉もとうとう、ほんの単純な表現に還元されてしまった。自分を識ろうとする要求を持たぬ、この幾百万の人々は、すべて一列一体、教育を、職業を、老齢を曳いていく。

    街々
    鐘楼の群れは、人々の想いを歌い、骨で築いた城からは、聞いたこともない楽の音が洩れる。

    ランボオは金属や宝石が好き。

  • 感性の違いを感じた。
    あまり感情移入できなかった。

  • 現代文、古文ともに、国語の授業の成績だけは良かった学生時代。が、詩だけは、全く分かりませんでした。
    ほんの数冊、詩集や詩について書かれたものを読んでみましたが、やっぱりよく分かりません。その時は分かった気になるけど、何を理解したつもりになったのかすら、すぐに忘れてしまいます。
    そんな私でも、ランボオのAube(黎明、または夜明け)を、美しいと感じ、最終行にたどり着くまでの21列を、1段ずつ降りながら、ゆっくりとその世界に浸るのでした。

  • 時々、突然読む本。
    まあそれはそれは酷く才能に溢れた中2病。これとカラマーゾフって、なんとなく同じイメージが湧くんだけどなんでだろう。


    これを通勤時間に読むと、得も言われぬ気恥ずかしさを体感できますので皆さん是非。

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