にんじん (岩波文庫)

  • 岩波書店
3.34
  • (21)
  • (28)
  • (69)
  • (17)
  • (3)
本棚登録 : 459
感想 : 42
  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003255315

作品紹介・あらすじ

にんじん色の髪の少年は、根性がひねくれているという。そんなあだ名を自分の子供につけた母親。それが平気で通用している一家。美しい田園生活を舞台にくりひろげられる、無残な母と子の憎みあいのうちに、しかし溢れるばかりの人間性と詩情がただよう。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 母親からの虐待に堪え忍ぶ、赤髪の少年にんじんの話。可哀想な少年だと同情してしまいそうだが、虐待に関するディテールはあえてぼかされ、ユニークな話に仕立てられている。まぁ正直、そんなにおもしろくはなかった。これはあくまでも児童文学なのかもしれない。あと、岩波文庫だからか、字が小さいし文章が読みづらかった。新潮文庫のほうがよかったのかもしれない。

    • りまのさん
      ねじまき鳥さん、おはようございます。
      にんじん 子供の頃 読んで、心に、インパクト受けた覚えがあります。フランス作家ばかりあつめた、図鑑のよ...
      ねじまき鳥さん、おはようございます。
      にんじん 子供の頃 読んで、心に、インパクト受けた覚えがあります。フランス作家ばかりあつめた、図鑑のように、大きな本で、読みました。にんじんには、確か、心を許せるおじさんがいて、ミミズをパンにつけて、食べていたような、記憶があります。にんじん少年が、ラスト近くで、父親に、母への思いを叫ぶシーンが、印象的でした。なんだか、また、読みたくなって、きました。
      今日は、少し寒さが和らぐようです。だんだん春めいてきますね。
      良い一日を、お過ごしくださいね♪
      2022/02/26
    • ねじまき鳥さん
      コメントありがとうございます。子供の頃に読まれたことがあったんですね。ぜひ、また堪能されてください。りまのさんも、よい一日を!
      コメントありがとうございます。子供の頃に読まれたことがあったんですね。ぜひ、また堪能されてください。りまのさんも、よい一日を!
      2022/02/26
  • 読書会の課題本として読んだ。
    暴力こそないものの、主人公である「にんじん」が精神的に虐待を受けていてとてもつらかった。ああ言えばこう言う式に、結局は何も言っても否定されるので、単純な事柄さえ素直に口にできなくなってしまっている姿が痛々しい。
    それでもまだ親からの愛情を求めているらしいにんじんが可哀そうだった。

    それだけに、最後ではっきりと母親への感情を出す場面では「その調子だ!」と思った(笑)。
    明らかにおかしいのは、彼の母親の方なのだから、それをきちんと表明できるにんじんはすごい。私はにんじんの父親もひどいなぁと思っていて、それは父親がにんじんに「お前が今より幸せになることなんてない」と言う場面からも明らかだ。自分の子供に、「今より幸せになることなんてない」(=今がお前の一番幸せな時だ)と言うなんて、何様なのだ? と思う。現状を肯定したいがために、子供を支配しようとしているだけだ。

    ……と思っていたのだけど、読書会で全く違う意見、むしろ正反対な意見が出て、とても新鮮だった。
    その人の解釈では、ここは(この後に続く文もふまえて)父親の子供へ対する思いやり=お前も大人になれば自由になれるのだぞ、という認識を共有する場面なのだそうだ。現実を受け入れた上で、共に戦っていこうという励ましと読まれたらしい。
    読みがぜんぜん違ってびっくりした。読書会をすると、自分の視点以外にもさまざまなものの見方、受け取り方があるのだなぁと改めて感じる。

  • 岸田国士訳。支配的で不安定な母親と無関心な父親、上手に躱してやり過ごす兄と姉に囲まれて育つ主人公の話。19世紀フランスの地方が舞台だということを念頭に置かないと出てくる差別用語や体罰、そもそもの「にんじん」の呼び名にギョッとさせられる。短く挟み込まれる寮生活のシーンでは今でいうところの姓虐待なのではないか?とも読める内容が描かれている。山本有三の「路傍の石」や下村湖人の「次郎物語」が頭に過ぎる、子供の時の怪我と砂ぼこりと汗の匂いを感じる作品だが、主人公のにんじんは裕福な家庭で育ち学校にも通っており、実の両親と兄弟と暮らしている。

    家族、特に母親との関係性が軸になっているため、短い休みで実家に戻り(本来であれば)楽しく心休まる時間が、主人公にとっては苦痛を伴う時間として書かれ、また後半でセリフにも表れている。主人公から見た大人達の理不尽な仕打ちに目が行きがちではあるが、大人の軽い一言が刃物のように刺さったり、ちょっとした気まぐれの甘やかしに天にも昇る気持ちになったり、誰もが人生の経験値の少ない子供だったころに感じたことのある心の浮き沈みや痛みが鮮明に描かれている。ただ、それにしてもこの親は教育に良くないと考えさせられる部分が多く、まだすべての歯が生え変わっていない子供を物かペットのように扱う両親のセリフや態度に思わず身体が強張った。途中、猫に対する残酷なシーンがあるので苦手な方は注意されたし。

  • 若干救いがないというか…。
    ヴァロットンの挿絵のために購入。

  • 2020年4月再読。読後の印象は、にんじんの悪童ぶりや、ルピック婦人(母親)との確執から、ルピック氏(父親)のユーモアを込めたにんじんへの愛情と期待に移った。1世紀前の多動性傾向の学業優秀児の身辺記とも。10代で触れた本を、40代に再読する愉しみ。

  • 訳:岸田国士、原書名:POIL DE CAROTTE(Renard,Jules)

  • ルナアルの自伝的小説だそうだが、両親から十分な愛情を注がれていたとは言い難い子供時代だったのだなぁという印象。正直この本がなぜ広く読まれているのか分からない。でも間違いなく、一度読んだら忘れられない作品ではある。読みやすかった。

  • にんじんはねー、ただ愛してほしかっただけなんだね。読んでいて痛々しかった。愛を得るために努力する様がいじらしい。でもそれを「うっとおしい」と感じる大人たちの気持ちも分からなくはない。

    このお母さんもうちょっと優しくなればいいのに。

  • 岸本佐知子さんの小中学生時代の愛読書だと知り興味を持った。

  • 大好きな作品

全42件中 1 - 10件を表示

ルナアルの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×