にんじん (岩波文庫)

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本棚登録 : 413
レビュー : 38
  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003255315

感想・レビュー・書評

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  • 小学生の時に児童文学漫画版で読んだ本。
    その時のにんじんは可愛らしかったが、
    本を読み返すと結構意地が悪いし打算的で
    かなり印象が変わった。

  • 再読。
    哀しいど、喜劇。
    子供は見たとおりではない、という話なのだけど、子供の頃感じたように、やはりにんじんが不条理にいじめられてる、としか思えない。
    でも訳がスムーズ。

  • あまりにも切ない、少年の記録。
    共感する部分もあり、小さな頃に心の奥底に閉まって鍵を閉めておいたはずのあの時の思い出が蘇る。
    少年が純粋無垢ではなく、感情をしっかり持っている点がすごくリアルだった。
    誰かを憎み誰かを愛し、生きていくのが人間なのだなぁ。

  • にんじんはルピック家の末弟であります。その風貌から、家族からは「にんじん」と呼ばれてゐます。何かと冷たい扱ひを受けてゐるやうですが、決してへこたれた様子を見せないのであります。
    などと書くと、未読の人は「ほほう、可哀想な少年が逆境に負けずにひたむきに頑張つて、成長する感動物語だな」と思ふかも知れません。

    必ずしもさうではない。にんじんは結構計算高く、残酷な一面も持ち合はせてゐます。ウソもつく。少年文学の古典と呼ばれる作品の主人公としては、どうなのかねといふ意見もありませう。

    しかし、冷静に振り返ると、まことにリアルに少年の心理を描いゐるのは間違ひありません。少なくともわたくしの少年時代を思ふと、全く純真ではなく、打算と妥協の毎日であつたやうな気がします。子供つてのはそんなもんさ。

    違ひますか。

    http://ameblo.jp/genjigawa/entry-11310230939.html

  • 陰惨で狂ってる感じが良いけど、長くて飽きます。
    前半だけでいい・・。

  • どんな運命でもぼくよりゃましだよ。
    僕には一人の母親がある。この母親が僕を愛してくれないんだ、
    そして僕がまた、その母親を愛していないんじゃないか。

    にんじんが反旗を翻したのは突然のことであったが
    上記一文からにんじんがたどりついた思考がわかる。
    にんじんは母親に愛してもらうことを捨てたのである。
    そして自分も母を愛していないと告白したのである。
    (意地悪をされながらもにんじんは、母親への愛着を持っていた様子であったが
    彼がついに子供から自我をしっかり持った青年になりつつあるのだ)

    うそつきで卑屈なにんじんの、正直で勇気ある告白は父親を驚かせた。
    そして父親は我慢できずに言ってしまうのだ。

    「そんなら、わしが、そいつ(にんじんの母・筆者注)を愛してると思うのか」

    これが「にんじん」の育った家族の姿だったのである。
    この「私を怯えさせる物語」の普遍性の幹はこれであった。

  • 「にんじん」と呼ばれる子の生き生きとした生活。ちょっと虐待が入ってるが一言では言い表せない。

  • なんとなく手に取って読んでみた。
    1800年代後半の作家の話。

    母親とどうしてもうまくいかないことに苦悩するも、
    その生活しか知らないためにどうすればよいかわからない少年の
    日常が描かれている。

    最後に、にんじんが母親に反抗するようになるまでは、
    同じような話が続き、正直飽きる。

    文学に疎いのかもしれないが、
    これよりは、小学生の文学シリーズの方が面白いと思う。
    http://booklog.jp/asin/4092897251
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    他の人のレビュー
    http://blog.goo.ne.jp/augustrait/e/aa418ea5b28d80894b1f22705eb48338
    http://www.geocities.jp/amasabu/b1082.htm

  • 作者ジュール・ルナール自身の少年時代を題材とした自伝的小説(フィクション)。赤毛のために、母から「にんじん」と呼ばれる少年。母子間の葛藤を中心として、少年が家族とともに田園で過ごす日々を簡潔な文体で描く。

  • 初代大政翼賛会文化部長の解説には,これはほとんどルナアルの自叙伝で,そしてここに描かれている状況が彼自身にも責任があることを著者は自覚していたというようなことが書かれていて,なるほどなあとか少し思う。ルピック夫人はもう救いようもなく意地悪だけど,たしかに,にんじんも素直じゃなくてなんだかという感じ。最初は頭が良くて波風立たないようにしてるのだと思ってたけど,頭が良いのは違わないにしても全てあきらめてるという感じではないので、何がしたいのか腑に落ちなかった。最終的には反乱したわけだけど,なんかよく分からなかったな。それでも,個々の話は,ひたすらいじめられるだけにも関わらず,どことなく面白かった。

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