魅せられたる魂 3 改版 (岩波文庫 赤 554-3)

  • 岩波書店
3.71
  • (2)
  • (1)
  • (4)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 31
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (484ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003255438

作品紹介・あらすじ

愛しながら傷つけあっていた母と子は、遠くはなれてかえって互いの真の姿を発見する。戦争は終わり、マルクは勉学に革命運動に全力をあげてつきすすみ、アンネットは戦後の頽廃と混乱の中で生活の資を得るために奔走する。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • マルクも少し大人になって母を労わる気持ちが芽生えてきたようだ。
    「あなたは僕の父親で母親です」
    と言う一言にその気持ちが凝縮している。

    3巻はアンネットよりもマルクを中心に物語が展開される。彼の学友達も面白い面々で、特にサント リュースとオルレアンの乙女リューズが魅力的。転んでもタダでは起きないシルヴィーも未だ健在で、マルクの自立を過激に見守ってくれている。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

1866年、フランスの中部クラムシーに生まれ、1944年に没する。作家、音楽史家。第一次世界大戦中は反戦論を唱え、第二次世界大戦中も反ファシズムをアピールした。文学や芸術の領域で活動するだけでなく、現代社会の不正と戦い、人権擁護と自由を獲得するために政治的・社会的論争を起こし行動した。1915年、ノーベル文学賞受賞。主な作品に、大河小説『ジャン・クリストフ』、『魅せられたる魂』をはじめ、『ベートーヴェンの生涯』や『戦いを超えて』、『インド研究』などがあり、そのほか、小説、戯曲、伝記、自伝、評論、日記、書簡などの膨大な著作がある。

「2023年 『ジャン・クリストフ物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ロマン・ロランの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×