魅せられたる魂〈4〉 (岩波文庫)

制作 : 宮本 正清 
  • 岩波書店
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本棚登録 : 19
レビュー : 1
  • Amazon.co.jp ・本 (502ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003255445

作品紹介・あらすじ

アンネットは一新聞社の社長秘書となり資本主義下の政治・経済社会の虚偽を知るが、マルクは母親の仕事に反感を持ち一時遠ざかる。亡命ロシア人の娘アーシャと結婚したマルクは、ふとした妻の過ちから別居したものの、再び強く結ばれ、反ファシズム活動へ。

感想・レビュー・書評

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  • この巻は前半がアンネットの新聞社での活躍ぶり、後半はマルクとその妻となるアーシャの出会い、結婚、別居を通して再び結ばれる過程が描かれている。
    マルクは面倒臭い奴だけど正義感が強くナイーヴ、アーシャも途轍もない苦労をして来たタフな女性。アンネットではないけど危なっかしいこのカップルを暖かく見守りたい気分にさせられる。
    サブタイトルが「出産」なのにアーシャの出産に関してはあまりにも素っ気ない描かれ方、アンネットの出産はあれほど克明に描いていたのに…
    きっと別の意味があるのでしょう。

    それにしてもアンネットは理想的に描かれ過ぎてる。もしかしてロマン・ロランはマザコンだったのかな?と憶測してしまう。2人のタフな女達が、マルクをやや甘やかし気味なのも気になる。

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著者プロフィール

Romain Rolland(1866-1944)1866年フランス中部のニエーヴル県クラムシーに生まれる。1880年パリに転居。エコール・ノルマル・シュペリウール(高等師範学校)卒業と同時に歴史の教授資格試験に合格。教鞭をとる傍ら戯曲や音楽評論を発表し、1913年に小説『ジャン・クリストフ』がアカデミー・フランセーズ文学大賞を受賞。1914年8月、スイス滞在中に第一次世界大戦が勃発、この地で戦闘中止を訴えた。1916年ノーベル文学賞受賞。戦後は反ファシズム活動に参加、第二次世界大戦中はナチスに抗しながら執筆を続けた。1944年没。代表作は他に『ベートーヴェンの生涯』、『戦いを超えて』、『先駆者たち』、『クレランボー』、『魅せられた魂』、『革命によって平和を』など。

「2015年 『ピエールとリュース』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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