ミケランジェロの生涯 (岩波文庫 赤 556-3)

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  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003255636

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  • 2.5。語り口が大仰で、頭に鹿賀丈史が浮かんで困る(苦笑)

  • 苦悩する偉人。
    翼の破れた勝利の神。

    ミケランジェロ。
    悩み抜く姿の孤独を浮き彫りにしている。

  • ヴァチカン・システィーナ礼拝堂の最後の審判
    フィレンツェのダヴィデ像
    それらを目の当たりにしたとき、ミケランジェロとは、どれほど力強い男だったのだろうかと思った。

    しかし、この本の中にいるのは、残された偉大な作品からは想像できないほど“弱い人間”だった。
    決断力がなく、家族や金銭について思い悩み、いつも何かから逃げている男。
    “天才”という呼び名の影には、誰しも持っている最も人間らしい部分が隠れていた。

    ロランの力強い文章からは、自分と重ねあわせるかのような、ミケランジェロへの思いが伝わってくる。

    ミケランジェロ自身の言葉や、詩も引用されている。
    それらはどこか厭世的で、いつも死を意識しているようだった。

    登場人物や都市の名前など、知識がなくては分かりづらい部分も多いけれど、この本を読んでからミケランジェロの壮絶な生涯と意外な人物像を知り、彼の作品を目の前にすると、より深く沁み込んでくると思う。

    弱さも才能だ。

    ミケランジェロも、弱かった。

  • なぜ品切れなんだ・・・

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著者プロフィール

1866年、フランスの中部クラムシーに生まれ、1944年に没する。作家、音楽史家。第一次世界大戦中は反戦論を唱え、第二次世界大戦中も反ファシズムをアピールした。文学や芸術の領域で活動するだけでなく、現代社会の不正と戦い、人権擁護と自由を獲得するために政治的・社会的論争を起こし行動した。1915年、ノーベル文学賞受賞。主な作品に、大河小説『ジャン・クリストフ』、『魅せられたる魂』をはじめ、『ベートーヴェンの生涯』や『戦いを超えて』、『インド研究』などがあり、そのほか、小説、戯曲、伝記、自伝、評論、日記、書簡などの膨大な著作がある。

「2023年 『ジャン・クリストフ物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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