狭き門 (岩波文庫)

制作 : 川口 篤 
  • 岩波書店
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本棚登録 : 251
レビュー : 26
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003255827

感想・レビュー・書評

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  • 狭き門より入りなさい。とよくいわれた。
    広き門から入るのはたやすい。そんな心でいてはいけないのか、狭き門、狭き門、狭き門から入ることこそが、重要なのであると。
    まさしく、アリサが突き通したその生き方であり、それはなんだったのだろうと100年後の世界の私たちは思う。そんなに重要なのか。目の前のものを打ち捨ててまで、もっと大切にすべきものがあるのだろうか。
    ジッドは本当はどう考えていたのだろうか。キリスト教と、その深く根源的であり自分の本質に根付いているであろうキリスト教と、どう対峙しようとしたのであろうか。

  • 愛に殉ずるか、神に殉ずるか、という話で、二人の愛は高められるようにも思うが、破局へとも向かう。恋愛がどのようにあるべきかを深く考えさせられる作品であった。古典的作品、岩波文庫、ということで、「読みにくい」ことを覚悟していが、文章自体は分かりやすいもので、二人が愛し合ったり、苦悩を抱えたり、心情を手紙として出したり、日記に書き留めたり、とそれなりにすっきり読んでいくことができた。破局に終わってしまうのは残念ではあるが。

  • 私は貴方の為に最上を目指したのです---ヒロインのアリサはそこまでしなくても・・・という意見もある上、救われもしないけれど、私はアリサが美しくて仕方がない。それは私が、いや誰もが無意識的に完璧さに手を伸ばしているからでないだろうか。そんなことを考えていたときに読んだ本。最後のアリサの日記が悲痛さを物語る。とても文学的。

  • むつかしい愛だ。
    アリサが死んだ時、自分としては何だかがっかりした気分になった。生き続けていれば確かにそれだけ苦しかったかもしれないが……。

  • 中学だったか高校だったか・・・、プラトニック・ラブに感動し、大人になって再読して、読後感が大きく変わった作品です。

  • こういう心理描写が重たい本は気持ち悪い

  • 須賀敦子全集を読んでいて引っかかったので購入。
    信仰と愛という普遍的なテーマを用いたメロドラマ。何もかもまったく違うのに三島由紀夫の『永すぎた春』を思い出した。自分でも謎。

  • アンドレジッドを読むのは、高校の頃に読んだ「田園交響楽」以来。信仰のもとに極端な理想主義に生きるアリサと、彼女との結婚を強く望むジェローム。キリスト教的な極端な禁欲主義の中に、なぜ人が生きるのかという問いに答える女。「天の国に入るには、狭き門を通りなさい」という、聖書の一句がモチーフになっている。

  • より高きものを求める二人の究極のプラトニック・ラブは、皮肉にも神によって翻弄されてしまいます。悲劇でもあり喜劇でもありますが、無垢な恋愛がいかに脆くて切ないものなのか、若かりし頃に読んで非常に考えさせられました。今では・・・(自粛)

  • 時代背景や信仰が恋に及ぼす影響力が人生までも変えてしまう。
    読んでいて、とても寂しくなった。

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