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Amazon.co.jp ・本 (154ページ) / ISBN・EAN: 9784003255841
感想・レビュー・書評
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『未完の告白』と3部作をなす、前日譚的作品。ジュヌビエーヌの誕生に先立つ両親の話。
あくまでジッドに送られた日記、書簡という形式であり、物語としてというより、その質感の近さが際立つ。二人の間に横たわってであろう人間の交わることのない距離感、感覚のずれ、見ている現実との乖離、そういったものが未完の告白に至るまでにすでに用意されている。
どちらが正しいとか、言い分があるとかそういうことの判断を求めているのではない気がする。ひとが生きて死ぬということは、社会や血脈の遺伝、思惑を通り越した事実であり、それ以上でもそれ以下でもない。後の世に何かを遺すということはいかなるものが残り、変わるのか。それは記憶を持ってしまった人間のみる幻ではないか。
あくまで書簡形式としてジッドはただそういうものがあったという提起にとどまっている。ひとはただ生きてそして死ぬ。それ以上でもそれ以下でもない。ある意味非常に残酷な提起の仕方だと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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