贋金つくり (上) (岩波文庫)

  • 岩波書店 (1962年12月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (298ページ) / ISBN・EAN: 9784003255865

みんなの感想まとめ

多彩な人物が絡み合う複雑な人間関係を描いた物語は、思わぬ意外性を持ち、読者を引き込む魅力にあふれています。主人公ベルナールが私生児であることに気づき、家出するところから始まるストーリーは、友人オリヴィ...

感想・レビュー・書評

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  • もとは『近代の正統性』の題辞の出典を確認するために手にとった本。しかし思いの外引き込まれる内容だった。自らが私生児であることに気づいて家出するベルナール、その友人オリヴィエ、その兄弟ヴァンサンと彼をカモろうとするパッサヴァン伯爵、ヴァンサンが療養地で妊娠させたローラ、オリヴィエを愛してやまない小説家エドゥアールなど、多彩な人物が登場するが、彼ら同士に何かしらの接点があるために物語全体にはそれなりの脈絡が付いている。しかしそれ以上に、この小説の構想としか思えない内容を劇中の小説家がしゃべるといった手法が散りばめられており、意外感を持たせる筋書きになっている。

  • ジイドがみずから《小説・ロマン》と名付けた小説。一つの現象を登場人物ごとの目線で書かれているので、テレビドラマを見ている感覚になる。中の区切りが数字だけのこともあるんだけれど、目次には誰が何をしたが書かれているところも面白いし、何より読んでいて沢山助けてもらった。個人的には愛人の子を身ごもり、夫のところに戻るローラの今後がとても気になる。あとボリス少年も気になる。治療の結果は芳しくない気がする。大丈夫かな……。下巻でどうなっていくのか、とても楽しみ。

  • いわゆるメタ小説で、視点がコロコロ変わりますし、贋金つくりはなかなか登場しません(笑)ジイドの作品では狭き門と並んで最高傑作と思います。

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