ムッシュー・テスト (岩波文庫)

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本棚登録 : 309
感想 : 21
  • Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003256039

感想・レビュー・書評

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  • 人間や自身に対する思索が、テスト氏を通して語られます。抽象化された表現を理解しようとして、具象に落とし込みながら読んだため、時間を要しました。そうしたものの、やはり難解すぎました。

  • 京都弁なら「おつむはん」だと解説(清水徹)に

  • ヴァレリーの序文が僕にとっての全てだった。中盤での「マダム・エミリー・テストの手紙」でエドモン・テストに溺愛する彼女の姿を投影して愛とはという命題を掴んだ気がした。中盤から最終部にかけて、アフォリズムが展開される。僕にとって難解な小説集だった。

  • 文学
    古典

  • 「出発が決まった途端に、まだ身体のほうはすこしも動きだしていないうちに、やがてまわりのすべてが一変すると考えるだけで、わたしたちの隠れたシステムに、あるふしぎな変更が通達されることになる。ここからやがて立ち去る、そう感じるだけで、まだ手で触れる一切のものが、いわばつい隣にあったその実在性をほとんどたちまちのうちに失ってしまうのです。まるで、それらの現前性の能力が打ちのめされたとでもいうようで、能力のいくつかが消え失せてしまう。
    昨日はまだ、きみはまだわたしのそばにいたのに、それでもわたしの内部には、もはやきみとは長いあいだ会うこともあるまいという気持にすっかりなっている秘密の人間がひとり生まれていた。すこし経てば、もうきみの姿は見あたらないというのに、わたしはきみと握手など交わしていたのです。そのときのきみは不在の色に染められ、まるで目前の未来などまったくもっていない身というふうに、わたしには見えた。すぐそばから見ていたきみが、遠くに見えたのです。きみの眼差は同じだったのに、もう持続を含んではいなかった。きみとわたしのあいだには、『ふたつの距離』があるかのように思えました、まだ感じとれぬ距離と、はや途方もないものとなっている距離のふたつが。そして、ふたつの距離のどちらをより現実的と見なすべきか、わたしにはわからなかった……」

  • 統合失調症患者の精神分析みたいなものか

  • これを「小説」と呼んでよいものなのかどうか。
    確かに、私小説のような一面はあるが、特に後半は詩のような連作のアフォリズムである。おそらく、その意味するところは、作者本人にしかわからないものなのであろう。
    ただ、自分がこの世に在るとはどういうことなのか、この人間社会の中で何を意識して生きていくのかということについて、ともすれば過大になりそうな自己意識に光を当てつつ、真摯に自己と向き合おうとする作者の姿勢は伺えた。自分の読解力では、その辺りまでが限度である。

  • 吉田健一『書架記』を読んで購入。
    ポール・ヴァレリー唯一の散文集。
    小説と言われると小説なのだが、一般的に言われる『小説』とはまた違ったもののように思う。『散文』と言うのが自分的に一番ぴったりだった。
    短い散文と断章からなる薄い文庫本ではあるが、妙に心に残る1冊だった。

    うーん、登録したと思っていたのだが、登録されていなかった……忘れていただけなのか? ダブってたら消そう……。

  • 【本の内容】
    透明な知性と繊細な詩的感性によって20世紀前半のフランスを代表するヴァレリー。

    その唯一の小説集『ムッシュー・テスト』の主人公はヴァレリーの分身として異様な〈頭脳〉の劇を生きた。

    決定版の新訳!

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 誰しもが内側に抱える痛々しさを見せつけられてるような
    何とも言い難い読みづらさ。

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