シラノ・ド・ベルジュラック (岩波文庫)

  • 岩波書店 (1983年12月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (324ページ) / ISBN・EAN: 9784003256312

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

テーマは、見た目と内面の葛藤を描く切ない恋愛物語であり、主人公シラノのカッコよさと痛快な生き方が際立っています。シラノは、彼自身の魅力や詩の力を駆使して、愛するロクサアヌに思いを伝えようと奮闘します。...

感想・レビュー・書評

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  • 第1幕でのシラノの芸術的勝利(文字通り)に魅せられた! そこからラスト1行まで、一分のスキもないカッコよさに惚れっぱなし。
    結局、人は見た目なのか中身なのか......? どっちともいえないけど心意気って素敵だ。

  • とにかく、シラノの生き方が痛快で、それに相対してロクサアヌへの恋が切なく、一気に読ませる。ロクサアヌに思いの丈を伝えるバルコニーのシーンは白眉。最後にロクサアヌが真実に気付いたあとの告白は涙を誘うが、それも湿っぽく終わるのではなく、最後までシラノ節を通して見せる。俳優が演じたいと熱望するのが分かる気がする。
    (2015.8)

  • 小学校に上がったばかりの頃、図書館で「悲劇の騎士」(あちらこちら探してもどこにも無かった)という本を読んで、その後この本を子供向けに読みやすくしたものだと知りました。

  • 映画を見てかっこいいと思った
     訳もよかったな接吻とは、そもそも何でしょう。
    顔と顔とを打ち寄せて解けじと結ぶ誓いです。
    忘れぬ為の約束です
    こんな言葉を雨のように投げかけ女性が逝ってしまう 言葉の力を思い知りました。

  • 漢字が昔ので読み方分からない…
    戯曲で文字小さくて結構ページ数あるから、面白いか不安に思ったが、意外にサクサク読めて、悪くなかった

  • (あらすじ)
    シラノは天下無敵の軍人で一度に百人を相手に喧嘩も出来る。非常なインテリで音楽や演劇、何より詩の才能に恵まれている。しかし姿は醜く異常に大きな鼻の持ち主である。

    彼が密かに想いを寄せてる従妹のロクサーヌが同僚のイケメン銃士クリスチャンを好きになってしまった。クリスチャンのほうも彼女が好きなのだが、彼は気の利いた文章を書けない。そこでシラノが代わりに恋文を書き、二人は結ばれるのだが…
    ーーーーーーーーーーーーーーーー
    シラノ・ド・ベルジュラックという人は実在して本当に軍人かつインテリで科学の知識もあり本なども書いていたらしい。ただロクサーヌは架空の人物で作者の創作のようだ。

    シラノはいわゆる豪快な男だけど、ちょっと乱暴なので現代人にはややひかれるキャラかもしれない。芝居小屋に乗り込んで自分の嫌いな役者を追い出して、代わりに自分が詩を朗読する…なんて越権行為もいいところだけど、それを民衆が受け入れてしまうところがのどかというか…心が広いんだな…と思う。

    文章が古くて硬いので、シラノの詩も恋文も良さがイマイチわからなくて残念。新訳を望む。

  • ↓貸出状況確認はこちら↓
    https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/BB00093381

  • 巷間よく知られているお話であるが、読むのは初めて。戯曲だったんですね。
    豪傑にして、文才あふれた詩人肌の男シラノ・ド・ベルジュラック。彼は美貌の人ロクサーヌに密かに思いを寄せている。だがある日ロクサーヌから相談を受け、美青年クリスチャンに恋していると告げられる。
    シラノはその日から、口下手で恋愛に不器用な友人クリスチャンとロクサーヌの恋を成就させるべく、黒子のように力を尽くすのであった。

    面白いのは、バルコニーに立つロクサーヌへ愛を語る場面。 口下手なクリスチャンの傍らで、シラノは二人羽織というか「囁き女将」のようにして、彼を助ける。
    芝居の場面としても楽しそうな場面だ。舞台で観劇したいと思った。
    また、シラノは自身もロクサーヌを恋していながら、その思いを胸に秘めて、友人に恋の手ほどきをする。その胸中はさぞかしせつないものであったはず。
    そういう心模様も忍ばれる。俳優にとってシラノ役はやりがいのある役にちがいない。

    終幕は、十五年後の、シラノとロクサーヌの晩年で、物悲しい雰囲気に包まれている。そうしたこともあり、やわらかな詩情みたいなものを感じた読後感であった。
    1897年刊。

  • 基本的に喜劇だが舞台そのものを物語の裏と表の入れ替わりで表現しており、中々味わい深い内容となっている。中でも当の主人公であるシラノのいない場面での会話が面白い。シラノを忌み嫌うような会話でもその実、挙げられた嫌いなところというのはよくよく観察しておかないと分からないところであり、とどのつまりは彼への好意の裏返しとも取れる言動なのだ。ジャンバルジャンよりも人気を博したと解説にある通り、シラノというのは現代でも注目に値する人物なのだろう。

  • 実在の人物と云うのに吃驚。

  • Edmond Rostandが1897年に発表した戯曲です。タイトルのCyrano de Bergeracは、17世紀に実在した剣豪作家です。桜庭一樹の"青年のための読書クラブ"で"烏丸紅子恋愛事件"の題材となっている作品です。物語は、大きな鼻を持つ容貌に悩みながら、一人の女性を胸恋い慕い続け生涯を終えていく、騎士道精神にあふれるシラノが描かれています。戯曲なので、小説よりもとっつきにくく、また文語体なので、少々読みづらいですが、物語自体は実にシンプルなもので、一度リズムを掴めるとスイスイと読めます。

  • とにかくカッコいい!!
    男性から好かれるタイプか? シラノ(笑)

    戯曲形式なので、敬遠する人もいるかもしれないけど。

    テンポの良さ、言葉遊び、軽妙でわかりやすいストーリー。
    敢えて言うならデュマ『三銃士』とシェークスピア『ヘンリー五世』を足して割ったような感じかな。

    文武両道・高潔な性格なシラノが恋に悩む姿にまた胸キュン(笑)

    気楽に楽しめる、読後感爽快な一冊。

  •  17世紀に本当にいたらしい、詩人で剣の達人、シラノ・ド・ベルジュラックの破天荒な生き様がフランスで書かかれまして、しばらく日の目を見なかったんですが19世紀末になって舞台化して一躍名作になった。

     シラノという男、詩をよくし剣術の腕もすばらしく、己の心意気で生きる男。気に食わぬ演劇人や貴族を次々と罵倒する威勢のよさはあるものの、色恋となると急に消沈する。問題は彼の醜い鼻であり、従妹のロクサーヌにも恋の秘密を打ち明けられぬ。

     脚本でございますので、舞台を見たほうがいいんでございましょうが、なにしろシラノの罵倒ぶり。あまりにも見事なので書にして壁に貼っておきたいくらい。

    「(なお威圧的に)やるか?大べら棒の親玉、貴様のどてっ腹に材木を植え込むが、承知なのか?」
    「肥奴、やりやがったら、その尻のような頬桁を張り飛ばすぞ!」
    「バロー翁の詩はね、老耄爺さん、零よりも悪いんだ。邪魔したって未練があるものか!」

     シラノの生き様と云うのはいわゆるロマンチシズムですが。時代錯誤だとも言われるかもしれない。しかしながら、苦境であれ孤独であれ、他を大喝するあの元気だけは見習わねばならないなぁと思うのでした。
     いいものです。元気の出る古典。

  • シラノ超かっけえ

  • 詩人・芸術家にして無双の剣術家、恋の殉教者にして二人羽織の立役者、シラノの痛快活劇。だが残念なことに、シラノは鼻が超絶不格好だった!

    従姉妹ロクサーヌに片思いを寄せているが、伊達好みのロクサーヌはシラノと同じ青年隊に所属するクリスチャンに思いを寄せ、一方のクリスチャンは女の前では気の利いたことも言えなくなる人物であったため、姿は美青年・中身は詩人の二人羽織をシラノとクリスチャンは演じることになるくだりは思わずに口角が上がる。
    戦場でのクリスチャンの死、またその十数年後のシラノの死がテンポ良く配されているのが良い。

  • 訳がちょっと古い日本語だったので難しかったですが、とてもかっこいいラストでした。最後の台詞が印象に残ります。この最後の台詞の原文での意味を知りたいがために、フランス語を勉強したい・・・。

  • 実はあるパソコンゲームで知った本。もともと舞台が好きだったので気になって読んでみました。。

    シラノかっこいい。最後まで男だった!!


    というかこれ、キャラメルが舞台にしてたんですね。見に行きたかった;;

  • もう何度目かわからないくらい繰り返し読みましたが、この訳はすごい、と思います。仏語の原文と読み比べるといかに苦心して訳しているかがわかります。新訳のほうは読んでませんけれど、これはもうこの訳で完成でしょう。(2012年6月4日)
    アエエクサンドランを日本語に落とし込むのは大変だったろうな。仏語と付き合わせて読むと意訳がすごい。新訳も読んでみたいと思うこちらは1951年辰野鈴木訳。

  •  フランスでは圧倒的に人気があるシラノ。日本では、戯曲をあまり読まれる風習がないのか、自分の周囲では既読してる人はおりませんでした。
     テンポ良く紡がれていくシラノ節には、ある種の心地よさと胸の高鳴りを感じます。
     特にラストのシーン。瀕死のケガを負ったシラノが残した「羽根飾り」という言葉。この羽根飾りが転じて伊達な心意気という言葉が生まれたのは有名なことです。
     自分もフランスに行ったらモンパナッシュ!!と声高らかに言いたくなってしまいます。

  • 結構複雑な作品なのかと思ったら、意外と単純で面白かったです。
    ただ普段読んだことのない形式だったので慣れるまで少し違和感が
    ありました。それにしてもロクサーヌは良いキャラしてました。
    THEお嬢様って感じですね。

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著者プロフィール

エドモン・ウジェーヌ・アレクシ・ロスタン(Edmond Eugène Alexis Rostand)
1868年4月1日 - 1918年12月2日
詩人・劇作家。マルセイユに生まれる。1890年、2歳年長の詩人ロズモンド・ジェラールと結婚。そのときの代父はルコント・ド・リール、後見人は、アレクサンドル・デュマ・フィス(小デュマ)。1891年長男モーリス、1894年に次男ジャンを得るが、モーリス(Maurice)は、後に作家。ジャン(Jean)は、後に生物学者となる(藤田嗣治の作品に『ジャン・ロスタンの肖像』"Portrait de Jean Rostand" がある)。
29歳で書いたコクラン主演の『シラノ・ド・ベルジュラック』が大当たりし、翌年レジオン・ドヌール勲章叙勲。その後、『鷲の皇子』(サラ・ベルナール主演)で再び大成功を収め、わずか33歳でアカデミー・フランセーズに選出される。第一次世界大戦で従軍を志願したが健康上の理由でかなわず、地方の前線を視察後戻ったパリでスペイン風邪をこじらせ逝去。

エドモン・ロスタンの作品

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