ドルジェル伯の舞踏会 (岩波文庫)

鈴木力衛 レイモン・ラディゲ

• 岩波書店 (1993年2月16日発売)

感想・レビュー・書評

[seyacco3さんの感想 · 2025年8月2日]

スタンダールとかジッドとかの世界観にちょっと疲れてしまいまして フランス文学で他のはないの ？って思って 読んでみたのが このラディゲさん。こんな爽やかな青春ぽい 恋愛 キラキラな感じのあるんだと思いました
文章も流麗ですごく綺麗な感じです 手紙のやり取りによる思いのすれ違いなんだけど それが劇的に使われるっていう展開がとても面白いです
最後の最後 決定的になるような ならないようなっていうのも余韻が良いですね
解説を読むと、若い頃から才能があったんですが早世されたようで、長生きしたら もっといろんなのが書けてたのかな と思います
なお、いま読んでいる「肉体の悪魔」は、同じ作者で更に有名な作品のようですが、こちらは爽やかそうな文脈でも中身はドロドロ不倫関係なので、やはり疲れます笑。まだ読み終わってないので、終わったらそちらの方に感想を載せます

[tukattyanさんの感想 · 2011年11月2日]

「肉体の悪魔」のラディゲ。おしい人をなくしました。なーむー。