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Amazon.co.jp ・本 (170ページ) / ISBN・EAN: 9784003256510
みんなの感想まとめ
テーマは静かでありながら深い悲しみが漂う作品で、特に「海の沈黙」と「星への歩み」の二つの物語が対照的に描かれています。「海の沈黙」では、切ない結末を迎えながらも、姪の一言が希望の光を与える瞬間が印象的...
感想・レビュー・書評
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かなり前に古本屋でこのタイトルかっけーみたいなノリで買ったんだけど(ちゃんと当時の岩波の帯もついてる!)寝かせに寝かせて今読みました。たぶん抵抗文学は初めて読むかもしれない。
海の沈黙を読んだ時に、切ない最後だが最後に姪がご機嫌ようと返事をしたところで少しは彼の光になったのではないかと思った。
星への歩みはわたしにとっては少し難解で、一度読んでえ??と思い再度読んだらやっぱりそうでとてもとても悲しかった。星への歩みってそういうことかー。
悲しいにしても、対照的な2作品だと思った。
わたしは日本人だし西洋人の感性を持ち合わせていないのできっと読み取れていない情報や意味が沢山あるのだろうとは思うが、それにしても静かな重みがあり悲しみに溢れていることは十分伝わった。
愛は汚れた結末のなかに消えることが多い。悲しい!!!今思い出しても悲しい。でも読んで良かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この作家のことを何も知らなかったというか名前も知らなかったのだけれど、つまりは初めて読んだということなのだが、静かな、淡々とした、隠にこもる感じの作品だった。
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あの人達は焔をすっかり消してしまう。
ヨーロッパはこの光で照らされなくなってしまう。 -
海の沈黙だけ読んだ。高校のとき以来
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映画にもなりましたが、終始静かな作品で心に残ります。レジスタンス、運動に加われなくとも、私達に出来る、出来たのは、海よりも深い沈黙を徹すこと。
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原書名:LE SILENCE DE LA MER, LA MARCHE A L'ETOILE
海の沈黙
星への歩み
著者:ヴェルコール(Vercors, 1902-1991、フランス・パリ、小説家)
訳者:河野与一(1896-1984、神奈川県、哲学者)、加藤周一(1919-2008、渋谷区、評論家) -
フランスを愛し、フランスに憧れた他国人が、戦争という非常時において挫折し、希望を失って去っていくまでを、抑えた筆致で描いている。これは、「暗殺された愛」という言葉で表現されている。「星への歩み」では、主人公を殺すのは敵国人ではなくフランス人である。それが一層悲壮である。
(2016.2) -
何度も読み返した記憶があります。
レジスタンス文学は今や時代遅れかもしれません。
しかし哀しさ、切なさが静かな音楽のように流れるこの小説、今でも読む価値は十分あると思います。 -
抑制された怒りの迫力を体感する読書。
敵国の非を糾弾することに終わらず、内なる敵も睨んでいる。「星への歩み」の主人公は帰化してフランス国籍を取得した男であり、生まれながらにフランス人だったものとの比較の中で、愛国感情についても一考察入っているところが、この物語の深みであると感じる。 -
海の沈黙
静謐な物語。
重く垂れ下がった空気が存在する。
そして、かぎりない 沈黙が。
ドイツ人将校が、私の家にやって来た。
そして 2階に住むようになった。
寒い夜に 暖炉にあたりに来た。
蜂の羽音のような声で、いろいろ語った。
かれは 作曲家で フランスが好きだった。
しかし、私と姪はひとことも 語ることはなかった。
ドイツ人将校は マクベスを読んだ。
『支配を受けているものは恐怖に従うだけで、愛には従わなくなっている。』
そして、将校は パリにいき ドイツ人たちと話をして来た。
かれらは フランスを叩き潰す つもりだった。
そんな使命を 受けていた。
そして、ドイツ人将校は いつもは おやすみなさい と言って、
部屋に帰るのだが そのあとに 御機嫌ようといった。
姪は それに 応えたのだ。御機嫌よう。と。
姪は 初めて 言葉をかけた。
「翌る日、私が牛乳を飲みに下におりて来た時、もう発っていた。姪はいつもの通り朝食の用意をすませていた。黙って給仕をした。二人は黙って飲んだ。」
静かで 音が わずかにするなかで
人間の声は ほとんどない。
ただ、ドイツ人将校は 自分を納得させるために
話を 続けているのだった。
たえられない 海のような沈黙。
沈黙のなかに 燃えるような怒りが内在していた。
星への歩み
全く、文体が違う。
フランスに対する 深い愛。 -
戦争文学は夏に読むに限る。これで「抵抗」なのか。
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はっきり覚えていないが気に入った記憶だけはある。
いわゆる「抵抗文学」のひとつだとも記憶している。
ヴェルコールの作品
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