恐るべき子供たち (岩波文庫 赤 566-1)

  • 岩波書店
3.40
  • (69)
  • (103)
  • (285)
  • (24)
  • (11)
本棚登録 : 1239
感想 : 126
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003256619

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 僕はまだ

    タイトルの意味が理解できない

  • ジャンコクトーが読みたかったってだけなんです。
    最近なんでか仏蘭西づいてるな・・・。

  • 静かに、闇の中で、死んでいく。

  • 潔く美しい未熟な愛し方

  • 詩人コクトー(1889‐1963)の手にかかると、子供の世界も、ギリシア悲劇を思わせる格調の高さをもって、妖しく輝きだす。白い雪の玉で傷ついた少年ポールが、黒い丸薬で自殺するという幻想的な雰囲気のなかに登場する少年少女は、愛し、憎み、夢のように美しく、しかも悲痛な宿命をになって死んでゆく。

  • 仄暗く、ひっそりと棘のあるような。中学時代の思い出。

  • 初めて読んだはずだが、なんか、内容知ってた気がするので、
    実はこれ、二回目ですね(笑)

    まず、文句を。
    えーと、描写があんまり丁寧じゃないので、
    ところどころついていけない。
    いきなり、フィアンセが死んだりだとか、
    この兄弟はどうしてこうもいがみ合ってるのだとか、
    特に心理描写をもう少し詳細にかいてくれればなぁとも思う。
    心理描写を省くというのもまた小説のひとつなのだろうけれど、
    心理描写がないとなんというか、
    登場人物への魅力がなにかと欠けるのですよね・・・。
    とはいえ、活き活きとはしてるのかな、振り返ると。
    メインのポール(弟)とエリザベート(姉)に関して言えば。
    ただ、ほんとフィアンセだとか母だとかが唐突に死ぬし、
    そいつらに対しての描写もないものだから、うーん?
    って感じかなぁ。
    特に今と時代がちがうものだから、なおさら、欲しかったわけです。
    なにしろ、エリザベートはどうしてこうも、
    ひたすらいらいらしてわけわからんくらい当り散らしているのかも、
    ポールは病弱なのかそうじゃないのか死にかけてるのかそうじゃないのか、
    やらがまるでわからない。
    ポールがダルジェロについて抱いている想いも、よくわからん。
    まあ、好きと憎しみはかなり似た感情であるというか、容易に、
    裏返り安定しないってことなんだろうけれど。


    とはいえ、ストーリー自体はすごいんじゃないかな。
    子供たちの怖ろしさ、というところも。
    弟とアガートが相思相愛で、ジェラールは自分に惚れているという、
    状況で、エリザベートは嘘を重ねて、ジェラールとアガートを結びつけさせ、
    その結果、弟が衰弱し服毒自殺を試み、そうして、
    最後に自分の罪がばれて糾弾され、
    銃にて自殺、そうして、ポールも毒にて死ぬ、
    というなんともになんともな結末。
    途中で子供たちは盗みを働いたりして、学校にも行かず、
    ひたすら好き放題してすごす・・・。
    金がある孤児なので、子供たちだけでひたすら好き放題できる、
    故の暴走・・・。
    最終的に、姉と弟は深い結びつきを覚える、
    すなわち、近親相姦よりなおもうひとつ上の領域へと達する、
    って感じだったかなぁ。
    魂の結びつき的なのは>身体の結びつきだろうから。


    なんというか、現代版に書き直してほしいと感じた。
    それくらい題材やテーマ、ストーリーは魅力的。

  • 外界から切り離された二人だけの世界でこどもの心のまま育ったアガートとポール。強く愛しあいながら同時に傷つけずにはいられない二人の間に他者が介入することで彼らの世界は急速に破滅へ向かう。デカダンな白昼夢を延々と見てるような浮遊感がある。悲しいけどこの異常な愛情の果てには遅かれ早かれ破滅しかなかったんだろうな。やるせなかった。

  • うまく大人になれなかった子供たちが、まるっきり子供の感情から来る衝動を大人の知恵?でもって遂行するというか。うまく言えない…(´・ω・`)
    ポールとエリザベートと過ごしながら、ジェラールは何を考えていたのかとても知りたい。

  • うーーーーん。
    とても繊細で、不安な気持ちになる。
    いずれ迎える死への道が、美しいけど残酷。

    ただ、やっぱり古いね。
    私には向いてない本。

全126件中 51 - 60件を表示

著者プロフィール

(1889年7月5日 - 1963年10月11日)フランスの芸術家。詩人、小説家、脚本家、評論家として著名であるだけでなく、画家、演出家、映画監督としてもマルチな才能を発揮した。前衛の先端を行く数多くの芸術家たちと親交を結び、多分野にわたって多大な影響を残した。小説『恐るべき子供たち』は、1929年、療養中に3週間足らずで書き上げたという。1950年の映画化の際は、自ら脚色とナレーションを務めた。

「2020年 『恐るべき子供たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ジャン・コクトーの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ジャン ジュネ
サン=テグジュペ...
ボリス ヴィアン
サン=テグジュペ...
フランツ・カフカ
ジャン コクトー
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×