セヴィニェ夫人手紙抄 (岩波文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003256817

感想・レビュー・書評

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  • ○我々は手際よくやったというだけで決して満足しようとせず、もっともっと手際よくやろうとして、一層下手になってしまうものなのです。
    ○共に生活すべき人々の風習に適応するように努力してください。悪いものでなかったら多少我慢してこれに従い、つまらないものでしかなくとも忌み嫌うことなく、変なものでなかったら、これに好意をもつというふうになさい。

  • 朗読・吉永小百合。そんな想像を勝手にしてしまい、原文でも読んでみたいと思う上品で薫り高い文章でした。内容はフランス貴族のご婦人が嫁いだ娘さんにせっせと送り続けた書簡集なのですが、これが溺愛を感じる内容で微笑ましく、娘からしてみれば「わかったわかったお母ちゃん、もうええから」と言いたくなるほどの筆まめぶり。そんな風に思ったのは、私が母親ではなく娘の立場だからなのかもしれません。親の心、子知らずとはよくいったものです。期せずして母の日を間近に控えた時にこの本を読めたのはとてもよいめぐり合わせでした。

  • あなたはまだまだ歩みつづける。
    そして遂に、私の手の届かないところへ行くのです。そうしたなら私も、あなたと反対の方へ歩み出しましょう。
    そしていつかあなたと同じ距離を歩んだなら、来た道を振り返り、その道を辿ります。あなたを捜して歩き続けます。

    それもまた愛情にふさわしいことでしょう。

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