八十日間世界一周 (岩波文庫)

制作 : Jules Verne  鈴木 啓二 
  • 岩波書店
3.80
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本棚登録 : 342
レビュー : 38
  • Amazon.co.jp ・本 (466ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003256930

作品紹介・あらすじ

一八七二年一〇月二日午後八時四五分、ロンドンの謹厳な資産家にして知識人フィリアス・フォッグ氏は、多くの新聞が一斉にとりあげ狂気の沙汰と評した、八〇日間世界一周の旅に出た。彼はトランプ仲間と、一秒でも遅れると全財産を失うことになる賭をしたのだ。

感想・レビュー・書評

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  • 青春18を使っての旅のお供に。
    夢中になって本を読んだのは久しぶり。とても感情移入のしにくい登場人物に「とはなんたるか」な文章、そのわりに簡潔な文脈、描写少なめ説明多めな内容なのに続きが気になる不思議。展開の仕方が上手いんだ。
    そして昔の物語には読み手に想像させる力があると思った。それが夢中になる、本に入り込む理由かも。
    後書きで内容というか世界各地の出来事、描写がほぼ剽窃と知り、にも関わらずぐいぐい読んで満足できたのはやっぱり作者の構成力なんだなと思った。オリジナルに負けないMADやコラージュ作品のような。

  • 面白かった。
    オチも、だいたい想像できたけれど、それでも面白いと思う。

  • フォッグ氏の見事な紳士っぷりに惚れる!ハラハラドキドキの冒険でした。

  • 世界旅行とは少し離れたストーリー展開に着いて行けなかった。

  •  ただ、時間に迫られながら一人の紳士が自分の発した言葉を実証するため全財産をかけて世界を一周するというだけの話なのに、どうしてこれほどまでに読者を魅了してくるのだろうか。不思議な力を備えた逸品だった。
     そう、これは『旅』であって『旅行』ではないのだ。主人公である紳士フィリアス・フォッグは世界を廻る途中、一切観光というものをしない(一部例外を除いて)。代わりに召使のパスパルトゥーがちょっとした空き時間に観光する。だが、彼自身も旅が後半に差し掛かると一目散に道程を進んでいく。そのせいか、この『旅』はどこと無く全体的に計算式のような雰囲気が漂っている。フォッグは常に行程に掛かる日数や交通手段を計算し、それを自分の道筋でどの様に使えば良いかを考えている。その余裕と紳士性から彼は“予定外”で稼げた時間を自分の旅のためではなくとある夫人や道中で囚われてしまう召使を助けるための時間として使いロスしている。
     そう、この作品は、フィリアス・フォッグが類稀なる英国紳士だからこそ成り立つ冒険小説なのだ。彼は道中どんなことがあろうとも動揺しない。彼は目前で危難に見舞われそうな者がいれば躊躇無く助ける。彼は自らの名誉が侮辱された場合正当なる勝負で挽回しようとする。
     しかし、解説でも述べられているように彼は道ながら度々行程を円滑に進めるために莫大な金を散在する。像も買ったし、船も買った。何より当初予定に無かった者も二名も旅に随行させその費用を負担している。これは金持ちだから為しえたことではなくて、彼がひたすらに“八十日間で世界を一周する”という目的のみ目指していたせいだ。それが達成できさえすれば自分の財産など最初からどうでも良かった程、彼は英国紳士だったのである。
     最終章のタイトルが何故だか気に入ってしまった。即ち『フィリアス・フォッグがこの世界一周の旅で儲けたのは、幸福だけであったことが証明される』という一文だ。彼は旅を成功させる代わりに財産の大部分を失ってしまう。しかし、彼が手にした掛け替えのないものに付いては実際に本を読んで理解すべきだと思う。

  • 80日で世界を廻る旅に出た主人公達。行く手には様々な困難が立ちはだかる…も、最後のハッピーエンドはお約束。
    ヒロインが登場した時点で、ある種安心して読み進めることが出来ました。

    有名な作品だけに、もう少しのひねりをきたいしていました。

  • あれ?気球乗らないっけ?

  • 世界が狭くなり始めた頃の小説。翻訳のせいか、非常に展開がスピーディで物語の内容にマッチ。金で時間を買いまくっている話、とも言ってしまえますが、喧嘩あり恋ありの冒険譚は心踊りますなぁ。

  • 19世紀の小説らしくてとても面白かった。話の筋もそうですが、当時のロンドンやインドや横浜などが興味深く描かれていて楽しい。挿絵も良かった。

  • インドのあたりが最高潮!!他の部分がちょっと物足りなかったな。

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プロフィール

Jules Verne(ジュール・ヴェルヌ)

1828年,フランス北西部の都市ナントに生まれる.二十歳でパリ上京後,代訴人だった父の跡を継ぐことを拒否し,オペレッタの台本やシャンソンを執筆する.1862年,出版者ピエール=ジュール・エッツェルと出会い,その示唆を得て書いた『気球に乗って五週間』で小説家デビューを果たす.以後,地理学をベースにした冒険小説を次々に発表.作者が1905年に没するまでに六十篇を超えたそれらの小説は,いずれもエッツェル社から刊行され,1866年以降,その挿絵版が〈驚異の旅〉という総タイトルの下にシリーズ化された.代表作は,『地球の中心への旅』『海底二万里』『八十日間世界一周』『神秘の島』『ミシェル・ストロゴフ』等.多くの科学者や探検家が子供の頃に読んで強い影響を受けただけではなく,コナン・ドイル以降のジャンル小説の書き手はもちろん,レーモン・ルーセル,ミシェル・ビュトール,ジュリアン・グラック,ジョルジュ・ペレック,ル・クレジオ等々,ヴェルヌとの文学的血縁関係を自認する作家は少なくない.

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