対訳 ペレアスとメリザンド (岩波文庫)

制作 : 杉本 秀太郎 
  • 岩波書店 (1988年10月17日発売)
3.95
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  • レビュー :14
  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003258316

対訳 ペレアスとメリザンド (岩波文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 嫉妬に苦しむゴローの姿が印象的。若い二人の逢瀬の場面も美しいが、ヒロインはついに謎めいたまま退場してしまう。王国の飢饉などの、よく分からない伏線もいくつか。抑えておくべきお約束があるんだろうか。

  • 20141128

  • 意外な展開もあったけど、全体的には無駄に冗長かな。
    『イノック・アーデン』ほど詩的ではなし、『トリスタン・イズー』ほどドラマチックでもなく…。
    音楽でいうところの、古典とロマン派の違いと言えば、たしかにそうだが。
    風景描写がちょっとした魅力かな。

  • オペラのあらすじって、解説書を読んでもさっぱり頭に入ってこないよね? どうせなら原作を読んじゃえってことで。

    おお、原作はすらすら頭に入るし、めっぽう面白い。

    幻想風味のための道具立ての数々はあざといと思うし、メリザンドは今なら「同性に嫌われる女ナンバー1」だと思うけれど、この透明感ややるせなさはさすが。

    ところでジュヌヴィエーヴは途中でいなくなっちゃうんだけど何してるんだろう?

  • カバー:メーテルランク(1862-1949)のこの戯曲に、ドビュッシーは美しい音を与えてオペラ化した。文庫初の対訳。

  • 嫉妬とは恐ろしいものです。

    大事なもののために嫉妬していたはずなのに、その嫉妬のあまりに大事なものを失う。

    目も、耳も、口も、手も、足も。
    嫉妬はすべてを狂わせる。

    嫉妬の先に待つものは、破滅のみ。



    対訳版だけど、私には日本語しかわかりません。

  • ラファエル前派風挿画が美しくてつい岩波文庫で買いました。メーテルリンクといえば『青い鳥』ですが、こちらはおとぎ話風でありつつもギリシャ悲劇的な印象の戯曲。たしかオペラが有名だったと思いますが、叔父の新妻と恋仲になってしまった青年の悲恋ものです。いかにもオペラっぽいロマンティックな舞台設定で繰り広げられるロマンスですが、こういう戯曲のもったいぶった言い回しって、活字で読むとちょっといらいらしたり(苦笑)

  • ドビュッシー(オペラ化している。)もメーテルリンクも気になる存在だし、読んでみた。
    ちょっと甘ったるいという感じも受けるが、不気味な気配を描くのがうまい。おぞましい洞窟の上にたつ城。今にも無意識という洞窟に呑み込まれそうな城(意識)の危うさが変奏されていて、やはり読ませる。フランス語の勉強にもなりました。

  • オペラ鑑賞の予習の為に普段読まないジャンルではあるが読んだ。訳者曰く「逃げこむ日かげがどこにもない」という対訳は、原文の雰囲気そのままの優雅で美しい日本語。フランス語の原文も、さほど難解な表現はないので仏語学習によさそう。恋愛表現のフランス語、とくに四章のペレアスとメリザンドが愛を交わすシーンなどの表現は実践で使えると思った。私自身は使う機会なさそうだが。

  • (2008.12.06読了)
    演奏会で「ペレアスとメリザンド」を聴いたのですが、どのような物語なのか、だれが書いた物語なのか、ギリシャ神話とか?まったく知りませんでした。
    「ペレアスとメリザンド」と題された曲は、ドビュッシー、シベリウス、シェーンベルク、フォーレ、とたくさんの作曲家が作っています。
    amazonで検索してみたらメーテルランクの戯曲であることがわかりました。「青い鳥」で有名なメーテルリンクのことのようです。「青い鳥」も読んだことはありませんが、当面の興味は、「ペレアスとメリザンド」のほうなのですが、品切れのようです。
    古書店でも探してみましたが、見つからないので、図書館で借りてきました。

    主な登場人物は、ゴローとペレアスの兄弟とメリザンドです。
    森で、狩りをしていたゴローが泉のほとりで泣いているメリザンドに会い連れて帰り、二人目の妻にする。(一人目の妻はイニョルド少年を残して亡くなった。)
    メリザンドの年齢は幾つか、どういう生まれなのか、生国はいずれの地か、全くわからない。
    ペレアスはメリザンドの話し相手になってよく一緒にすごします。
    ゴローは、ペレアスとメリザンドの仲を疑います。
    ゴローは、ペレアスとメリザンドが抱き合っているところを見つけ、ペレアスを刺し殺す。
    メリザンドは傷ついたわけではないのに、女の児を生み死んでしまう。

    これだけの話です。わけがわかりません。戯曲というのは、演じられるのを見ると、印象が読んだ時と一変してしまうことがあります。これもそうなのかもしれません。
    解説によると、メリザンドは、水の化身、水の女神なのだそうです。
    この文庫は、フランス語の原文が左ページ、日本語訳が右ページという形になっていますので、フランス語で読みたい方は、左ページだけを読めばいいのですが、私はフランス語が分からないので、右ページだけを読みました。
    この戯曲の出版されたのは、1892年5月、上演は、一年後の1893年5月、メリザンドを演じたのはサラ・ベルナールということです。(サラ・ベルナールは、ミュシャがポスターを描いたことで知られています。)
    ドビュッシーは、10年かけてオペラ「ペレアスとメリザンド」を作曲したとのことです。オペラの初演は、1902年4月です。

    作家 モーリス・メーテルランク
    1862年 ベルギーのガンで誕生
    1889年 詩集「温室」発表
    1892年 戯曲「ペレアスとメリザンド」出版
    1901年 「蜜蜂の生活」出版
    1909年 「青い鳥」を出版
    1911年 ノーベル文学賞受賞
    1926年 「白蟻の生活」出版
    1930年 「蟻の生活」出版
    1949年 フランスのニースで死去
    (2008年12月8日・記)

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