生きている過去 (岩波文庫)

著者 :
制作 : 窪田 般彌 
  • 岩波書店
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本棚登録 : 40
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (404ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003258613

感想・レビュー・書評

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  • テーマは面白いが、カサノヴァについて延々と詳細に記述したり、繰り返しに過ぎない無駄な章が散見されたりと、本業詩人の作者による素人小説といった感じで、成功作とは思えなかった。

  • 長く退屈で途中でおしまいにしてしまった。

  • カバー:零落した貴族の館にあってひたすら孤独と無為の日々を送る青年ジャン。過去の世界を夢見て生き続けようとする彼は、やがて深い血のつながりと宿命に衝き動かされ、自分と同名の先祖が150年前に果たせなかった恋を受け継ごうとする・・・。荷風が心酔した黄昏の詩人レニエ(1864-1936)の傑作小説。

  • 産業革命の波が押し寄せるなかで、依然として過去にすがりつづける者たちの話。ここで言う「過去」とは古き伝統的フランスや過ぎ去った恋愛のノスタルジーのことで、そのような「過去」に囚われるあまり主人公は狂気にも似た自閉症的症状に陥ってゆく。このようなテーマは世紀末のフランスで流行ったお決まりのものだが(ユイスマンスの『さかしま』)、本書は比較的ロマネスクで、ストーリーの起伏があるから読みやすい。何よりタイトルがいい。

  • 現在の事象に過去が深く絡み合って物語が進んでいく様は流れるような美しさです。過去に縛られ過去の世界で生きる者と新世界を生きる者の見事な対比,そのなかで生じた愛情ははたして『過去』によってもたらされたのか,あるいは『現在』によってもたらされたのか。全体的になんともいえないアンニュイな雰囲気が漂っています。

    恋愛に入るまでのお膳立てが少し長くて退屈したので☆は4つ。
    内容は本当に素晴らしいです。レニエの作品をもっと読みたくなりました。

  • フランスの耽美派詩人アンリ・ド・レニエによる小説。
    これを読んだ衝撃は強かった。
    「自分は時代を間違えて生まれてきたに違いない」
    そんな違和感を感じている人にお薦め。
    読んでいくうちに、悲しく美しい物語の雰囲気が心に染み入ってきます。

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