シュルレアリスム宣言・溶ける魚 (岩波文庫 赤590-1)

  • 岩波書店 (1992年6月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784003259016

みんなの感想まとめ

テーマは、シュルレアリスムの世界観と自動筆記の魅力です。自動筆記に興味を抱く友人の影響を受け、自らも心の声に耳を傾けたくなる読者がいる一方で、作品の内容が難解であることに戸惑う声もあります。特に『溶け...

感想・レビュー・書評

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  • 自動筆記にはまっていた大学の友人が愛していた作品。自分も心の内なる声に傾けた自動筆記にトライしてみようかな。

  • 20世紀に台頭した芸術思想、シュルレアリスムをシュルレアリスムで言及したブルトンの「シュルレアリスム宣言」の全文と、シュルレアリスムの表現のひとつである自動口述で書かれた「溶ける魚」を収蔵した一冊。

    ブルトンのシュルレアリスム宣言は「訳が解らない」として難書で有名であるが、本当に現実離れしたシュールな文章であった。そしてそれがすべて「だってシュルレアリスムだから」の力技で納得させられてしまうのがおもしろかった。

    第一次世界大戦後の平和運動思想だと読んだのはシュルレアリスム画家ダリの美術展だったが(うろ覚え)それもきっとシュルレアリスムで言及されていたんじゃないかな。判らなかったけど。

    100分de名著に取り上げられていた「シュルレアリスム宣言」。テキストを手に入れてこちらも読んでみたい。

  • 100分で名著の本である。読んだが解説がないとわからない。溶ける魚の序としてシュルレアリズム宣言が書かれたと解説に書いてある。

  • 作品紹介・あらすじ

    「シュルレアリスム宣言」こそは二十世紀の芸術・思想の出発点である.夢,想像力,狂気を擁護して,現実の奥深くに隠された〈超現実〉を暴きだし,真の生,真の自由に至る革命の必要を高らかに謳いあげる.本書はその原書初版の構成に基づいて,自動記述による物語集「溶ける魚」を併収し,綿密な訳注を付した新訳決定版.

    *****

    再読。というか再挑戦といったほうが正しい。
    「シュルレアリスム宣言」と「溶ける魚」の2篇が収録されている。「溶ける魚」の出版時に序文として書かれたのが「シュルレアリスム宣言」とのこと。ただ「シュルレアリスム宣言」の方がメイン、というか有名な印象を受ける。

    以前、本書を読んだ時にはその「シュルレアリスム宣言」は結構面白く読めた。シュルレアリスムに関しても「分かった気」になった。但し「分かった気」になっただけで、すぐに忘れてしまったけれど。今回、再読してみてもやはり「シュルレアリスム宣言」は面白く読めた。そして「分かった気」になって本を閉じて数分後にすべて忘れてしまった。なんと脆弱な記憶力。それでも楽しめたので、この時点では星勘定としては4つ。

    問題は「溶ける魚」。「心的オートマティスム」の実践例、つまり自動記述によって書かれたもの。自動記述を調べてみると「意識的なコントロールをできるだけ排し、思考が流れるままに言葉を書きつける創作方法」つまり「理性・道徳・構成意識をいったん停止し、心に浮かぶ言葉をそのまま書く」ということ。ブルトンは「夢・無意識・連想の流れを直接言語化する方法」として位置付けている。難しそうに見えるが、要は心に浮かんだ言葉を思いのままに書き連ねて絶対に推敲しない、ということらしい。「意味を作ろう」と思った瞬間に失敗とみなすのだそうだ。

    だから読んでいても意味は分からない。というか意味などない。そもそも意味を作ろうとしていないのだから。それでも最初の30頁くらいはなんだかんだ面白く読めていたのだけれど、それ以降は読み進めるのに疲れてしまった。以前も同じように疲れ果てて挫折した。だから「今回こそは」と再読、いや再挑戦をしてみたのだけれど、結局打ち負かされた。

    10年くらいたったらまた再挑戦してみたいと思っている。

  • シュールという言葉が一般化してる現代だが、シュルレアリスムというものについて詳しく説明できる人はそんなに多くないだろう。
    原義はどういうものだろうと気になり、読んだ。
    初学者が手に取るには難しい本ということが、初学者未満の自分でもわかった。
    ※読書前に、宣言分については、ある程度の概要を下調べして読んだので、なにを言いたいかについては理解できた。それでも難解だった。

    自動記述について、
    詩の楽しさ等と通じるものがあると思ったが、そこに人の意志が介在しない(ということになっている)のが、重要ということなのだろうか?
    わからない。

    あと感じたこととしては、 溶ける魚 というタイトルがとても良い。語感も、連想されるイメージも、とても。これは事実と思う。
    印象的な言葉をメモした。

  • 巖谷の本読んでなかったらちんぷんかんぷんになるところだった。メルヘン的ユートピアが現実と連続していることは嬉しいが、それにしても『溶ける魚』は怪文書すぎる。

  • 授業で受けたシュルレアリスムの映画が何が良いのかさっぱりわからず、でもレポートで良い成績をもらうためにこの本を買って読んだ。シュルレアリスムのことはわかった。でもそこに私はいない

  • マグリット展に行く前に読むべきだった

  • 詩人・文学者であったアンドレ・ブルトンが、
    新しい芸術運動を展開しようと、1924年に起草したのが「シュルレアリスム宣言」。
    地に足の着いた状態で、
    諸々の枷から解き放たれた瞬間に受ける天啓を作品化しようというのが
    基本的な姿勢かと。
    現実世界を超えたところにあるものに触れたい、けれども、
    ドラッグなんか使って酩酊しようという気は更々なくて、
    じゃあどうするのかというと、睡眠中に見た夢の記録を重要視したり、
    自動筆記を実践したりしたワケですね。
    ラリッちゃいないけど心が自由な状態にある中で「降りてきたもの」を
    キャッチして再構成しようという表現様式。
    「溶ける魚」が、この手法で書かれた散文集で、
    「シュルレアリスム宣言」は元々、序文に相当していたとか。
    「溶ける魚」は奇怪で不条理な掌編集として楽しめるので、
    小難しいことを考えず、イメージの奔流に身を任すが吉。

  • シュルレアリスム

  • 100分で名著の解説を聞いた。面白いくらいわからない。わからないなりにワクワクするが、やっぱりわからない。

  • 学生時代に買った本。今一つ分からない分野。
    岩谷先生、お元気ですか?
    わたし、シュルレアリスム、さっぱりわかりません(笑)

  • 「シュルレアリスム宣言」についてはともかく、「溶ける魚」についてはまあ自動記述なので、ね。

  • ハッキリいって読みずらい本ではあるけれど、芸術、表現、思想、etc...
    読んだ人と考えを話し合うと楽しい本です。
    きっと、何かの参考になるはず、、、、、。
    写真学科2年

  • 自動翻訳ツールに放り込んだ文章を、いろんな国の言葉で再度自動翻訳を続けていくとこういう謎の文章が生まれてくる。もしくはweb1.0時代の人工無能が吐き出した文章。本来意味はないはずのその文章に真意を見出しちゃうのは、雲とか壁のシミとかロールシャッハから何かピンときちゃうのと似ていて面白い。逆にまともに真意を探ろうと思ったら頭がおかしくなること請け合いなので注意が必要。あと、翻訳者の方はなぜ「とけるうお」という読みにしたのか謎。

  • .

  • 自動記述自体はとてもわかりやすく、シュルレアリスムの概念も何となく掴めた。
    ただ訳注などが多いので、そういった含意を読み取るのは難しかった。

  • ブルトンにおけるシュルレアリスムとブルトンが重要視した自動記述(オートマティスム)について詳細に記述した本。内容は中々難しいが、自動記述そのものの内容は至って平易です。

  • 原書名:MANIFESTE DU SURRÉALISME POISSON SOLUBLE(Breton,André)

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著者プロフィール

1896-1966年。フランスの文学者で、シュルレアリスムを創始した。1924年に『シュルレアリスム宣言』を刊行、自動記述などの表現方法を重視した。他に著作として『ナジャ』『黒いユーモア選集』など。

「2017年 『魔術的芸術 普及版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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