智慧の悲しみ (岩波文庫)

制作 : 小川 亮作 
  • 岩波書店
3.00
  • (0)
  • (0)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 12
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003260319

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • プーシキンとほぼ同時代を生きたグリボエードフの作品。その時代性はそこかしこににじみでている気がする。
    女一人に対して男が三人いるので結構複雑なんだけど、それぞれのキャラクターがたっていて、最終的にはちゃんと知恵あるゆえに悲しむチャツキイに共感してしまう。

    個人的にはチャツキイが狂人扱いされていくところの会話が、スピーディですごくいい。

    ただやっぱり訳が少し古い(1954年)せいか特にリーザのセリフに統一感がないのが少し気にはなった。

  • ドストエフスキーやゴンチャロフ等、ロシア文学でよく引用されていて気になっていた作品。
    絶版ながらも岩波で1988年発行されていたものが図書館に所蔵されていたので借りてみた。

    チャッツキイに自己投影しながらもどこか滑稽なところを持たせているのが凄い。
    知恵を付けた人が本音だけで生きようとすると反感を買いやすいのは世の常なのかもしれない。でも、チャッツキイほどあけすけなやり方は確かに上手いとは言いがたい。
    哀れで愚かなソフィヤのその後が気になる。

    解説に作者の壮絶な人生が書かれていたけれど、グリボエードフ→プーシキン→レールモントフと政府との軋轢・非業の死と共通するものがあり、もし全員が寿命まで生きていたらロシア文学はどんなに豊かになったものだろう…とつくづく思う。

全2件中 1 - 2件を表示

智慧の悲しみ (岩波文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする