オネーギン (岩波文庫 赤604-1)

著者 :
制作 : 池田 健太郎 
  • 岩波書店
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本棚登録 : 288
レビュー : 37
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003260418

感想・レビュー・書評

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  • 巻末のエッセイが面白かった。オネーギンが哀れで滑稽だった。

  • なんだか鬱陶しい格好つけ男だな!>オネーギン
    どうなるんだ、こいつ・・・と読みながら結末を考えていたんだが、作者にやられてもーた(´・ω・`) ったくね!
    まあいろいろと考えてみましたがねー、言わぬが花ってやつですか?

    個人的には、頭吹っ飛ばして死ぬに一票
    いや、・・・ありきたりすぎますな

    あっちこっちさすらって、のたれ死にか・・・

  • おすすめ資料 第68回 「韻文小説」を読む(2008.7.4)
     
    韻文と聞くと、普通「詩」「ポエム」を想像しますが、韻文小説というのはあまり聞き慣れないかもしれません。
    これは、文字通り「韻文の形式で書かれた小説(роман в стихах)」を指します。
    文学のジャンルの中に韻文小説というものが明確に確立されているとは言い難いようなのですが、これはなかなか「スゴイ」ジャンルです。
    きれいに韻を踏んだ表現が延々と連なって1本の長編小説となっているのですから。

    その代表作品が『 エヴゲーニィ・オネーギン(Евгений Онегин)』(1823-31)。
    作者はロシア文学の父と呼ばれるアレクサンドル・プーシキン(1799-1837)です。
    独特な文体をもつ韻文を、しかも外国語で読むのは難しいでしょう。
    でも、あえてこれをお勧めしたいのは、意外とわかりやすいロシア語で書かれており、恋愛が主なテーマとなっていて親しみやすいからです。

    ロシア文学は「重い」「暗い」「名前が長い」と敬遠されやすい傾向がありますが、プーシキンの描く明るい雰囲気に触れると、ロシア文学の違う一面を見ることができるでしょう。(『オネーギン』自体は、コメディでもハッピーエンドでもないのですが、それでも!)

    簡単にあらすじを紹介すると、ニヒルでダンディなオネーギンに田舎娘のタチヤーナが一目惚れをします。
    タチヤーナは彼に情熱的なラブレターを送るけれど、オネーギンは相手にしません。
    その後、すったもんだがありオネーギンは放浪の旅に出ることに。
    月日は流れて、タチヤーナは公爵夫人となり社交界でももてはやされる存在になります。
    そんな彼女に再会したオネーギンは今度は自ら彼女に愛の告白をします。
    その結果、・・・は読んでのお楽しみ。

    ロシア語にいきなり挑戦するもよし、翻訳がいくつも刊行されているので、並べて読み進めるもよし。
    他に文学全集の中にも収められています。

    例えば、金子幸彦訳が収められている筑摩世界文学大系30巻『プーシキン ; ツルゲーネフ』筑摩書房や木村浩訳が収められている世界文学全集23巻『オネーギン他』集英社など。翻訳を読み比べるのも楽しいし、翻訳と原文を付き合わせて、ロシア語の詩の世界を味わうのもよいでしょう。

    翻訳の中で注目に値するのが、小澤政雄訳『完訳エヴゲーニイ・オネーギン』です。
    他の翻訳は散文の形式をとっているのですが、小澤訳のものは詩の形式を保持しています。
    どちらが読みやすいかは好みによるかと思いますが・・・。

    なお、「ちょっと読んでみようかなぁ、(本を開いてみて)・・・読みにくいじゃん」という方には『オネーギンの恋文』(1999年イギリス)という映画をお薦めします。
    もちろん『エヴゲーニィ・オネーギン』を題材に撮影された映画です。
    「ロシアっぽさ」に欠ける嫌いがありますが、ストーリーを味わうことはできるでしょう。

  • リズムがよくて、描き方も詩人の作品だなぁ、といった感じ。7章あたり、主をなくした本を読む場面が好き。あと気になったのは、あまりに脚注が多すぎることかなぁ…。

  • 昔とは変わってしまったタチヤーナに恋をしてしまったオネーギンに同情。恋愛としては悲劇。
    昔のタチヤーナと変わってしまった現在のタチヤーナを見て、昔の純粋さに改めて気づかされたということなのでしょうか。とたんに昔が懐かしくなる、かつてのタチヤーナに思いが向く。そういうことでしょう。
    一旦こうすると決めたら貫きとおすタチヤーナの姿に、女性の意思の強さを見る。
    ちょっとしたことから友人と決闘するはめになるが、決闘のシーンはかなりあっさりとした記述。あっという間に、友人のレンスキーが死ぬ。でもその瞬間から、おそらく、オネーギンとタチヤーナとは向き合うことはないということが将来的に確定した。小さなこと(女性への扱いを含めて)が将来的に、ある事柄を確定的にすることもあるのだから、現在の事柄を判断するのには相当の慎重さをもってしなさいという教訓も導けるかも知れない。
    いずれ、また読みたい本。

  • ロシア人はプーシキンのこの作品のロシア語に魅了されるとのこと.
    もともと韻文形式を日本語の散文として翻訳してあるが,短い文節の小気味良いつながりはなんとなく想像できる.ただ,やはり原文を読まないかぎり,完全に味わうことはできないらしい.

  • ロシアを代表する顔であるというプーシキン。著名な割りに縁がありませんでしたが、オペラの世界では随分シェアが高いようです。チャイコフスキーのオペラを見ていたので、筋が理解できましたが、このような詩小説は初めて読みましたので、分かりづらいように思います。オペラの最後とこの小説の最後の違いは初めて知りました。タチアナという女性がロシアの理想の女性だということはむしろこの小説の終わりの姿こそ、相応しいに思います。詩人であったプーシキンらしい小説のように思います。

  • 韻文ってこういうのなのね。

    思いつくままに語られている
    脱線しまくり感が
    なぜかタイムボカンシリーズを思い出させた。

    真面目で不器用。
    不誠実で痛い目みる人の話は読んでも良い気にならないけど
    誠実に苦渋の決断を重ねて人生を乗り越えて行く人を見るのは
    とても励まされる。

  • そうかオネーギンは青春賛歌なんだ。取り返しのつかない。138Pかなー。

  • 神様は一度逃した獲物を二度も与えてはくださらない。少しでも引っ掛かりを覚えたなら糸を引かなければ。オネーギンはつかみ損ね、ターニャは餌を食いちぎられた。そんな釣りのような人生論

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