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Amazon.co.jp ・本 (228ページ) / ISBN・EAN: 9784003260555
みんなの感想まとめ
テーマは、社会の階層や人間の欲望が交錯する中での一人の男の運命です。主人公チチコフは、400人もの農奴を買い取ってN市に戻り、一時的に人気者となりますが、彼の真の目的が明らかになるにつれ、その評価は急...
感想・レビュー・書評
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400人もの農奴を買い取ってN市に戻ってきたチチコフは町の人々から大金持ちと思われ、人気者になるが、ノズドリョーフ(飲んだくれで、ほら吹きで、ギャンブル狂の地主)により死亡している農奴を買い取ったと暴露され、評判は地に落ちる。チチコフの経歴、目的が明らかになる。第一部が終わる。
N市の上流階級、役人達のチチコフに対する評価の急激な変動と慌てぶりが面白かったです。ノズドリョーフがいい。チチコフの人物像も明らかになって、最終巻の展開が楽しみです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
チチコフが死んだ農奴を買っている、と噂が流布し、彼を熱烈にもてはやしていた街のものは皆彼が風邪の間に彼を避けるように。チチコフもそれを聞いてすぐに街を出る。第一部の最後、彼の生い立ち、遍歴、死んだ農奴を買う目的が明かされる。
農奴を抵当として後見会議(寡婦、孤児、私生児等を保護する政府の機関)から金が借りられるのだ。数年置きの農奴人口の調査の前にそれをやってしまえばいい、そうすれば売る側としてもいない農奴の毎年の人頭税を払わずに済むというわけ。そう、チチコフは悪党であった‥‥。
上巻で平井氏による解説に、第一部は神曲における地獄編、とあるが、それが明かされたところ。また、地方のそれぞれ特徴的な地主たちもそれぞれ物語を彩っている。 -
■モスクワ出身の巨乳YouTuber、マリアランドのマリアによれば「ロシアには不幸が二つあって、それは道路と馬鹿」だそうだ。
本書の舞台N県はさながら、そんなロシア産馬鹿の見本市だ。役人どもはみな、買収、密輸、賄賂、横領、はては殺人の隠ぺいまで悪いことならもうやりたい放題、しかも罪悪感などカケラも持ってない。下々の衆はといえばそんな役人に、おべっか、盲従、まっ赤な嘘、知らんプリ……。これじゃあ両者お互い全力で馬鹿さ加減を高めあっているだけ。――ゴーゴリがロシアの馬鹿どものお披露目に尽瘁してから今年で180年ほどたつが、当地では馬鹿のほとぼりが未だ冷めていないのだろう、マリアが日本に逃げてきた気持ち、ぼくにはよくわかる。 -
スコットランド、エジンバラなどを舞台とした作品です。
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なんだかシビアな世界観が覗けてくる。
平井肇の作品
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