初恋 (岩波文庫)

制作 : 米川 正夫 
  • 岩波書店 (1960年8月1日発売)
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  • レビュー :16
  • Amazon.co.jp ・本 (114ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003260845

初恋 (岩波文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 題名こそ初恋であるけど、単純な恋愛讃歌ではない。ヒロインも平板で魅力に欠ける。この作品の魅力は、「情熱」に翻弄される人という愚かしいものに対する愛を感じさせること。この一冊でツルゲーネフが好きになった。

  • これを最初に読んだのは中学生か高校生の時、いずれにしても10代の小娘には刺激の強い話だった。艶かしい官能的な話だと思った。といっても裸の男女がもつれ合うシーンなどない。

    ヒロインのジナイーダは取り巻きの男達を思うがままに支配し女王のように振舞う。ある時崇拝者の一人の腕にピンを刺したり、ややサディスティックな面を持つ。一方でウラジミールの父親と密会している時は彼の打つ鞭を受け止める。「痛み」がある種の愛情表現になっていて、それが絵も言わぬ艶かしさを醸し出している。

    主人公ウラジミールの心の動きも、思春期の揺れ動く心情が巧みに描かれている。

  • (リリース:茂樹さん)

  • ツルゲーネフの「初恋」。
    短いのですぐ読み終わります。

  • 有名な作品だし、タイトルのさわやかさにも引かれて手をつけましたが、おもしろくなかった…。
    私にはこのヒロインの魅力がわかりません。
    これよりちょっと前に読んだスタンダールの『赤と黒』のヒロインのインパクトが強すぎたからかな…。
    主人公の影も薄くて、読みながら彼を応援したい気持ちにもならず。

  • 東京読書会の9月の課題だったようですね。

  • 嫩葉の頃の 恋 を扱った作品では、
    ドストエフスキー『白夜』の遣る瀬無い静かな慟哭と
    ゲーテ『若きウェルテルの悩み』~心の落ちつき失せて~
    迸る制御の無い愛・・・
    この2作がすぐに浮かぶけれど
    『初恋』も印象深く、こんな齢の者にも残るものがあった。

    初々しく、それでいて誰もが経験済みの その手 の熱病はしっかりと
    描きながら、主人公の回想という容を取る事で、客観的な自己陶酔が
    見事に表現されている・・と感じた。

  • ツルゲーネフと云えばこれ。こんな美しい小説を書けるだなんて、ロシア人に惚れちゃうね

  • 初恋・・・

    有名な話であるという以上の既読感がある。ツルゲーネフが日本の小説に与えた影響は計り知れないものだなあ。

  •  少年が初恋をした相手は、実は自らの父と付き合っていた、少年の悲しい現実と、最初は遊びのつもりでも自らの人生の破局へと向かう道へ引き寄せられる父、男という生き物の切ない情景をまとめたツルゲーネフの短編小説。

     心理学等では父親は子どもにとって最初の英雄であり、越えられない存在として人間の中に内在化されていると言いますが、本書の主人公が初恋の相手の恋人が自らの父だと分かった時の感情はここから来ているのかもしれないと思いました。

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