オブローモフ主義とは何か?―他一編 (岩波文庫 赤 610-1)

制作 : 金子 幸彦 
  • 岩波書店 (1975年4月16日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003261019

オブローモフ主義とは何か?―他一編 (岩波文庫 赤 610-1)の感想・レビュー・書評

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  • 文芸評論2本を収録。
    正確には『文芸』評論ではなく『社会』評論と呼ぶべきテクストなのでは……という気がするが、ゴンチャロフの『オブローモフ』を読んでいることを前提に書かれているので、『文芸』評論でいいのだろうか。うーむ。
    同時収録の『その日はいつくるか?』は、ツルゲーネフ『その前夜』についての評論であるが、『オブローモフ主義とは何か?』とも深い繋がりを持っているので、収録順に読んだ方がいい。当然、『その前夜』を読んだ上で……と言いたいところだが、これを読んでいないのだったw 検索してみたら品切れでやんのw でもまぁ、岩波はそのうち復刊するか……。

  • 19世紀半ばのロシアにおいて精力的に文筆活動を行ったドブロリューボフの代表的な文芸評論。
    てっきりオブローモフ主義というものをどこかの社会主義学者が唱えたイデオロギー的なものだと考えていた俺は「えっ、これ先にゴンチャロフの『オブローモフ』読まないと内容理解できないやん・・・」と思ってちょっと損した気分になった。
    高い理想を口にしながら自らは行動せず、ただひたすら長椅子に寝そべっているオブローモフの姿はどことなく当時のインテリゲンツィアに対する皮肉のように聞こえる。
    「もしも事務の混乱や負担の過重について苦情を言う官吏がいたら、彼は―オブローモフである。・・・(中略)・・・人類の困窮に心から同情し、そして収賄者や圧迫やあらゆる種類の不法行為についての、いつもおなじような(だがときにはあたらしい)アネクドートを永年のあいだ、たゆまざる熱意をもって、語り続けている、教養ある人々のグループの中に私がおかれたならば―私は自分がふるいオブローモフカ村に連れられてきたものと思わずも感じるであろう。」なんて書き方はロシアっぽさが存分に出てて何だかほっこりした。

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