カラマーゾフの兄弟 2 (岩波文庫 赤 615-0)

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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003261507

感想・レビュー・書評

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  • 感想は四巻にまとめてあります。

  • 恐らく第⑤篇プロとコントラだけでも1つの小説として成立する。しかしここが無かったらカラマーゾフの兄弟は成立しない。イヴァンがアリョーシャに「神と人間の創造はヨーロッパの仮説であって、ギリシャ以来のユークリッド幾何学による三次元空間も、平行線の公理を仮定しなければ別の世界が作られる」と語るとき、ロシア人は馬鹿だからと卑下する。コレは革命間近の19世紀末期ロシアのコンプレックスをよく表している。殺人犯リシャールの面白い話の後にいよいよ大審問官である。例の事件はまだ起こらない。岩波の版面が良く合っている。

  • ゾシマ長老の長逝に関する騒動は、現代でもSNSにおける炎上がそれっぽいよなと思った。
    アンチが何事かで勝ち誇って騒ぎ出すと、疑念を抱いていたファンとよく知らない部外者がその騒ぎに乗る、弁護の声は届かない…。こういうのって普遍的なのかもしれないな。

  • 大審問説話に人間の神に対する信仰の強さと、信じきれない弱さ、そして信じた上での細やかな見返りを求める読者のこころ。疲れるが、人間はどう生きれば良いか?悪魔は優しい言葉を囁きながら弱い人間に近づいて来る。悪魔の3つの問を一つ一つ解き明かして行く。
    この掘り下げにドストエフスキーの凄さを感じる。でも、読んでいて楽に読める部分がほとんどないのと、難しいのとで疲れる。ロシア人の心の違いを感じる。

  • 長老様の一生が明らかになる巻です。私自身もアリョーシャに大きな影響を与えた彼がとても気になっていました。しかし、読んでいる途中で「長老」の話か物語での「現実」か分かりにくくなっているところがあるのでご注意下さい。

  • ↓貸出状況確認はこちら↓
    https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/TW00023334

  • 2巻ではカラマーゾフの兄弟次男にあたるイワンの「大審問官」と、ゾシマ長老の物語が収められ、思想的な特色の濃い巻となっています。

  • 読書期間:2009年12月25日-2010年1月5日
    原題『Братья Карамазовы』
    英題『The Brothers Karamazov』
    著者 Фёдор Михайлович Достоевский[Fyodor Mihajlović Dostoyevsky]
    (フョードル ミハイロヴィチ ドストエフスキー)

    感想は4巻に記載。

  • 99.9.5

  • イヴァンの壮大な思考実験「大審問官」が載っているのがこの第二巻。キリストが魔女狩時代のスペインに再降臨するという想定。キリスト教になじみ深かったら、もっと面白いんだろうと思う。また「蜘蛛の糸」と同じ「一本の葱」の話が出てくるのもこの第二巻。とにかく面白い。

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