- Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003261514
感想・レビュー・書評
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感想は四巻にまとめてあります。
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そよとも風のない闃(げき)として静かな夜に、その事件は起きた。ドミートリーは確かに現場に居た。下僕グリゴーリーはそれを見ている。しかしその時スメルヂャコフは何をしていたか。作者によるミスリードによって真犯人はぼかされ、乱痴気騒ぎの中ドミートリーは連行される。予審のシーンでは父親殺しとして町中の憎悪を浴びるが、生前むしろ嫌悪されていたのは当のヒョードルではなかったか。ドミートリーが別の町へ移送される直後に登場するコーリャがアリョーシャの代わりを担う。やはりカラマーゾフの兄弟たちには安穏がないことを暗示して。
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すきになれないのになぜ二度も読んでしまったのか
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コーリャがペレズヴォンに仕込んだ芸が読んでいて面白い。
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読書期間:2009年12月25日-2010年1月5日
原題『Братья Карамазовы』
英題『The Brothers Karamazov』
著者 Фёдор Михайлович Достоевский[Fyodor Mihajlović Dostoyevsky]
(フョードル ミハイロヴィチ ドストエフスキー)
感想は4巻に記載。 -
99.9.5
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『カラマーゾフの兄弟』と言えば、父フョードルが殺される事件が話の中心だと思っていたが、意外なことにフョードルが殺されるのは物語も後半にさしかかったあたりで、岩波文庫で言うとこの第三巻である。殺人の嫌疑をかけられた長男ドミートリイのキャラクターがたまらなく好きだ。下卑たことに対して潔癖すぎて、逆にやけっぱちになって思うさま堕落しようとするのだけど、どうしても清さや美しさへの憧れが捨てきれない。誰にでもドミートリー的な一面はあるはずだ。後半のアリョーシャ、コーリャ、イリューシャのエピソードもめちゃ面白い。