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Amazon.co.jp ・本 (536ページ) / ISBN・EAN: 9784003261859
作品紹介・あらすじ
敵軍,モスクワ侵攻! 退去勧告のビラが撒かれる。引揚げるナターシャは重傷のアンドレイと再会し、ゆるしを乞い、死の日まで付添う。一方、ナポレオン暗殺を誓い大火の首都をさまようピエールは、放火の嫌疑でフランス軍の捕虜となり農民プラトンと出会う。その邂逅にロシア的生命の光を垣間見るのだが・・・ 新訳(全六冊)
みんなの感想まとめ
物語は、戦争の混乱の中で人間の苦悩や愛、無常を描き出しています。モスクワがフランス軍に制圧され、登場人物たちはそれぞれの運命に翻弄されながら生きています。ピエールは捕虜となり、プラトンとの出会いを通じ...
感想・レビュー・書評
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この長編もいよいよ後半。モスクワ市街がフランス軍に制圧され市の大半が焼失、その中でピエールはナポレオン暗殺を考えるが、あっけなく捕虜にされ容疑者たちが銃殺される現場を見る。以来ピエールの中で宗教や政治、妻エレンのことは遠ざかってしまう。捕虜生活の中でプラトンという男と知り合う。これがトルストイの傾倒した老荘思想の持主ということらしい。しかし東洋的なことを言うわけではない。モスクワから逃げ延びたロストフ一家は負傷したアンドレイと偶然落合い、ナターシャとマリアはその臨終に立ち会う。末期のアンドレイも現世のことには興味がなくなっていたようだ。このあたり作者の無常観が漂っている感じだった。そんな中でニコライがソーニャからマリアに持参金のことで乗り換えるような展開に。最終巻ではどうなりますか。
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本巻では、ボロジノの戦いで戦略的撤退を敢行したロシア軍がさらにモスクワの街を捨てた状況が描かれる。
ナポレオン軍がモスクワに侵攻した時、すでにモスクワはほとんど無人の街になっていた。
ナポレオン軍は、そこで烏合の衆に成り果てる。
目の前に無人となった美しい街がそのまま残っているのを目にしたナポレオン軍の兵士達は、略奪の限りを尽くす。
その姿はもう、兵士ではなくただの略奪者だ。
そこには将軍も一兵卒もなく、誰もが馬車を奪い、美しい家具を奪い、金目になる物を残らず強奪していく。人間の浅ましさをまざまざと見せつけられる。
規律を失った組織の脆さ、脆弱さ。人間の弱さがこれでもかと描かれる。リーダーシップがいかに重要かということを改めて思い知らされた。
訳の分からないコンサルが書いたビジネス書なんかより本書の方が100倍勉強になる。
そこへ当時の街の4分3を焼いたと言われる「モスクワの大火」が起こる。
これはナポレオン軍の兵士による火の不始末なのか、ロシア軍側が故意に火を付けたものかは今も分かっていない。ただ、ロシア側がナポレオン軍の妨害をするため秘密裏に火を付けたという説が有力なようだ。
いずれにせよ、当時のモスクワのほとんどの建造物が木製だったため、歴史ある建築物の多くが灰と消えてしまったのだ。
そして本巻でのもう一つのクライマックスがアンドレイ・ボルコンスキー公爵、ナターシャ・ロストフ、ナターシャの兄のニコライ、ソーニャ、アンドレイの妹マリアという男女5人の5角関係だ。
アンドレイ公爵と美少女ナターシャは婚約していたが、ナターシャがアナトールというイケメンだけど女ったらしの馬鹿貴族(こいつは主人公ピエールの妻エレンの実兄だよ。とほほ)に騙され、ナターシャはアンドレイとの婚約を破棄してしまう。
そして、ニコライ公爵は無一文のいとこソーニャとラブラブだったのだが、アンドレイの妹マリアの危機を救ったことで、この二人の間に恋心が芽生える。
そこへアンドレイがボロジノの戦いで瀕死の重傷を負い、ロストフ家に運び込まれる。
ナターシャは献身的に瀕死のアンドレイの看病を行い、自分の過ちについてアンドレイに許しを請う。
また、ソーニャはニコライと結ばれることを望んでいるため、ナターシャとアンドレイが結婚してくれることを望む。なぜなら、ナターシャとアンドレイが結婚すればロストフ家とボルコンスキー家は親戚同士となり、ニコライとマリアは兄弟関係になるので、二人は結婚できなくなるからだ。
そして、その結果は・・・。
一方、主人公であるピエール・ベズーホフ伯爵は、火の海のモスクワを見て、一人、ナポレオンの暗殺を決意し、拳銃とナイフを胸に忍ばせ、普通の町人のような格好をしてナポレオン軍へ近づいていく。
モスクワを失ったロシアの運命は。
ナポレオンの次の一手は。
そして、この5人の男女の運命は。
ピエールのたどり着く先は。
もう、目が離せない。
ここまでくれば次はラストの第6巻。さあ、張り切って読むか! -
ロシア人も、フランス兵士たちも、行われようとしている事に対して皆同じ苦しみを抱いているのに、ではいったい誰がこんなことをやっているんだ、というこのピエールの思いに心が打たれた。
意思とは関係なく、何かそういう力に動かされているというのがとても恐ろしい。
アンドレイの境地は自分にはわからなかった。
でも、解放されたのかな。
愛に翻弄されたり幸福だったりした、人間くさいアンドレイが好きだったのでさみしい。 -
どんどん内容が難しくなる。
アンドレイが死んだとあるが、二度あることは三度あるから、まだ生きてそうな気はする。
なにかの拍子にまた出てくると思う。
エレンが死んだが、私は次のように思った。
ざまあみろ。
エレンのことが嫌いだから、これでよかった。
そうか、ナポレオン軍は寒さだけでなく、食料不足もあって壊滅に向かってたのか。
勉強になる。
食べ物は、大事だ。 -
ある者が報われる一方、ある者は辛い立場に立たされることになり、本当に世界とは繋がっているのだなと。
トルストイがこれまでのどの巻にも増して語っていた。 -
第四部第二編まで。
モスクワ放棄
アンドレイとナターシャの再会
ピエールの逮捕
ニコライとマリアの再会
ピエール捕虜に
ナポレオン軍の退却 -
いよいよクライマックスですなぁ
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この巻に限らず、偶然死に目に会う場面が多いなあ、と感じるが、ご都合主義な訳ではなく、地主貴族連中の絶対数がすくなくてかつ熱心に社交してるからなんかいな?
全体の感想は最終巻で。 -
5巻はモスクワ放棄、モスクワ大火などをメインに登場人物のドラマチックな運命が語られてます。
アンドレイとナターシャの再会は偶然すぎやしないか、とちょっと笑いましたが、アンドレイの最期は悲しかったです。
ニコライとマリアが幸せになりそうですが、身を引くソーニャの思惑が結構策略的だったりして、ただ純粋な子ではないところが良いです。
ピエールは金持ちなのに、この戦争で放浪しちゃってますがどうなるのでしょうか。
後半になって、トルストイの歴史についての考えを披露する文が多くなります。歴史を動かすのは英雄1人ではなく、多数の無名の人間で、1人の天才が動かしたように見えるのは気のせいです、と言い切ってますが、この本が書かれた時にそこまで言えるのはすごいなあ、と思います。 -
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金大生のための読書案内で展示していた図書です。
▼先生の推薦文はこちら
https://library.kanazawa-u.ac.jp/?page_id=18412
▼金沢大学附属図書館の所蔵情報
http://www1.lib.kanazawa-u.ac.jp/recordID/catalog.bib/BA75063276 -
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戦場前線の記述は理解するのに時間がかかるが、ピエールの目を通した戦場の模様はとても臨場感がある。
しかし、地獄の沙汰も金次第とはよく言ったもので、戦場で負傷した兵隊はたくさんいる中アンドレイは医者が掛り切りの特別待遇を受ける。捕虜になったピエールもフランス語が話せて育ちの良さが伺えるため他の捕虜と一線を画す待遇を受ける。
現場にいる人間はお礼を期待したわけでもないだろうし、そんな状況の中では見返りは期待出来ない事もわかっているだろうが、おそらく習慣から旦那方に丁寧に接してしまうのだろう。 -
1人で歴史を動かすのではなく、一人一人みんなの行動で動く。
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長いこの物語もクライマックス。この巻は、一気に2日で読めた。
死を迎えた時、私も、アンドレイのような態度をとれるだろうか?
ずっと、家に尽くしてきたマリアに恋が芽生えたのは、うれしい。
戦場に行こうとするピエールの気持ちは理解できなかったが、苦境の中で変わっていくピエールには、とても共感できた。
続きも、とても楽しみ。 -
ナポレオンの敗走。
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レビューは最終巻に。
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http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4003261852
── トルストイ/藤沼 貴・訳《戦争と平和(5)20060714 岩波文庫》
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モスクワ、ロシアなどを舞台とした作品です。
著者プロフィール
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