桜の園 (岩波文庫)

  • 岩波書店
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レビュー : 48
  • Amazon.co.jp ・本 (173ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003262252

感想・レビュー・書評

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  • 1904年、露。
    既に失われた過去(老従僕)、失われつつある現在(領主兄妹)、台頭しつつある未来(学生、実業家)を、それぞれ象徴するような登場人物の対比が印象的。同じ言葉で話しているのに、話が全く噛み合わない。個人的には慕っていても、価値観が違いすぎるので、すれ違うばかり。せっかくの対話も、結局何も生み出さない。まるでその後のロシアの歴史を暗示しているようだ。この作品を喜劇だと作者は言うが、物語の内容以前に、これを喜劇と呼ぶ感覚自体、相当悲劇的だと思うのだが…。屈託なく新時代に適応しようとする娘の存在が、唯一の救いだ。

  • お風呂で読了。貴婦人が好き。

  • ブックオフで買ったこの本にピンクの線がひいてあった。
    「この桜の園のない生活なんて考えられないの/どうしても売れって言うんなら、わたしも一緒に売ってほしい」

  • 読みにくくはあるんだけど...
    やっぱりロパーヒンの「よう、天然記念物!」が絶妙に性格悪くて好き!!

  • 2018.04.01 千年読書会課題図書

  • 単に先祖から引き継いだ資産があるだけで世渡り能力のない地主階級が没落し、世間知のある新興民がその資産を手に入れる。時代の流れ。領主の女性がしょうもない男に身ぐるみはがされる、とか、領主の娘が商人や家庭教師など嘗てなら下の男と結婚を考えるなど、自然に没落ぶりが描写されている。
    でもやはり戯曲を読むのは苦手…人が覚えられないのにドンドンでてくるから。でもこれを見てわかるように演じる劇の大変さが少しわかったような。

  • 性格描写が図抜けている。

  • 辻原登さんの「東京大学で世界文学を学ぶ」で読むべき本でチェーホフの全作品とある。
    40年近く前に大学の教養課程の演劇論で知り、「桜の園」を読んだが、こんな地味な舞台が世界で愛されているのが不思議に思った。

    訳者解説にある「誰もがへんに中途半端である」という言葉がしっくりくる。ラネーフスカヤ夫人についていえば、自業自得としか言いようがないだろうし、兄のガーエフも似たようなものだ。それでもチェーホフは働かない農奴主なんて許されないのも判りつつ、こうした登場人物達に憐みの眼を向けている。
    若いトロフィーモフやアーニャは理想に燃えるが、地に足が着いていないようだし、悲劇だけど、どこか喜劇的な色合い。

    さて、もう少しチェーホフを読もうと思う。何にしようかな。

  • 雨の日曜日の午後に読むのにぴったりかも。

    没落する貴族と、代わって台頭していく実業家たち。歴史の転換点の象徴なのだろう。それ自体は、今となってはピンとこない感覚ではあるが、その根底にある人びとの暮らしや人生観やなんやらにはなぜかしっくりとくるものがある。
    良くも悪くも、思うようにならないのが人生と言うことか。

  • 展示中 2014.9~

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