ロシア民話集 上 (岩波文庫 赤642-1)

  • 岩波書店 (1987年7月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (391ページ) / ISBN・EAN: 9784003264218

みんなの感想まとめ

ロシア民話の魅力は、ユニークなキャラクターたちと奇想天外なストーリー展開にあります。日本の昔話とは異なり、悪者が容赦なく排除される一方で、善良なキャラクターが幸せな結末を迎えることが多く、読後感も爽快...

感想・レビュー・書評

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  • ルサールカの本がとても面白かったので、ずっと読みそびれていたロシア民話集を読むことに。

    有名どころは、日本では絵本「大きなかぶ」で知られている「蕪」あたりでしょうか。何かがどんどん増えていく系の話(累積譚)は他にも多くあって、寿限無寿限無的な、記憶力を試す遊びでもあったのだろうな。

    定番の登場人物としては「ヤガーばあさん」が最多。このばあさんはまあいわゆる魔女で悪役、鶏の足の上に立つ小屋に住んでおり、骨の足の一本足とされている。想像するのが難しい(笑)「不死身のコシチュイ」という人物も、魂が遠くの別の場所に大事に箱に入って仕舞われているという設定で何度か登場。地下に金銀銅のそれぞれの国があってそれぞれにお姫様がいる系のパターンも数作あった。

    男性登場人物の八割の名前はイワン、しかも兄弟全員イワンとか複数のイワン登場率も高い(笑)王女はワシリーサなことが多数。一番ダメな子だと思われた末っ子が活躍したり、身分差のある主従の入れ替わり(下の騙しうちによる成りすまし)、賢い動物に助けてもらったりなど、世界各国の民話に共通モチーフもあるものの、わりと独自の進化をしたような印象も受ける。

    「牛の子イワン」の導入部は、イタリアのペンタメローネなどにもある、子供のいない王妃様が〇〇を食べると良いとお告げをうけてそれを食べると子供が生まれるが、その料理を作った料理女も同時に妊娠、生まれた子供はそっくりパターンのやつに、さらに、その料理中の水を飲んだ牛もそっくりな子供を産んで…という展開。しかも牛の子のイワンが一番強いという。

    ※収録
    女狐と狼/雪娘と狐/猫と雄鶏と狐/猫と狐/動物たちの冬ごもり/雄鶏の死/蠅の御殿/蕪/魔女と太陽の妹/寒の太郎/雌馬の頭/おちびのハヴローシェチカ/ヤガーばあさん/うるわしのワシリーサ/ヤガーばあさんと弱虫小僧/テリョーシェチカ/鵞鳥白鳥/ダニーラ・ゴヴォリーラ王/正直と嘘/王子とそのお守役/商人の娘と下女/銅、銀、金の三つの国/牛の子イワン/暁、夕べ、夜ふけ/熊の子、ひげの勇士、山の勇士、樫の勇士/空飛ぶ船/七人のセミョーン/下男/王女を救った兵士/兵士の子、双子のイワン/不死身のコシチュイ/乙姫マリヤ/水晶の山/にわか成金コジマー/かますの命令により/イワン王子と火の鳥と灰色狼の話/火の鳥とワシリーサ姫

  • ロシア民話集!ロシアに興味があるのでつい上下巻買ってしまった。
    すごい面白くて2日くらいで読んでしまった。
    日本の昔話とかって最後報われずに悲しい終わりを迎えるものが多いが、ロシア民話は割と最後報われて幸せになるものが多い。悪者は容赦なく殺すけどいい奴はあんまり死なない(たまに細かく切り刻まれて死ぬ)

    個人的にめちゃくちゃ面白くて好きなのは、話の終わりにいきなり「私」という第三者(物語には出てこない)がいきなり出てきて祝宴などおめでたい席に「わたしは呼ばれて蜜酒をふるまわれたが、みんなひげをつたわって流れてしまい、一滴も口に入らなかった」という一文がところどころ挿入されるところ。急に出てくるので、この「私」は誰?子供に話す上でリアリティを出すための一文なのか?と気になって仕方がなかった。
    どういう意味なのかは巻末の方に書かれているので、最後まで読んで欲しい。ちなみに髭があるのにばあさんらしい。笑

    日本とかアイヌ民話でも読んだような話とか、シンデレラ的な話とか、国が違っても似たような話が出来上がるのが面白い。なんでなんだろう?
    あと悪役のキャラクターが強烈。ヤガーばあさんは魔女らしい。骨1本足が全く意味わからなさすぎて思わずググってしまったが、普通に怖かった。子供が聞いたらトラウマになるだろうなと思う。
    あと水筒にウォッカを入れていくのがロシア人らしくて面白くてかなり好き。笑

    早く下巻も読みたい!

  •  
    ── アファナーシェフ・編/中村 喜和・訳
    《ロシア民話集(上)19870716 岩波文庫》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4003264215
     
    (20150909)
     

  • ハンガリー民話集が個人的にはずれだったので、長い事民話を読んでいなかったのだが、偶然手に取ったので読んでみることにした。
    久々に面白いのを読ませてもらった。

    ところで、花嫁を探しに旅に出て、結局花嫁を連れてこれないで実家に帰る話があるのだけど。これって……いいのか?

  • 上下巻両方持ってます。主人公が話の途中であっさり死んで体を切り刻まれたりとか、巨人の心臓が「孤島に生えた木の根元に埋まった箱の中のウサギの中の鴨の中の卵の中の針の先」に隠してあったりとか、ニワトリの足の上に人食い魔女の家が建ってたりとか、その恐ろしい魔女にむかって旅人が「はるばる来た客に熱い風呂と酒と食事をすすめないとは何事だ」と怒鳴り散らしたりするワンダーワールド、それがロシア民話。最高です。

  • ロシアの素朴なお話です。
    しかし似た名前ばかり出てきますね。

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著者プロフィール

中村 喜和(なかむら・よしかず):1932年、長野県生まれ。一橋大学名誉教授。同大学大学院社会学研究科博士課程修了。専門はロシア中世文学。著書に『ロシアの空の下』、『ロシア モスクワ・サンクトペテルブルク・キエフ』など、訳書に『ロシア英雄物語』、『ロシア民話集』上・下、チェーホフ・コレクション・シリーズなど多数。

「2025年 『ロシア中世物語集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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