イタリア民話集 上 (岩波文庫 赤 709-1)

制作 : 河島 英昭 
  • 岩波書店 (1984年8月16日発売)
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  • レビュー :5
  • Amazon.co.jp ・本 (387ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003270912

イタリア民話集 上 (岩波文庫 赤 709-1)の感想・レビュー・書評

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  • 岩波書店のPR文から「『グリム童話集』に匹敵する民話集をという熱意から、カルヴィーノは他の作家活動の一切をなげうち、膨大な資料をあさり異校をつき合せて、イタリア全土か ら典型的な民話二百篇を選んで世に問うた。本文庫には、その中より、七五篇をえりすぐって収める。(上=北イタリア編、下=南イタリア編)。上巻末にカル ヴィーノの民話論を付す。」
    カルヴィーノの生真面目さがよく判ります。。。

  • とても面白かったです。
    やっぱり民話や昔話は大好きです。
    イタリア語が読めれば…もっと雰囲気…方言も含め…が味わえるのかなぁ。

    「イタリア民話集上」にはカルヴィーノが集めた民話についての、彼自身の様々な考えが「民話を求める旅」として書かれていて、これもとても興味深かったです。

    カルヴィーノさんと言えば、福音館の「カナリア王子」は幼い頃のお気に入りの本の1つでした。
    幼い頃抱いていたイタリアの民話へのイメージは、安野光雅さんが描かれた、「カナリア王子」の挿絵の印象が大きかった事も知りました。

  • 「グリム童話集」に匹敵するような民話集を作ろう、ということから、あのイタロ・カルヴィーノがイタリア全土から民話を集め、二百編からなる民話集を編纂した。
     ただ集めただけではなく、イタロ自身が若干手を加えたり、各地に散らばっていた似たような話を一つの話に統合したりしている。
     岩波から出版されている本書はこの二百編の中から上下二巻七十五編を収録している。
     上巻、つまり本書は北イタリア、下巻は南イタリアという切り分けがされている。
     こういった付加情報はさておき、内容の方だが、面白いものもあれば、「ん?」ってものもある。
     そしてなによりも展開が異常に速い。
    「聊斎志異」を読んだ時も、その異常なテンポの速さに驚いたのだが、このイタリア民話集の方がスピードは上回っているような気がする。
     とにかく物語があっという間に展開するのだ。
     思うに昔の作品や民話などはこういった展開の速さが特徴の一つなのかも知れない。
     それにしても速い……。
     そして、簡単に人が死ぬ……。
     親でも兄弟でも恋人でもお世話になった人でも主人公の、というよりも物語の展開上必要であれば簡単に死んでいくのだ……時々簡単に蘇るけど。
     これもきっと民話ならではの特徴なのかもしれない。
     それにしても……義理も人情もない話が多く、そういう意味での面白さも味わえた。
     下巻を今読んでいるが、上巻以上に義理人情に薄い(あるいは皆無)な話が多いように思う。
     まぁ、日本の民話だって突き詰めていけば、結構残酷だし、血も涙もない話も多いけれど、それにしてもイタリアの民話は……ってのが一番強く感じた感想かも知れない。

  • 「こわいものなしのジョヴァンニン」という民話が大好きで、小さい頃はよく読んでもらっていた。が、今読み返してみると、結構恐ろしい話で、何ものも恐れぬ主人公が自分の影に怯えて死ぬところは、何だか意味深。

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