パロマー (岩波文庫)

制作 : Italo Calvino  和田 忠彦 
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (179ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003270943

感想・レビュー・書評

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  • 世界音痴でギクシャクと生きているパロマーさん。初めは微笑ましく読んでいたのだけれど、次第に痛々しく感じられてきて辛くなってしまった。ひたすらに世界を見つめ続けることしかできなくなった彼は、いったいどんな経験をしてしまったんだろう。

    何かを見るのは何らかの形でそれを手に入れたいから。でもパロマーさんは見るだけで、それ以上は自分に禁じているようだ。家族も友達もいるのに、何の音もしない深海に座っているような孤独さ。悲しい気持ちになった。

  • 海が見たくなる。波を目で追いながら、パロマー氏のように抽象的世界に遊んでみたい(できないだろうけど)。

  • 2008年11月19日~20日。
     小説なのかエッセイなのか哲学書なのか、ただの自意識過剰人間のつぶやきなのか。
     なんだかんだいっても面白い。

  • 中年男性、職業不詳、家族は妻と娘一人、パリとローマにアパートを所有―これがパロマー氏だ。彼は世界にじっと目を疑らす。浜辺で、テラスで、沈黙のなかで―。「ひとりの男が一歩一歩、知恵に到達しようと歩みはじめる。まだたどりついてはいない。」三種の主題領域が交錯し重層して響きあう、不連続な連作小説27篇。

  • 【本の内容】
    中年男性、職業不詳、家族は妻と娘一人、パリとローマにアパートを所有―これがパロマー氏だ。

    彼は世界にじっと目を凝らす。

    浜辺で、テラスで、沈黙のなかで―。
    「ひとりの男が一歩一歩、知恵に到達しようと歩みはじめる。

    まだたどりついてはいない。

    」三種の主題領域が交錯し重層して響きあう、不連続な連作小説27篇。

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    [ 参考となる書評 ]

  • 円城塔とヴァージニア・ウルフが悪魔合体したらパロマー氏が生まれたよ。(イメージ)

  • カルヴィーノ最後の作品集。
    ユニークな構成になっていて、『各部・章・節の同一数字ごとに横に読む』ことも可能。
    巻末の解説によると続編が構想段階にあったようだが、結局、書かれずに終わった。続編の主人公はパロマー氏とは正反対の、ちょうど対になるような人物だったようだ。

  •  あらゆる事を観察し、思考し、沈黙する。
     おそらく、何事も成す事無く去る。

     果たしてこれを小説と呼んでいいのか。
     誰かを理解するなんて事は、誰にもできないのかもしれない。
     クロウタドリの口笛のように。

     それはそれとして、読んでいる間中ずっとエドワード・ゴーリー描くところのイアブラス氏の姿を思い浮かべていました。

  • とてもよかった、とにかく良かった。面白いおじさんだわ、パロマーさんは。小難しい事を考えていても他人がそれを分かってくれるはずなんかないんです。滑稽もの。

  • 中年男性パロマー氏が、「波」について「ハム」について「正座」について「宇宙」について思索する。透徹した知への意志は、時に悲しくキッチュでもあり、美しくユーモラスだ。

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