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Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784003271513
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みんなの感想まとめ
死者の世界に足を踏み入れるかのような不思議な感覚が漂う作品で、詩的な散文と決然とした意思が融合しています。特に「漠とした怒り」という言葉には、深い思いが込められており、読者の心に強く響きます。作品は、...
感想・レビュー・書評
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死者の世界に入っていくような不思議な感覚だった。
解読を読んでから冒頭を再読すると鳥肌がたった。「漠とした怒り」という言葉、そこに込められていた思いの強さ。
解読より
現実のヴィッヅィーニの町の彼方に、超現実の、「四次元の時空」を設定。その時空で、現在の現実を直視するのみならず、「追憶」と「空想」を自由に羽ばたかせて、現在に至る過去のすべてを再検討し、未来への新たな針路を模索して呈示したのである。それこそはヴィットリーニの文学の核心を成す《社会的責務》であった。しばしば『シチリアでの会話』は、《ネオレアリズム》文学の原点と称されてきたが、その内実は以上のようないみにおいて理解されるべきであろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/707443 -
大崎Lib
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先日原文で読み直す機会があったのですがそちらのほうが楽しめました
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詩的な散文である。
それも、決然とした意思をたたえた詩文なのだ。
何かが起こる直前に見る、
胸騒ぎのする平凡な夢のようだ。
ヨーロッパにおける教養を要求する部分も多く、
現代日本の一読者としては読み切れてない部分もかなりあるが、
それは本書の3分の1を占める「解読」で補ってくれる。
多分に当時の時局と連関した作品ではあるけれど
それにしてもいまだに傷のない世界などなかった。
その意味で今でも十分、この作品は存立の基盤を失ってはいない。
それにもかかわらずこのような作品は今後生まれることはないだろう。
我々にはもっとあけすけで下品なやり方が許されているから。 -
「私は、あの冬、漠とした怒りの虜になっていた。その謂れを言うつもりはない、そのことを語りはじめたのではないから。ただし、これだけは言っておこう。その怒りは漠としており、猛々しくはなく、生き生きともしていたなったが、いずれにせよ、失われた人間の類ゆえの怒りであった。」
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