緑の瞳・月影 (岩波文庫)

  • 岩波書店 (1979年8月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (305ページ) / ISBN・EAN: 9784003272619

みんなの感想まとめ

中世の伝説を題材にした短編集は、詩的な感受性と幻想的な要素が融合した作品です。物語の筋立てよりも、詩人が捉えたイメージを文字で表現する掌編が多く、15世紀のヨーロッパ絵画を思わせる緻密さと硬さが特徴で...

感想・レビュー・書評

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  • 風の音に声を聞き、影の揺らぎに横顔を見る感応力を持った詩人が中世の伝説に多くの題材を取った短編集。話の筋というほどのものはなく、ベッケルが感得したイメージを文字で表したような掌編が多くて、15世紀のヨーロッパ絵画のような緻密で硬い映像が心に残った。この絵として残るイメージがとても美しくて、ベッケルがスペインを代表する作家と言われていることに納得。

  • スペインの詩人による、怪異譚集。幻想的で残酷でほろ苦い話が多い。悲しいほど耽美的でもある。

  • 昔、友人に教えてもらいました。スペインの強い陽光の陰にひそむロマン。とりわけ、トレドへの憧れは今も尽きません。

  • 12/22 読了。

  • たとえ誰にも理解されなくとも、心のままに生きた人間は幸福なのだ。

    なぜならば心の傷に血は涸れて
    死者はそのまま立ちつくすゆえ
    「詩集 Rimas」46番最後の二行

  • 若くして亡くなった、19世紀半ばのスペイン・セビリーリァ(セビージャ?)生まれの詩人ベッケル。タイトルが美しかったので予備知識なく買ったのだが、さて、あれはもう20年ほども前か……(年取るわけだ)。この、音楽をそのまま言葉にしたような短篇の数々。感想は野暮だから、目次だけを。 交響楽的序文 音楽師ペレス 緑の瞳 月影 三つの日付 白鹿 受難華 口づけ 誓い 怨霊の山 地霊 ミゼレレ はたご屋『ねこ』 枯葉この人の詩(rima)をもっと読みたい。なんとか探してみよう。

  • 描写が綺麗な本。
    泉の中の緑色の瞳に惹かれてついに沈んでしまった青年や、月影を人と間違えて追い続けた若者の話。
    幻想的で怪奇漂う短編集。

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