- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003274019
感想・レビュー・書評
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アンデルセンといえばメルヘン、ファンタジーのイメージが強かったのですが、読んでみると、民話に近いものも多くありました。ファンタジーは、民話から派生している面もあるそうですが、頷ける内容でした。また、例えば、兵隊がいきなり老婆を殺して物を取り上げる等、驚く展開もありますが、説話的・道徳的要素が物語の要素に入ってくるのは、時代的にもっと後らしく、ただ淡々と話を進めている印象を受けました。情緒的、情感的な記述もほとんど見られませんでした。
1835年に31歳のアンデルセンが第1集を出した時には「子供のためのお話」という表題をつけていたそうですが、大人にも読まれるようになり、後には「子供のための」という文言を取ってしまったそうです。
本書は、昭和13年の翻訳を、38年に改訳したものとのことで、令和の時代に読むには、少し馴染みのない表現もあるように感じました。
以下、16話中、私が童話として読んだことのあるものは★のついた5つでした。
火打箱
小クラウスと大クラウス
★エンドウ豆の上に寝たお姫様
小さいイーダの花
★親指姫
いたずらっ子
旅の道づれ
★人魚姫
★皇帝の新しい着物
幸福の長靴
ヒナギク
★しっかり者の錫の兵隊
野の白鳥
パラダイスの園
空飛ぶトランク
コウノトリ詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
人魚姫、泡になったあと、妖精になって空にあがりつつ、王子とお妃にそっと別れのキスをしていたという話の続きがあってとっても救われた(^^)王子も人魚姫の存在に気付いたのか、海の泡を見ていたと。どの話も(救いのないような話でも)意外と猛毒ではないし、グロがない!イソップ童話と混同していたか。
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「これもアンデルセンだったのか!」と思う話ばかり。
小さいころに読んだものはディズニー版だったり子供向けにアレンジされてたものが多かったけど、もとを読んでみるとえぐいお話が以外と多い。 -
個人的には「旅の道づれ」が1番好き。
「小さいイーダの花」「いたずらっ子」「幸福の長靴」「ヒナギク」は初めて読んだ。
アンデルセンって、細部まで物語がしっかりと織られていて、
彼の持つ大きな美学と言いますか、意思を感じた。
ああ、面白かった。 -
(後で書きます。1巻は解説なし)
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火打箱/小クラウスと大クラウス/エンドウ豆の上に寝たお姫様/小さいイーダの花/親指姫/いたずらっ子/旅の道づれ/人魚姫/皇帝の新しい着物/幸福の長靴/ヒナギク/しっかり者の錫の兵隊/野の白鳥/パラダイスの園/空飛ぶトランク/コウノトリ
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◆「人魚姫」映画とは異なる悲しい結末です。◆
ご存じ「リトル・マーメイド」の原作です。映画では主人公のアリエルが王子様と結ばれ、ハッピーエンド。けれども原作の終章では、王子様と結ばれなかった人魚姫は海の泡となるのです。人間の足と引き換えに声を奪われた人魚姫は、王子様の命を助けたのは私ですと言えないままに泡となり天に昇っていきます。詳しく翻訳された原作は、大人になったからこそわかる悲しさ、切なさ、そして美しさに出会えます。 -
人魚姫チェック。デンマーク語も見てみるべきか……
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物語の結末をよく覚えてない
宗教的な感じのする