アルプスの山の娘 ハイヂ (岩波文庫 赤761-1)

  • 岩波書店 (1941年9月15日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (322ページ) / ISBN・EAN: 9784003276112

みんなの感想まとめ

この物語は、アルプスの大自然を背景に、心温まる人間関係や信仰の大切さを描いています。古い訳の独特なリズムと言葉遣いが、作品の深い味わいを引き立て、読者に優しさと楽しさをもたらします。美しい風景描写は、...

感想・レビュー・書評

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  • 古書市で見つけた本。子供の頃TVアニメで見たアルプスの少女ハイジの原作本で岩波文庫版。昭和9年に訳されたこの本は旧仮名遣いや漢字なのですが、その文章のリズムといい言葉遣いといい素晴らしい訳です。古典新訳文庫でも出ていますが、読み比べてみると本書の味わい深さが際立ちます。なんてったってアルムをぢさんとハイヂだからねぇ。
    なんて優しく気持ちが楽しくなる本なのだろう。読んでいて笑顔になってくる。スイスの美しい風景描写も素敵です。行ってみたくなるなぁ。やっぱり名作なんだね。ろくでもないニュースやSNSに晒されすぎた心をリセットしてくれる感じです。山の温泉でまた読みたいね。

  • アルプスの少女ハイジは、アニメも素晴らしいけれど原作はもっと素晴らしいです。神様は人間のために、いちばん良いときにいちばん良いものを与えてくださる。すべてはみな益をなす。この揺るぎない信仰が物語の中心にあります。私はキリスト教徒ではありませんが、この考え方がすごく好きです。神様にお祈りしたからといって、すぐに何でも叶えてくれることはありません。ときには全然違うものが与えられることもありますが、自分にとって必要だと信じることができたら、どんな苦しみも悲しみも自分の糧にすることができるのかも知れません。

    アルプスの大自然が舞台のこの物語はとても美しいのですが、誰かのために、何かのために生きることが本当の人生だということも教えてくれました。自分のためにだけ生きる人生が苦しくて淋しいのは、自分と他人を分けてしまうからです。でも誰かのためにと考えるときには自分も他人もありませんから、与えているようで与えられているのです。おばあさんに白いパンをあげたい、この気持ちが尊いのは、それが本来の人間の姿だからだと思います。

  • 子供の時好きだったという人の話を聞いて、新訳の岩波少年文庫を読んだ後、昭和9年のこちらを読みました。読めない漢字もあったけど、時代を超えて同じ物語で通じ合えた気分です

  • 誰もが知るアニメとは違う点が色々あって面白い。
    ペーターの長所が見当たらない点とか…。

  • 読みやすく奥行きがありとても良い訳。出てくる人たちの純朴な敬虔さをとてもまぶしく清しくおもう。

  • 素直になんでも信じられる気持ちをなつかしく思い出しました


    それにしても…
    児童向けじゃなくて抄訳じゃないのを探したら
    野上弥生子訳 1934年刊 なんて吃驚!
    なんてったって「ハイジ」じゃなくて「ハイヂ」だもんね。

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著者プロフィール

野上 弥生子(のがみ・やえこ):1885年、大分県生まれ。明治女学校卒。夏目漱石の紹介で「縁」を「ホトトギス」に発表して以来、明治・大正・昭和という三時代を通じ80年余りの作家活動をおこなう。写実主義に根差す作風で女性たちが直面する生きづらさを見つめ、家父長制の物語に抗うとともに、戦争に向かう時代のなかでも体制におもねることなく反戦思想を訴え続けた。1957年『迷路』で読売文学賞、64年『秀吉と利休』で女流文学賞、86年『森』で日本文学大賞、71年には文化勲章などさまざまな賞を受賞。他の著書に『欧米の旅』『山姥』『海神丸』などがある。文芸雑誌「青鞜」を発行していた青鞜社のメンバーでもあった。1985年逝去。

「2025年 『真知子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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