クオ・ワディス 上 (岩波文庫 赤770-1)

  • 岩波書店 (1995年3月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (355ページ) / ISBN・EAN: 9784003277010

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

古代ローマを舞台にした壮大な恋愛物語が描かれ、読者を心揺さぶる感動の旅へと誘います。キリスト教の黎明期を背景に、異端者として迫害される信者たちの姿が新鮮に映り、歴史的な深みを感じさせます。物語は単なる...

感想・レビュー・書評

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  • 読み始めるまでは二の足を踏んじゃうけど、一旦読み始めたらおしまい、中毒になってしまう物語。それが『クオ・ワディス』
    もう最初はね、登場人物やギリシャ神話の神々の名前に、ドラマティックな芝居の台詞のような会話の応酬などなど。わたし読めるのだろうかと不安一杯だった。
    でも、それぞれのキャラが個性的で想像しやすかったことで、頭の中でヤマザキマリさんの『テルマエ・ロマエ』風で彼らを登場させる。おぅ!これでバッチリだいっ。

    これは、ローマ帝国第五代皇帝ネロ、そうあの暴君ネロの時代のお話。
    ネロももちろん登場するのだけれど、この上巻で主要になってくる人物を4人紹介。

    《趣味の審判者》ペトロニウス。
    世渡り上手で色男、頭の回転は早いしネロにも信頼されている男。でも、出来すぎ感があって、ちょっと恐ろしい……あくまでわたしの印象!

    ペトロニウスの甥っ子。筋骨たくましい美貌の青年、ウィニキウス。
    彼は遊蕩に耽ってもある種の美的な節度を保つ心得があるとペトロニウスからお墨付きを貰っている……はず、はずなのにっ!
    登場は颯爽と爽やかだった彼が、恋した乙女リギアが姿を消したことから阿鼻叫喚!奴隷を殺しちゃったり酷い罰を与えたり、リギアへの想いも複雑怪奇。とにかくリギアのことしか頭になくなってしまった恋する男。節度ないないっ。
    お酒の席でリギアにしつこく言い寄り、滅茶苦茶嫌がっているのに無理やりお酒臭い接吻をしたこと。それが、一番の原因なんじゃなかろうか。百年の恋も冷めるってばよ!……あくまでわたしの意見

    そして、ウィニキウスの想い人。リギ族のお姫様。美しいリギア。
    彼女はウィニキウスのために策略したペトロニウスによって、自分を大切にしてくれていたアウルス家から皇帝のもとへと連れ出されてしまう。最初の頃、ウィニキウスのことは気になっていたのよ。でも、あの酒池肉林の宴で自分を大切な人たちから引き離した張本人が彼らと知るの。それにお酒を飲んだ彼の変貌振りにも恐れを抱いたのよね。自分を迎えにくると言われたことで、もう二度とあの家には戻ることが出来ないと悟り、逃げ出したの。
    彼女には信仰する宗教があり、その教えによって彼女には人を憎むことは出来ないし、逃げることしか許されなかったの。その宗教がこれからの物語の要になっていくよう。

    さらに後半に口八丁老人、哲学者キロン。もうこやつはね、うまいこと言ってはウィニキウスからお金を貰って、あっちとこっちを使い分けてる。つまりスパイ?いやぁ裏切り者だろ。そしてお決まりの小心者。さあ、上巻のラストの危機を彼はその口で逃れるのだろうか。

    さて。
    今のままのウィニキウスでは、絶対にぜーったいにリギアの愛を獲得することは無理ね。めちゃくちゃ自分勝手なお子ちゃまだし。(あの酒癖は治さなくちゃいけません!)全然魅力的じゃないもの。
    でも、リギアの信仰する宗教に触れたことで、何かしら彼の心にも変化が現れてくるのじゃないかしら。とにかく、その宗教はこの時代では迫害されてるの。この恋もこの時代の波も、これからどうなっていくのか。
    本当に面白いのよ~。

    • nejidonさん
      地球っこさん、あまりの嬉しさに思わずコメント欄を開きました。
      この作品は、10代の頃私のベスト本だったのですよ!
      もうもう、何度読み返し...
      地球っこさん、あまりの嬉しさに思わずコメント欄を開きました。
      この作品は、10代の頃私のベスト本だったのですよ!
      もうもう、何度読み返したことやら。
      確かDVDも出ていて、かなりクラシック版だったのですが
      そちらも見た記憶があります。
      主よ、何処へ、ですよね。クオ・ヴァディスの意味は。
      この作品に出会ったことから聖書を読んで、あれこれキリスト教文学を
      学んだという経緯があります。
      地球っこさんのレビューから、本を読むときの弾むような喜びが伝わってきます。面白いですものね!
      余談ですが、ローマ市内のヴァチカン市国にローマ・カトリックの総本山があって、
      そこからほんの数ブロック離れた地点に円形競技場のコロッセオの遺跡があるのですよね。
      それを思うたびに複雑な気持ちになります。
      風のように現れては消えるnejidonですが(笑)今年も
      こっそり&ひっそりよろしくお願いします。
      2019/01/02
    • 地球っこさん
      nejidonさん、明けましておめでとうござ
      います(*^^*)
      そしてコメント、ありがとうございます。
      nejidonさんとお久しぶ...
      nejidonさん、明けましておめでとうござ
      います(*^^*)
      そしてコメント、ありがとうございます。
      nejidonさんとお久しぶりに会うことが出
      来てとても嬉しいです!
      お元気でしたか?
      今、中巻を読みはじめたところです。
      ウィニキウスがリギアなどに看病をされ
      ながら、キリスト教の教えについていろ
      いろ考えているようなところです。
      このお話、面白いですね。
      おかげで今年は、古代ローマのことや宗教、古典文学などを中心に読書をしよう
      と思ってます。
      今はまだまだ知らないことだらけなので、
      ワクワクしています。
      nejidonさんも、いろいろ教えてください
      ねo(^-^)oワクワク
      2019/01/02
  • 古代ローマを舞台にした小説は今まで一切触れたことのないジャンルで、めっちゃ面白かった。
    海外の小説を読んでいると、必ずと言っていいほどキリスト教が登場してくるので、もう世界史=キリスト教なんだろうなーと思ってたけど、『クオ・ワディス』の時代背景はなんとキリスト没後数十年の超・黎明期。
    今では完全なマジョリティーであるキリスト教徒たちが異端者として迫害されているのも少し新鮮だった。物語はこれで終わらず、中巻下巻とまだまだ続くので、引き続き思う存分古代ローマの空気感を楽しみたい。

  • かのローマ帝国を舞台にした壮大な恋愛大河。
    泣いた。こんなに心が震える読書は初めてだ。
    愛している人、愛されている人、「愛なんてよく分かんないよ!」という人も、ぜひ。

    *個人的にはペトロニウスを推す。
    ♪Bartok「Romanian Folk Dances」と一緒に読むと雰囲気マックス。

  • 私が入手したのは、河野与一訳版の中古本で旧漢字、旧仮名遣いになっております。

  • 4.12/438
    『暴君ネロの気紛れさえゲームのように楽しむ,美と快楽の信奉者ペトロニウス.一本気なその甥ウィニキウスは,リギ族の王女への恋からキリスト教に心を開き,やがてそのことがペトロニウスの運命をも変えていく.爛熟期の帝政ローマを舞台に,愛と暴力,信仰と頽廃が入り乱れて織りなす壮大な歴史ロマン.』
    (「岩波書店」サイトより▽)
    https://www.iwanami.co.jp/book/b248441.html

    原書名:『Quo vadis』(1896年)
    著者:ヘンリク・シェンキェーヴィチ (Henryk Sienkiewicz)
    訳者:木村 彰一
    出版社 ‏: ‎岩波書店
    文庫 ‏: ‎355ページ(上巻) 上・中・下(全三巻)
    ノーベル文学賞

  • まだキリスト教が新興宗教の時代、というのはなかなか新鮮。しかし、面白くなりだすまでが長かった。ここからどう展開するか。
    ウィニキウスとリギアはどうなるかなぁ。DV野郎だけどね。

  • 悪訳で有名

  • ポーランドの作家シェンキヴィッチにより、1895年の著。文学的な文章が多く、ストーリー展開が遅いと感じた。

  • 面白くなるのは本を半分以上読み進んでからで、それまではひたすらくだらない演説ばかり。
    ここから先こそが物語りのキモなのか。

  • 色々な本を読もう、と思い立って年間100冊ペースの読書を始めてみたものの、自然と手が伸びるのはビジネス書や新書だったり、ライトノベルや漫画だったり。。これでは「色々な」とは程遠い。
    という訳でちょっとクラシックな本に手を出してみました。とは言え初出は1896年で、古典とは言いがたいのですが、描いているのはローマ時代。前に「古代ローマの饗宴」を読んでいたので、宴会のシーンなどはスッと入ってきました。

    キリスト教黎明期、ネロ治世下のローマで始まる恋愛譚。上巻はイケメン軍団将校ウィキニウスさんが女性に一目惚れして、病的に追っかけまわす?くだりです。なかなか良いトコロで上巻が終わったので、中巻が楽しみ。
    ペトロニウスやキロンといった、口から先に産まれてきました?系の話達者なセリフも見ものですし、キリスト教黎明期のローマの街の雰囲気はこんな感じだったのかなぁ、と思わせる描写はお見事(遥か後世のポーランドの人が書いたとは思えない!)。

    しかし、長い!まだ上巻を読み終わっただけなのですが、結構なボリューム。まぁ、まだ存分に楽しめそうです。

  • リギアたん…

  • はじめはペトロニウスの印象が強すぎて、ウィニキウスはおとなしそうな恋する青年という印象だったけど、とても激しやすい性格の方だった。愛するリギアが手に入る寸前に目の前から消えてしまい、悲しみと怒りにカッとなるあまり長年仕えた奴隷を殺してしまう彼は恐ろしく、ネロと大して変わらないではないかと思った。物語のヒーローとしては大失格といえる、自己中心的で傲慢な彼がこの後どうなっていくのかが見どころか?
    途中から登場するキロンという胡散臭いおっさんが絵に描いたような小悪党でちょっと面白い。
    ペトロニウスとウィニキウスの対比にも注目していきたい。富も権力も美貌も持っている二人だけど、全く別の道を歩みそうな予感。

  • ローマ時代。宗教迫害。最後の一言。

  • まあまあ。

    1つ1つの場面が、やや冗長に感じる。
    もう少し、1つ1つの場面が短い方が緊迫感が出て、面白そう。
    長い割には、修辞法に面白いところはあまりないので、マイナス部分だけが目立ってしまっている。
    まあ、訳本の宿命だとも思うけど。

    映画化もされているので、そちらを先に見て情景をイメージできるようにしておくと、テンポよく読めるかも知れない。
    私は、上巻は先に原著に当たったが、中下巻については、先に映画を見るつもり。

  • 最初、ウィニキウスが非常に乱暴だが・・・

  • 期待に反して、面白すぎてビックリした。
    特に下巻は、読むことを途中で止められなかった。

  • 映画を見る前に読もう、と頑張る
    これが、翔ぶが如くより、もっと読みづらい

    登場人物名は当然カタカナだし
    だらーと改行無しに続く文章
    やたら神様への賛辞が挟まる

    上巻はリギアと主人公の出会いから別れ
    リギア探し、キリスト教徒の集会
    再会から再びの奪還作戦終了まで

    パウロとペテロが登場する
    歴史オタクっぽい小説

    前に読んだ「我が名はネロ」
    http://booklog.jp/users/gohangadekita/archives/1/4122042429
    と、当然ながら共通する登場人物も多い

    アクテはすでにネロの寵愛を失い
    ボッパエア全盛の時代
    ペトロニウスの阿諛追従ぶりが、なかなかタイヘンだ

  • ■クオ・ワディス(上中下) ロバート・シェンキェーヴィチ 岩波文庫

    【前篇7‐2 重生論】
     キリスト論と深く関わりつつも、イエス路程の補足としても加えたい作品です。舞台はローマ帝国、第五代皇帝ネロ統治の世。ローマ人の青年貴族ヴィキニウスが主人公です。トーガがよく似合うギリシャの彫刻のように無駄のない肉体を持つ、若さがほとばしる青年です。その傲慢さすらも芸術的と言ってしまいそうな、才気煥発、血潮がほとばしる印象の主人公です。しかしその思い人は他国からの捕虜である美しいクリスチャンでした。女性にひかれるあまり、キリスト教徒の群れに出這入りするようになるうちに、少しずつ自分の心が変わっていくことをヴィキニウスは感じ始めます。そんな折、歴史にも知られるローマの大火がおこり、皇帝ネロはその責任をクリスチャンに押し付けます。そこから世にいう大迫害が起こり、命と信仰のジレンマが絶え間なくまきおこります。
     クォ・ワディスというのはあちらの言葉で「どこに行かれるのですか」という意味です。とても有名な言葉ですが、これは作中で使徒ペテロがイエスに対して投げかける言葉として登場します。小説の最後のシーン、迫害の手が迫ったローマから逃れるため、アッピア街道をゆくペテロが一人の青年とすれ違います。そのローマに向かう青年がイエスその人でした。その時、ペテロがイエスに発した言葉がこの、クォ・ワディスです。イエスはペテロに答えました。「あなたが私の民を捨てるのならば、私はもう一度十字架にかかろう」。ペテロは地に伏し涙を流します。そして踵を返し、ローマにもどり、殉教の道をたどるようになりました。
     『クォ・ワディス』は回心の物語です。イエスの十字架により霊的重生の恩恵を受けるようになったクリスチャンの、その歴史の断片がここに刻まれています。

    <キリスト論にまつわる小説>
    三浦綾子 『塩狩峠』
    レフ・トルストイ 『光あるうちに光の中を歩め』
    シェンキェーヴィチ 『クオ・ワディス』

  • 皇帝ネロの時代のローマ帝国。
    その残虐性の中で、いかにキリスト教が根付いていったのか。
    ローマの兵士とクリストゥス(キリスト)の信者である女性の恋愛を中心に、ローマの歴史が描かれます。

  • 教科書でならった歴史上の人物達が人格を持って生活している様を楽しめる人には◎
    古代ローマ、ギリシアやキリスト教に興味があればもっと◎
    物語の動きは遅く、上巻終わりでやっと始まる。

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