- Amazon.co.jp ・本 (355ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003277010
感想・レビュー・書評
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古代ローマを舞台にした小説は今まで一切触れたことのないジャンルで、めっちゃ面白かった。
海外の小説を読んでいると、必ずと言っていいほどキリスト教が登場してくるので、もう世界史=キリスト教なんだろうなーと思ってたけど、『クオ・ワディス』の時代背景はなんとキリスト没後数十年の超・黎明期。
今では完全なマジョリティーであるキリスト教徒たちが異端者として迫害されているのも少し新鮮だった。物語はこれで終わらず、中巻下巻とまだまだ続くので、引き続き思う存分古代ローマの空気感を楽しみたい。 -
かのローマ帝国を舞台にした壮大な恋愛大河。
泣いた。こんなに心が震える読書は初めてだ。
愛している人、愛されている人、「愛なんてよく分かんないよ!」という人も、ぜひ。
*個人的にはペトロニウスを推す。
♪Bartok「Romanian Folk Dances」と一緒に読むと雰囲気マックス。 -
「ローマ―この頽廃の都では恋など懶い日々のほんの一興。だが、ウィニキウスは心のすべてを傾けた。相手はリギ族王家の娘、人質の身の上、そしてキリスト教徒だった―。ヘリニズムとヘブライズムの拮抗を背景に、壮大な歴史ロマンの幕が上がる」
「時代の渦に巻き込まれたラブ・ロマンス。キャラがみんな立っててほんっとにおもしろい。」三宅香帆紹介より -
4.12/438
『暴君ネロの気紛れさえゲームのように楽しむ,美と快楽の信奉者ペトロニウス.一本気なその甥ウィニキウスは,リギ族の王女への恋からキリスト教に心を開き,やがてそのことがペトロニウスの運命をも変えていく.爛熟期の帝政ローマを舞台に,愛と暴力,信仰と頽廃が入り乱れて織りなす壮大な歴史ロマン.』
(「岩波書店」サイトより▽)
https://www.iwanami.co.jp/book/b248441.html
原書名:『Quo vadis』
著者:ヘンリク・シェンキェーヴィチ (Henryk Sienkiewicz)
訳者:木村 彰一
出版社 : 岩波書店
文庫 : 355ページ(上巻) 上・中・下(全三巻)
ノーベル文学賞 -
まだキリスト教が新興宗教の時代、というのはなかなか新鮮。しかし、面白くなりだすまでが長かった。ここからどう展開するか。
ウィニキウスとリギアはどうなるかなぁ。DV野郎だけどね。 -
悪訳で有名
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ポーランドの作家シェンキヴィッチにより、1895年の著。文学的な文章が多く、ストーリー展開が遅いと感じた。
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面白くなるのは本を半分以上読み進んでからで、それまではひたすらくだらない演説ばかり。
ここから先こそが物語りのキモなのか。 -
色々な本を読もう、と思い立って年間100冊ペースの読書を始めてみたものの、自然と手が伸びるのはビジネス書や新書だったり、ライトノベルや漫画だったり。。これでは「色々な」とは程遠い。
という訳でちょっとクラシックな本に手を出してみました。とは言え初出は1896年で、古典とは言いがたいのですが、描いているのはローマ時代。前に「古代ローマの饗宴」を読んでいたので、宴会のシーンなどはスッと入ってきました。
キリスト教黎明期、ネロ治世下のローマで始まる恋愛譚。上巻はイケメン軍団将校ウィキニウスさんが女性に一目惚れして、病的に追っかけまわす?くだりです。なかなか良いトコロで上巻が終わったので、中巻が楽しみ。
ペトロニウスやキロンといった、口から先に産まれてきました?系の話達者なセリフも見ものですし、キリスト教黎明期のローマの街の雰囲気はこんな感じだったのかなぁ、と思わせる描写はお見事(遥か後世のポーランドの人が書いたとは思えない!)。
しかし、長い!まだ上巻を読み終わっただけなのですが、結構なボリューム。まぁ、まだ存分に楽しめそうです。 -
リギアたん…
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まあまあ。
1つ1つの場面が、やや冗長に感じる。
もう少し、1つ1つの場面が短い方が緊迫感が出て、面白そう。
長い割には、修辞法に面白いところはあまりないので、マイナス部分だけが目立ってしまっている。
まあ、訳本の宿命だとも思うけど。
映画化もされているので、そちらを先に見て情景をイメージできるようにしておくと、テンポよく読めるかも知れない。
私は、上巻は先に原著に当たったが、中下巻については、先に映画を見るつもり。 -
最初、ウィニキウスが非常に乱暴だが・・・
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映画を見る前に読もう、と頑張る
これが、翔ぶが如くより、もっと読みづらい
登場人物名は当然カタカナだし
だらーと改行無しに続く文章
やたら神様への賛辞が挟まる
上巻はリギアと主人公の出会いから別れ
リギア探し、キリスト教徒の集会
再会から再びの奪還作戦終了まで
パウロとペテロが登場する
歴史オタクっぽい小説
前に読んだ「我が名はネロ」
http://booklog.jp/users/gohangadekita/archives/1/4122042429
と、当然ながら共通する登場人物も多い
アクテはすでにネロの寵愛を失い
ボッパエア全盛の時代
ペトロニウスの阿諛追従ぶりが、なかなかタイヘンだ -
教科書でならった歴史上の人物達が人格を持って生活している様を楽しめる人には◎
古代ローマ、ギリシアやキリスト教に興味があればもっと◎
物語の動きは遅く、上巻終わりでやっと始まる。 -
冒頭のペトロニウスとウィニキウスの戯れ的貴族トークの長さが苦痛だったが、それ以降はゆっくりと心理描写を含みつつ、読み応えがありました。イエスが十字架にかかった、同時代のローマ。キリスト教がまだユダヤ教の一宗派だった時代、ローマにまでその波がたどり着きゆっくりと飲み込んでいく様を描いた対策。タイトルの「クオ・ワディス」とは、「主よ、どこへ行かれるのですか」という意味。ペテロがイエスに尋ねる言葉だが、ペテロはなかなか出てこない。上巻のラスト、うやうやしく教えをたれる大使徒、しかし素朴で飾らない老人として登場。名作です。
12/5/4 -
皇帝ネロの時代のローマ。武人ウィニキウスは叔父の知人の家に人質として身を寄せるリギ族の王家の姫のリギアに思いを寄せる…。古代ローマの奴隷を使いこなすお貴族さまの生活は頽廃で貪欲で、俗っぽく描かれ。人物の不安、期待、妄想、欲望、そして敬虔さなど繊細な心理描写に引き込まれます。ウィニキウスのごくごく単純な俺様何様な恋心は猪突猛進。リギアの気持ちを想いやる余裕はほとんどなし。恋ってすごいなあ。そしてローマ人の倫理とキリスト教倫理のせめぎ合いは非常に面白いです。さてすごいとこで切られてしまいましたが…どうなるか。
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古本屋で上下2冊セットで購入し、そのまま旅行に持っていったら、中巻抜けだった・・・!感想は下巻にて。
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面白い。次巻も購入済み。
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良家のイケメン軍団将校が、人質の美少女にストーカーしまくる。
って感じで、「大丈夫なのか、この話は?」とちょっと不安になる。
ただ、色々な人物が出てきてかなりグイグイ引き込まれるので、続きが楽しみです。 -
表紙に惚れて、悩んだあげく購入。大成功。本当に一気読みだった…
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時代背景を考えて読まねばいけない箇所も多々あるけど、特に歴史に興味はなくても面白いのでは。
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紀元後すぐの時代。ローマの皇帝ネロの時代のキリスト教徒の迫害とそれに愛で立ち向かう使途パウロ,ペテロの話。当初はキリスト教などに見向きもせず,ネロと同様に欲望と怠惰な饗宴に埋もれていた軍団将校のウィニキスは,キリスト教徒の娘リギアに恋し,次第に敬虔なキリスト教徒になっていく。ネロは恐怖により人を縛ろうとする反面,キリストは愛により人を幸福に導こうとした。愛は恐怖よりも強い”たが”です。一方,ウィニキスの叔父でありネロの側近のペトロニウスはキリスト教を認めながらも,自分に正直に生きたいと思い,最終的にはネロから死の宣告をうけてしまう。使途ペテロがネロの迫害に会い,ローマから逃れようとした時,キリストが現れ彼に言ったことばが本著の題名である,クオ・ワディス・ドミネ?(主よ,いずこに行かれるのですか?)である。これを聞き,ペテロは敢えて迫害から逃げる道を選ばず,道をローマに引き返し,殉教してしまうのである。本著は洋書の和訳版だが,和訳が非常にすばらしい。ただ,この時代の特有の言い回しか,”ヘラクレスに誓って!”みたいなのは,自分の生活の中にこのような言い回しがないので,いまいちしっくりこない。本書は上中下の3巻だが,この特有の言い回しやストーリーの流れを掴むのに上巻の半分まで根気よく読む必要があった。(途中で読むのをやめようかとも思ったくらい)。ただ,読み進めるにつれ,ひきこまれ,ネロの残虐さに,ほんとにこんな事があったのかと眉をひそめ,最後には楽しかったと思うことが出来た。
全3巻。 -
下巻もある -
年代:紀元1世紀
舞台:古代ローマ
ネロ帝の支配とキリスト教徒の対立、そして主人公の、キリスト教徒への恋を主軸に、物語は展開していきます。
主人公の恋もいいですが(でもちょっと引っ張りすぎ)、ペトロニウスとその奴隷の恋が、斬新で良かった。
今までのペトロニウスにそんなイメージはまったくなかったけれど、これはこれで素敵。
この作品は、10代の頃私のベスト本だったのですよ!
もうもう、何度読み返し...
この作品は、10代の頃私のベスト本だったのですよ!
もうもう、何度読み返したことやら。
確かDVDも出ていて、かなりクラシック版だったのですが
そちらも見た記憶があります。
主よ、何処へ、ですよね。クオ・ヴァディスの意味は。
この作品に出会ったことから聖書を読んで、あれこれキリスト教文学を
学んだという経緯があります。
地球っこさんのレビューから、本を読むときの弾むような喜びが伝わってきます。面白いですものね!
余談ですが、ローマ市内のヴァチカン市国にローマ・カトリックの総本山があって、
そこからほんの数ブロック離れた地点に円形競技場のコロッセオの遺跡があるのですよね。
それを思うたびに複雑な気持ちになります。
風のように現れては消えるnejidonですが(笑)今年も
こっそり&ひっそりよろしくお願いします。
います(*^^*)
そしてコメント、ありがとうございます。
nejidonさんとお久しぶ...
います(*^^*)
そしてコメント、ありがとうございます。
nejidonさんとお久しぶりに会うことが出
来てとても嬉しいです!
お元気でしたか?
今、中巻を読みはじめたところです。
ウィニキウスがリギアなどに看病をされ
ながら、キリスト教の教えについていろ
いろ考えているようなところです。
このお話、面白いですね。
おかげで今年は、古代ローマのことや宗教、古典文学などを中心に読書をしよう
と思ってます。
今はまだまだ知らないことだらけなので、
ワクワクしています。
nejidonさんも、いろいろ教えてください
ねo(^-^)oワクワク