絞首台からのレポート (岩波文庫 赤 775-1)

制作 : 栗栖 継 
  • 岩波書店 (1977年9月16日発売)
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  • 本棚登録 :43
  • レビュー :7
  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003277515

絞首台からのレポート (岩波文庫 赤 775-1)の感想・レビュー・書評

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  • 2013.5.25 読了

  • ナチスドイツ占領下のプラハで共産党地下中央委員の一人として捕らえられたユリウス・フチークが斬首される間際まで収容所で書き綴った抵抗の記録。すさまじい拷問に耐え、確実な死刑を前にしてもなお、人間としての尊厳を失わない負チークの姿は感動的ですらある。彼が書いた文章を、ナチ側にいながら決死の覚悟で持ち出したチェコ人の看守2名と、収容所から奇跡の生還をした妻がいたから、後生に残すことができた貴重な一冊。

  • Amazon、¥251.

  • 現在、新刊を書店で入手することが不可能なのは誠に残念なことだ。ぜひとも復刊し多くの人に読んで欲しい本だ。著者のイデオロギーがどうであろうと、この本から読みとらなければならないのは、いかなる権力も個人を抑圧するものであり、個人はそれに抵抗しなければならない。それが人としての尊厳だということ。世の中の大きな動きが始まってしまったなら止める術は無い。しかしまだそれが看過してしまえるほど小さな動きのうちならば、小さな力でも止められる。大きな力に押し潰された大勢の中の一人フーチクの残した「すべての人類よ、警戒を怠るな!」はどんな時代にもどんな社会にも共通の警告だ。

  • 古書購入。

    岩波文庫 赤775-1 C0198

    (本書解説より)
    ナチス・ドイツ占領下のプラハで共産党地下中央委員の1人として捕えられたフチーク(1903-43)は、すさまじい拷問に耐え、避けられない目前の死を正面から見据えつつ、魂をうつ抵抗の記録を書き遺した。自ら名づけたこの『絞首台からのレポート』は、2人のチェコ人看守の決死の助力によって世に残り、80もの言語に訳されて版を重ねている。

    (出版社サイト解説より)
    ナチス・ドイツの占領下のプラハで,共産党第二次地下中央委員会の一員として捕えられた著者が,拘置されていた獄中で秘かに書き残した作品.魂をうつ極限状況の人間記録として,またナチスに対する抵抗運動の記録として八○もの言語に訳されて今日まで読みつがれている.巻末に著者の獄中書簡,詳細な訳注と年譜を付す.

    (内容目次)
      訳者はしがき
      フチーク夫人のまえがき
    絞首台からのレポート
     第一章 二十四時間
     第二章 死んでいく
     第三章 二六七房
     第四章 「四百号室」
     第五章 人物と木偶(一)
     第六章 一九四二年の戒厳令
     第七章 人物と木偶(二)
     第八章 歴史のひとかけら
      訳注
     付録一 獄中書簡
     付録二 チェコ文学の性格について
      フチーク年譜
      解説

    (書誌情報:NDL-OPACより)
    タイトル 絞首台からのレポート
    責任表示 ユリウス・フチーク著
    責任表示 栗栖継訳
    出版地 東京
    出版者 岩波書店
    出版年 1977.9
    形態 350p 肖像 ; 15cm
    シリーズ名 岩波文庫
    注記 フチーク年譜:p.307〜332
    入手条件・定価 400円
    全国書誌番号 77034215
    個人著者標目 Fucik,Julius (1903-)
    個人著者標目 栗栖, 継 (1910-)‖クリス,ケイ
    NDLC KP266
    NDC(6) 989.5
    本文の言語コード jpn: 日本語

  • ¥105

  • ナチスドイツに政治犯として捕らえられた、共産主義活動家で作家のチェコ人、ユリウス・フチークが処刑される直前まで監獄でこっそりと書き溜めた懇親のレポート。

    彼はナチスによって働かされているSS将校や強制収容所の看守たちについて、恨み節を吐くようなことはしなかった。ただ、毎日拷問を受け続けても真実を語らず、仲間を裏切らずに拷問を受け続けた人々の存在を後世に残すために、またナチス側の人間として働いていても共産主義者としての信念は捨てないでいた看守の存在があったことを構成の人に伝えるために自分の命と引き換えとともにレポートを書ききった。
    彼は被害を受けたすべての庶民・労働者を「英雄」だと言った。
    1943年6月9日、レポートの最後の言葉「人びとよ、私はあなたたちが好きだった。気をつけてくださいよ!」と言う言葉が胸を打つ。
    彼が処刑されたのは1943年9月8日。

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