尼僧ヨアンナ (岩波文庫)

制作 : 関口 時正 
  • 岩波書店 (1997年2月17日発売)
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  • レビュー :14
  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003277713

尼僧ヨアンナ (岩波文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 悪魔に憑かれた修道女と、祓魔のためにやってきた神父。
    実話を元にした物語ではありますが、後半は事実とはかなり違いかなりショッキングな展開となっていきます。

    自分がミッションスクール出身なせいか、悪魔とはなにか、神とはなにか。悪魔も神が作ったのか。だとしたらなぜか。といった疑問には思わず引き込まれてしまいました。
    考えれば考えるほど深みにはまっていきそうです。

    ラストがあんまりで、終わり方も急に感じてしまいましたが
    強く印象に残る物語でした。

  • 他人はわかんないって話。
    悪魔であり天使のような存在。
    他人。

  • 17世紀フランスの史実を元に舞台をポーランド北部に置き換えたエクソシストのお話とのことだけど、ファンタジー的な要素が多分に含まれている。
    スーリン神父の後日譚が知りたいかも。

  • 映画化原作。
    カトリシズムの中で描かれる悪魔憑きの尼僧と、その悪魔を祓うべく奮闘(?)する神父の関係が非常にエロティック。セクシャルなものだけがエロティシズムではない。
    ポーランドという東欧の雰囲気がゴシック的雰囲気を益々かき立てて、そういう意味でも楽しい。

  • ヨアンナの、平凡な尼僧であるよりは悪魔憑きの修道女であることに惹かれる、というのはすこぶる現代的な描かれ方。ヨアンナが再発し、その後治癒するという結末は、主人公の犠牲の「無駄」さを示しているんだろう。

  • 17世紀フランスで起きた”ルーダンの悪魔憑き”として知られる実話をもとに、舞台をポーランドに置き換えて書かれた物語。1961年に映画化もされており、映画評論家町山智浩氏の『トラウマ映画館』(2011年/集英社)にも取り上げられているが、今まで映画・原作ともに接する機会が無かった。
    最近たまたま『エクソシストとの対話』(島村菜津 /2012年/講談社文庫)を読み、文中でルーダンの件にふれられていたことから改めて読んでみようという気に。

    なんといっても、当時行われていた悪魔祓いの儀式が、一般にも公開され見世物的に扱われていたことがかなり衝撃的であるし、主人公とユダヤ教のラビとの対話は強烈で、さらに結末の重苦しさもひどいものだが、いずれ小説の話であり、『ルーダンの悪魔』(オルダス・ハクスリー /1989年/人文書院)でも読んでみないことにはなんとも。

  • 修道院長ヨアンナに取りついた悪魔を祓うために修道院にやってきたスーリン神父。途中の酒場でで立ったヴォウォトコビッチとの旅。修道院での出会い。皇太子を前に行われた悪魔祓い。他の神父との考え方の違い。ヨアンナを救うために自らの体に悪魔を受けいれたスーリン神父。

  • 悪魔祓いの話。一気に読める感じやけどラストが想像と違い、とまどった。

  • 悪魔憑きの尼僧を救おうとした神父の話。しかしこれははたして純粋な、そして崇高な愛の結果なのか?ならば悪魔とは何なのか。破戒の精神は外からもたらされるのではなく、己の心の底に生じることからまず始まるということか。
    結局のところ、世俗的な考えを捨てきれなかった尼僧の欲望に引きずられて自滅した神父として、侮蔑交じりの苦笑こそ浮かぶものの、同情や憐れみはさほど感じなかった。悲劇より、皮肉な喜劇と受け取れる作品。

  • ルーダンの悪魔憑き事件のポーランド的変奏。中世フランスで起きた事件をポーランドへと舞台を移し替えて描いている。何だかいろいろと物足りない感じでした。描写にせよ、物語の展開のし方にせよ。

    結局のところ、神への愛ではなく世俗の愛を選んだとの解釈で良いのだろうか……。

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