- Amazon.co.jp ・本 (170ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003278512
作品紹介・あらすじ
アブー・ヌワースは8世紀から9世紀にかけてアッバス朝イスラム帝国の最盛期に活躍し、酒の詩人として知られる。現世の最高の快楽としてこよなく酒を愛した詩人は酒のすべてを詩によみこんだ。その詩は平明で機知と諧謔に富み今もアラブ世界で広く愛誦されている。残された1000余の詩篇から飲酒詩を中心に62篇を選訳。
感想・レビュー・書評
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解説に「酒の詩人」として李白、オマル・ハイヤームと並んで挙げられているが寡聞にしてこれまで知らなかった。夜な夜な街に出て、杯を交わし、女性や美少年と交わる様子が延々と綴られる。失恋も細かに歌い上げている。素直に、正直に詠われていてとても魅力的。こんな詩が今のアラブの世でも広く愛されているところにアラブの人たちを愛おしくも思う。とはいえ飲酒詩ではのびのびとしたおおらかさで溢れていたのに、読み進めていくと大人しくなっていくようで、禁欲詩では放蕩にふけった時代を反省し、神への信仰を書いているのているのはちょっと残念。放蕩無頼な日々は若さゆえだったのか、貧すれば鈍するのか、解説にあるように実は信仰隠しだったのか。しかし人間らしいといえばらしいのかも。
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第一章の最初の一篇がとにかく最高。
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酒を。ただ酒を愛し、でもそれは、反抗のため、人生を楽しむため。愛のある飲酒には、詩がつきものですね。
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『千一夜物語』でハールーン王の友達として出てくる、アブー・ヌワースの詩集。
とても率直な感じ。
「私は生きている限り、酒の仲間だ。」 -
酒と女って感じ
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カテゴリ:図書館企画展示
2016年度第8回図書館企画展示
「大学生に読んでほしい本」 第3弾!
本学教員から本学学生の皆さんに「ぜひ学生時代に読んでほしい!」という図書の推薦に係る展示です。
山田進教授(日本語日本文学科)からのおすすめ図書を展示しています。
展示中の図書は借りることができますので、どうぞお早めにご来館ください。
開催期間:2017年1月10日(火) ~ 2017年2月28日(火)
開催場所:図書館第1ゲート入口すぐ、雑誌閲覧室前の展示スペース -
新書文庫
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大地屋書店、¥504.
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アラブ人が酒を飲んだよい時代