アラブ飲酒詩選 (岩波文庫)

制作 : 塙 治夫 
  • 岩波書店
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本棚登録 : 85
レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (170ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003278512

作品紹介・あらすじ

アブー・ヌワースは8世紀から9世紀にかけてアッバス朝イスラム帝国の最盛期に活躍し、酒の詩人として知られる。現世の最高の快楽としてこよなく酒を愛した詩人は酒のすべてを詩によみこんだ。その詩は平明で機知と諧謔に富み今もアラブ世界で広く愛誦されている。残された1000余の詩篇から飲酒詩を中心に62篇を選訳。

感想・レビュー・書評

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  • 解説に「酒の詩人」として李白、オマル・ハイヤームと並んで挙げられているが寡聞にしてこれまで知らなかった。夜な夜な街に出て、杯を交わし、女性や美少年と交わる様子が延々と綴られる。失恋も細かに歌い上げている。素直に、正直に詠われていてとても魅力的。こんな詩が今のアラブの世でも広く愛されているところにアラブの人たちを愛おしくも思う。とはいえ飲酒詩ではのびのびとしたおおらかさで溢れていたのに、読み進めていくと大人しくなっていくようで、禁欲詩では放蕩にふけった時代を反省し、神への信仰を書いているのているのはちょっと残念。放蕩無頼な日々は若さゆえだったのか、貧すれば鈍するのか、解説にあるように実は信仰隠しだったのか。しかし人間らしいといえばらしいのかも。

  • カテゴリ:図書館企画展示
    2016年度第8回図書館企画展示
    「大学生に読んでほしい本」 第3弾!

    本学教員から本学学生の皆さんに「ぜひ学生時代に読んでほしい!」という図書の推薦に係る展示です。

    山田進教授(日本語日本文学科)からのおすすめ図書を展示しています。
        
    展示中の図書は借りることができますので、どうぞお早めにご来館ください。

    開催期間:2017年1月10日(火) ~ 2017年2月28日(火)
    開催場所:図書館第1ゲート入口すぐ、雑誌閲覧室前の展示スペース

  • 新書文庫

  • 8-9世紀にアッバス朝イスラム帝国に活躍した酒の詩人、アブー・ヌワース。1000以上の誌の中から酒にまつわる62篇を選んだ詩集。
    アルコールを禁じたイスラム社会の中で、頑なまでに俗物として素直に酒を称賛する詩をつくった。社会背景を鑑みると凄い人だったんだなあと思うけど、内容的には、オマル・ハイヤームの方が好みだった。

    P19
    我々は極楽にはすぐ住めないとしても、
    芳醇な酒こそがこの世の極楽だ。

  • 大地屋書店、¥504.

  • アラブ人が酒を飲んだよい時代

  • 盃を廻し、バビロンの酒を酌み給え。
    生の赤酒を咎める人よ、君は天国へ行け。私は地獄に住まわせてくれ。

    このように、馥郁たる詩情でもって、千年の時を超えのんべえ心を刺激してくる

  • アブー=ヌワースはアラビア世界でオマル=ハイヤームに比肩するらしい。

  • 自分の中の本のムシが騒ぎ、その時の気分と、財布の中身で、きまぐれで、かつて買った本である。英語圏でない世界にひかれる。ところどころに、登場するアラブ文字が、おもしろい。解説によると、アブー・ヌワースは、アラブ世界で最も著名な詩人のひとり。8世紀から9世紀にかけて、イスラム帝国最盛期に活躍した詩人。李白やオマル・ハイヤームとともに酒を礼讃する、酒の詩人との事。気になる本のひとつとして…

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