七つの夜 (岩波文庫)

制作 : 野谷 文昭 
  • 岩波書店
4.21
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本棚登録 : 253
レビュー : 18
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003279243

作品紹介・あらすじ

一九七七年七七歳の著者が七夜にわたって行った七つの講演-「神曲」「悪夢」「千一夜物語」「仏教」「詩について」「カバラ」「盲目について」。

感想・レビュー・書評

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  • <神曲>を題材にはじまる七夜の講演録。ひとつひとつとても面白い。その話の内容、ものごとの感じ方、捉え方が詩的でとてもいい印象を受ける。読み通した時に感じたことは孤独ではない感じだった。

  • ボルヘスの関心が深かった7つのテーマを7夜かけて語った談話集。わかりやすい言葉で深遠な世界を読み解く。東洋の話題が多かったことも意外。「仏教」「千夜一夜物語」など。そして「悪夢」で語られた彼が幼少のころから見続けている夢の話は「バベルの図書館」の下地になっていることに気が付かされた。さて自分が生涯を通じて選ぶ7つのテーマは何だろうか。

  •  いつでもくり返し目をみはり耳を澄ますために、私たちは知識を求め、固定しそうな像をゆさぶる。深く広く知ることは精神が身軽になることだと教えてくれる講演集。テーマは夢、詩、仏教など一夜毎に自由に広がる。

  • 第四夜 仏教
    矢とは「私」という概念であり、我々ん突き刺しているあらゆるものの概念である。我々は無意味な問題で時を無駄にしてはならない。〜宇宙は有限か無限か。ブッダは涅槃の後、生きているのか否か。そんなことはすべて意味がない。重要なのは、我々が自分に刺さっている矢を抜くことだ。それはつまり悪魔祓いであり、救済の法なのです。

  • 書物の海を旅する若者は、ボルヘスを友とすることで、おぼつかなくも七つの大洋へと漕ぎ出ていくことが可能になる。もっとも、この友がすでに謎に満ちた大海なのだが。

  • 4/27 読了。
    再読。

  • 1977年に77歳のボルヘスが語った、7つの主題についての講演録。圧倒的な知性と芳醇な感性が、丁寧な口調から滲み出ているその語り口がまずは心地よい。神曲や千一夜物語の楽しみ方を解説し、仏教やカバラといった非キリスト教を紹介しつつ悪夢や詩、盲目について語るそれは主題が相互に絡み合い、ボルヘスという一つの書物を形成する。書痴とは即ち書知の快楽を求める者を指すのだと言わんばかりに、晩年の肯定感に満ちた姿は何より魅力的である。ちなみに、彼の仏教観は鈴木大拙氏の言う「即非の論理」をかなり正確に理解したものだと思う。

  • 2012/12/16購入

  • 再読すること。

  • 小説ではなく講演をテキスト化したもの。「詩について」で語られている「物事はあるがままです。あるがままだけど、隠れている。そして、私の詩人としての務めは、それらを見つけだすことなのです」という言葉が、印象的でした。谷川俊太郎も似たようなことを言っていましたよね。

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